こんにちは!元公務員のHiroshiです。
就職や転職などで、公務員になろうと考えている人も多いはず。
しかし、最近はネットを中心に「公務員はおすすめしない」とよく言われます。
上記のような不安を抱きますよね。
そこで本記事では「公務員はおすすめしないと言われる真相」を取り上げます。
本記事の内容
- 「公務員をおすすめしない」と言われる真相
- 「公務員はやめとけ」と言う人の共通点
- なんだかんだ公務員はおすすめの理由
ちなみに僕は、県庁で働いていた経験を持つ元公務員。
公務員に関するYouTubeの登録者も1.7万人ほどいます。
この記事を読むことで、フラットに「公務員は自分に合うか」分かるはず。
3分ほどで読めるので、ぜひ最後までお付き合いください。
「公務員はおすすめしない」と言われる理由
「公務員はおすすめしない」と言われる理由は、主に以下の5点。
- 仕事がつまらない
- 残業が多い
- 給料が安い
- 異動が多くスキルが身につかない
- 実は安定していない
それぞれ詳しく解説していきます。
※ここで言う公務員とは、主に行政系の公務員を指しています
理由①:仕事がつまらない
正直な話、公務員の仕事はつまらないです。
もちろん、中には面白いと感じる人もいるでしょう。
しかし僕自身はつまらなかったし、周りもつまらなそうでした。
主な理由は、以下の3点ですね。
- 前例踏襲かつルーティンワーク
→前例をくつがえすのも労力的にやりたくない - 特に価値を生まない仕事が多い
→他部署との調整・定例業務・上を納得させるための資料作り - モチベーションも特に上がらない仕組み
→頑張っても給料は変わらない
「やりがい」はどうしても感じにくいのが現実です…
つまらない仕事に時間を費やすのは、人生がもったいない。
そう思う方にとっては、公務員は良い職業ではありません…
理由②:残業が多い
「公務員は定時帰り」の印象が強い人も多いかもしれません。
しかし現実には、多くの公務員が毎日残業しています。
僕は産業振興系の部署にいましたが、毎日定時の人はほぼいませんでした。
多くの方が残業していましたね。
中には日付が変わるまで仕事をしている人も…
公務員の残業は部署・時期・社会情勢に左右されます。
- 部署:本庁は残業が多め
→逆に出先機関は定時で帰りやすい - 時期:繁忙期と閑散期がある
→議会会期中や予算編成期は残業が多くなる - 社会情勢:新型ウィルスなど
→例:本来保健所はそこまで忙しくない
上記はいずれも自分でコントロールできない残業です。
定時で帰ることが難しい状況になるのは、公務員の宿命かなと思います。
理由③:給料が安い
公務員の給料は、正直高くはないです。
年功序列で上がっていくものの、20代のうちは安いですね。
僕の県庁時代の年収は350万円ほど。
手取りが20万円を超えたことは一度もありませんでした。
ボーナスはあったものの、結構渋い金額です…
民間の方が給料は厳しいよ!
もちろん上記の意見もあるかもしれません。
しかし、それは「比較対象」の問題です。
同じ学歴で比べると公務員の給料は非常に安いです。
公務員になる人は、早慶やMARCH等の私大・旧帝大を含めた国立大学出身の方がほとんどです。
僕は国立大出身ですが、民間に行った同級生の誰よりも薄給でした…
理由④:異動が多くてスキルが身につかない
公務員は3〜5年のスパンで異動します。
異動も基本的に運ゲーで、全く異なる業務を行うのが普通です。
- 産業振興系部署から保健福祉
- 税務系部署から農業系
- 観光系部署から土木系
例えば上記で、数年おきに転職があるようなものです。
業務が一気に変わるので、当然専門性は身につきません。
加えて上記の通り、業務は調整メインで特に価値を生まないもの。
スキルが身につかないので、転職などが難しいのは否めません。
理由⑤:実は安定していない
「公務員は安定していない」のが、やめとけ論者の結論です。
理由は主に以下ですね。
- 少子高齢化やAIによって公務員の給料は下がっていく
- リストラされる可能性もある
- スキルがないから転職もできない。辞めたら人生詰む
これからの不透明な世の中を考えると、納得できる部分はありますね。
「公務員はやめとけ」と言う人の共通点
「公務員はやめとけ」と言う人の理由を解説しました。
中には「公務員はやめた方がいいのかな」と感じた方もいるでしょう。
(割と納得はできる内容ですし)
ただ彼らが「公務員はおすすめしない」と言うのは、価値観による部分が大きいです。
- 仕事は自分が面白いと思うものをやるべき
- たくさんお金を稼ぐことが大事
- 自分で努力してスキルを得るのが安定
上記の価値観を持っているのかなと思います。
仕事への捉え方はその人次第
お金を稼ぐこと・仕事内容の充実を重要視する方には、公務員は合いません。
しかし一方で、そんな価値観の人ばかりではないですよね。
- 仕事はお金を得るための手段に過ぎない
- 土日祝日にしっかり休みを取れることが大事
- 安心して家族とゆったり過ごしたい
上記の考え・価値観の方もいるはずです。
そんな方には、公務員は十分おすすめできる職業だと思いますよ。
なんだかんだ公務員をおすすめできる理由
僕は公務員が合わずにやめた人間ですが、多くの方には公務員はおすすめできます。
(もちろん価値観次第ですが)
- 土日祝日は休み
- 福利厚生が充実。転勤の心配も少ない
- 社会的なステータス
- なんだかんだ安定性は高い
- 老後の安心感もある
理由は上記の5点です。
それぞれ解説していきます。
①:土日祝日はほぼ確実に休み
公務員は確かに残業はあります。
しかし、土日祝日はほぼ確実に休めます。
有給も取りやすい上に、5日間の夏季休暇も確実に取れます。
プライベートを楽しんだり、家族と過ごすことも十分可能です。
「時間を確保できる」のは、やはり非常に大きなメリットだと思いますよ。
公務員は民間からの転職組も多いです。
彼らは給料を下げて転職してくるのですが、総じて満足した様子。
土日祝日がしっかり休める上でに、結果へのプレッシャーが少ないからです。
精神的にゆとりを持って仕事に取り組めるとのこと。
大変な会社・業界だと、休日も資格の勉強や接待で潰れます。
その分給料は高いので仕事好きの方は良いですが、そうじゃない方も多いはず。
時間ができる&プレッシャーが少なくなるのは、公務員の大きな魅力ですね。
②:福利厚生が充実。転勤も少ない
福利厚生が充実しているのも公務員の魅力。
- 病気になったとき:休みながら給料満額もらえる
→うつ病などの場合、復帰後は別部署に異動できる - 産休・育休が充実
→男性も普通に取れる - 1時間単位で有給が取れる・時短勤務も可能
→子育てもしやすいよう配慮
(基本的な住宅手当・扶養手当などはもちろんあります)
男性はもちろん、特に仕事も頑張りたい女性には、とても合っている環境ですね。
地方公務員なら転勤がほぼない点も魅力です。
基本的に異動は市内・県内ですからね。
公務員よりも待遇・福利厚生の良い民間企業も確かにあります。
しかし、全国転勤の場合も多いです。
「待遇はそこそこで良いから転勤は嫌」と考える方には、公務員は合っていますね。
関連:【現実】地方公務員の転勤事情。県庁も市役所も引越しあり?
③:社会的なステータス
社会的なステータス・世間的な評価は、公務員は間違いなく高いです。
周りからやたら「すごい」と言われる上、ローンの審査等も間違いなく通るので、人生設計も立てやすいですね。
特に地方だと勝ち組扱いされますね。
結婚相手の親からも、間違いなく高評価でしょう。
もちろんステータスにこだわるか否かは人それぞれ。
しかし重要視する人もいるでしょうし、無いよりあった方が良いと思います。
④:なんだかんだ安定性は高い
「公務員も安定しない」と最近は言われることもあります。
しかし、相対的に見たら間違いなく安定していますよ。
- 財源は税金である点
- 年功序列で毎年確実に給料が上がっていく
- 将来的にもリストラはほぼない
公務員がオワコンになる頃には、大半の民間企業もオワコンでしょう…
関連:【将来性】公務員は本当にオワコンなのか?←民間も同じでしょ
今の時代、誰もが知る大手企業でさえリストラを実行しています。
公務員は大手ほどの待遇はないですが、雇用の安定性は守られるはず。
「組織に守られること」を重視する方には、合っていると思いますよ。
⑤:老後の安心感
定年まで勤めた先には、公務員はかなり安心感が強い職業です。
理由は退職金と年金ですね。
- 退職金:2,000万円くらいもらえる
→昔より減っていますが、それでも一般的に高い水準はキープされるはず - 年金:月20万円くらいもらえる
→老後の生活に不自由することはないはず
退職金も年金も、少子高齢化の日本では減っていくとは思います。
しかし一気にゼロになることはあり得ず、相応の水準はキープされるでしょう。
(年金については下の両学長の動画がおすすめです)
必然的に、公務員は老後もお金の心配は不要になるはず。
また、公務員は職場結婚が多め。
夫婦で公務員だとめちゃくちゃ強いです。
- 退職金は2倍:4〜5,000万円
- 年金も2倍:月40万円くらい
上記を見るだけでも、かなり余裕のある暮らしができそうですよね。
そして公務員の給料なら、退職の頃までにしっかり貯蓄も可能です。
夫婦で公務員だと、退職する頃に資産1億円超も珍しくありません。
公務員は「誰でもなれる」のが魅力
公務員は、仕事のやりがい・方向性・残業面などでデメリットもあります。
実際、僕もそこが合わずに退職しました。
しかし現実的に、多くの人にとって魅力の方が大きい職業だと思います。
「おすすめしない」等の声にまどわされず、冷静に考えるのが大事。
そして、公務員は基本的に誰でもなれる職業です。
受験資格は基本的に年齢だけです。
新卒はもちろん、中途でなる人も非常に多いですよ。
しっかり勉強して、試験に合格すれば良いんです。
もちろん努力は必要ですが、正直大手企業に入る方が全然難しいですよ。
面接の倍率も大手企業に比べたら圧倒的に低いですね。
その意味で、割と目指すコスパは良いと思いますね。
公務員が合うかは、価値観次第の部分が大きいです。
本記事を読んで「公務員良いな」と思った方は、目指してみるのがおすすめです。
以下に関連記事を貼っておくので、あわせてご覧ください!
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