こんにちは!元公務員のHiroshiです。
確かに安定していて、毎月固定の給料がもらえるのはありがたいけど、自分の人生は本当にこのままで良いのかな…
よく言われますが、公務員の仕事はつまらないです。
つまらない理由を考えたり、今後の人生に悩んで悶々とする人も多いはず。
僕ももちろんそうでした。
2年目のときに本当に仕事がつまらなくて、日々悩んでいましたね。
僕自身、公務員を辞めて行動する中で、客観的に見えてきた部分がたくさんあります。
今回は「公務員がつまらない」方に、退職した経験から言えることをシェアします。
本記事の内容
- 公務員の仕事がつまらない3つの理由
- 人生に悩む公務員がすべきこと
この記事を書いている僕は、20代で県庁を退職した元公務員。
現在は公務員を辞め、IT系の仕事をしています。
僕は「公務員の仕事がつまらない」と悩み、退職して違う道を選びました。
実体験から、よりリアルで実りのある声をお届けできると思います。
3分ほどで読めますので、ぜひ最後までお付き合いください。
退屈な人生?公務員の仕事がつまらない3つの理由

そもそもなぜ公務員の仕事はつまらないのか。
部署ごとの仕事の中身の差はあれど、基本的には以下の3つに集約されるかと。
- 前例踏襲&ルーティンワーク
- 価値を生まない・役に立っているか分からない仕事ばかり
- モチベーションが上がらない
総じて業務の性格や組織の仕組み的に、つまらないと感じやすいんです。
理由①:前例踏襲&ルーティンワーク
1つ目が「前例踏襲」。
公務員の仕事は、前の年と同じ流れで行うのが基本です。
過去の例やマニュアルに沿って仕事をすることが求められます。
- 定例的・ルーティンな業務になりやすい
- 前例にないことは非常にやりづらい
自分の裁量がなく、上記の傾向があります。
前例を壊す努力もしないで、「前例踏襲だからつまらない」は違くない?
確かに前例を打破しようとせずに、前例踏襲を悪く言うのは違う気もします。
しかし、自発的に新しいことをしようにもコストがかかりすぎるんですよね…
新しく事業等を行うにあたっても、やはり「前例」が求められます。
前例がない全く新しいものをしようとすると、とにかく説明&説明。
他の自治体の前例などで効果が実証されていないと、予算はなかなか取れませんね。
当然、説明してもそれが上に納得される保証はどこにもありません。
また新しいことを始めても、別に給料は変わりません。
結局前例に則った仕事をこなすことが大半になり、自発的に動くことはないまま。
つまり、「前例踏襲がつまらない」と感じる過程は以下のとおり。
- 前例踏襲は確かにつまらない
- それを覆すだけのモチベーションもない(労力・給与面)
→面倒で大変なことは嫌だから、前例のままで進める
上記のようなパラドックスが生じるんですよね…
「このままは良くないけど、変えようとすると大変になる」との思いが生まれます。
自ずと、なんとなく仕事をやり過ごす日々になりがちです。
いろいろと悩みがちなのは、至極当然だと思います。
(僕は「このままでは自分が腐っていく」と感じていました)
理由②:価値を生まない仕事ばかりでやりがいがない
2つ目の理由が、価値を生んでいるのか分からない仕事が多いこと。
公務員の仕事は不毛なもの・価値を生まないものが多すぎます。
- 調整と説明ばかり
- 上の人を納得させるためだけの資料作り
- 議会の答弁書の言い回しや「てにをは」を直すのに何時間もかける
- 知事などが挨拶する際の挨拶文を何日もかけて作る(挨拶文どおりに読むことはほぼなし)
「自分のやっている仕事は何の意味があるの?」と感じがちです…
(実際に公務員として働いていたからこそ分かります)
言い方はよくないですが、公務員は巨大な官僚組織のコマに過ぎません。
行政組織は数千人・数万人単位のピラミッド型の構造。
そのためか、仕事の中身は総じて「調整」や「手続き」が非常に多いです。
その類の仕事は何か価値を提供したり、直接的に誰かの役に立つわけではありません。
本来は、住民の方の役に立つことが公務員の仕事です。
しかし、それを実感できる仕事ではないので、つまらないと感じてしまうんです。
理由③:モチベーションが上がらない
3つ目が、モチベーションが上がらないことです。
- 前例踏襲で自分の裁量がない
- 価値を生まない・役に立っているか分からない仕事
- 頑張っても頑張らなくても給料は変わらない
上記3つを考えると、モチベーションは湧かないですよね…
差がつかないので、ダラダラしている怠け者の方がぶっちゃけコスパ良いです(笑)
仕事の面白さ・つまらなさを決める上で、モチベーションは不可欠。
- 仕事内容が微妙でも、頑張りが評価される
→待遇面でモチベーションが生まれる - 待遇は横並びでも、仕事が面白い
→業務面で高いモチベをキープできる
公務員の場合、仕事内容的にも給与体系的にもモチベーションを上げづらいです。
必然的に「仕事がつまらない」と感じがちですね…
【仕事がつまらない】公務員が人生に迷うのは割と普通のことだと思う

仕事がつまらないことが原因で悩んでいる公務員の人もいると思います。
ただ、それってめちゃ普通だと思います。
普通に考えて、公務員の仕事はつまらないですからね。
確かに、公務員は非常に安心した職業です。
とはいえ「つまらない仕事で人生を浪費している感」があるのは普通かなと。
特に若いうちはそうですよね。
僕もつまらない仕事に消耗し、いつも「こんな生活をあと40年も続けるのか」と思って絶望していました。
安定と引き換えに「人生の充実度を失っている」感じですね…
公務員は、辞める人が非常に少ない職業です。
- 「つまらないもの」と割り切って続けている人
- そもそも何の疑問も抱かない人
でも、仕事って人生の中でも多くの時間を費やすものです。
たった一度の人生を考えた時に「つまらない仕事」に疑問を抱く人がいるのも、全然納得できます。
そのあたりは個人の価値観の問題なので、別にどんな価値観が変とかはありません。
つまらない仕事で人生に悩んでいる公務員がすべきこと

人生に悩む公務員の方は「自発的な行動」をするべき。
漠然と今のまま過ごしていても、つまらなさが解消されることは絶対ないからです。
「仕事がつまらない」等の悩みに対しては、よく「意識を変えるべき」と言われます。
しかし正直、意識を変えようとしても何にもならないんですよね。
人間の考え方のクセは、意識を変えよう程度では変わりません。
「具体的な何か」を変える等のきっかけが必要です。
(痩せようと思うだけでは絶対痩せないですよね)
その「具体的な何か」を変えるのが、自発的な行動です。
自分で動くことで、新しい発見ができます。
それがきっかけで物事の見方が変わったり、自分に合う環境が見つかると思います。
具体的な行動とは
- 新しい勉強をしてみる
- 転職活動をしてみる
例えば上記の2つです。
勉強で知見を得れば、公務員の仕事に対する見方も変わるかもしれません。
勉強で得た知識が、実際に業務の中で現れたら1つの面白さになりますよね。
勉強する中でより興味が湧いたら、転職を含めた選択肢も生まれると思います。
また「仕事がつまらない」と悩むなら、転職活動をしてみるのもアリです。
外に目を向けることで、興味の持てる仕事に出会えるかもしれません。
他を知ることで公務員の良さを再認識し、気持ちが変わる可能性もあります。
転職活動をしたからと言って、転職しないといけない訳ではありません。
内定をもらってからでも辞退はできます。
転職サイトに登録して色々眺めるだけでも、全然気持ちが変わってくると思いますよ。
やりたいことがない人こそ、行動をすべき
やりたいことがない人こそ、何でも良いので動いてみるべきです。
やりたいことは急に降って出てくるものではありません。
行動をする中で見つかるものです。
- ①:興味本位で何か始めてみる
- ②:面白くてハマる
- ③:もっとやりたい!
普通はこんな流れです。
もちろん僕もそうです。
公務員時代に、Webに関する勉強を興味本位でなんとなく始めました。
勉強するうちに楽しくなり、今ではWeb系の仕事でご飯を食べています。
実体験からも「やりたいことがない」と言うのは時間の無駄で、とりあえず動いてみるべきだと思います。
総じて、やりたいことを見つけるためにも行動すべきです。
今の時代、無料でなんでもできます。
行動に必要なのは、ほんの少しの勇気だけです。
別に公務員の仕事を辞める必要はありません。
ただ、悶々とするよりも自発的に新しい行動をした方が、確実に充実感を得られるはず。
今に不満がある方は、ぜひ動いてみてください。
「つまらないから公務員を辞める」は危険

ネット上では、以下のような意見も目立ちます。
- 公務員なんてつまらない人が多い。すぐ辞めろ
- 公務員なんて人生の無駄。嫌なら転職しろ
しかし、僕は「つまらないから」とすぐに公務員を辞めるのはおすすめしません。
もちろん何かに積極的にチャレンジしたいなら、絶対に挑戦すべきです。
しかしこの意見を間に受けると、自分が後悔することになります…
客観的に公務員は相当恵まれている
僕は辞めたからこそ気づきましたが、公務員って超恵まれています。
- 土日祝日はほぼ確実に休み
- 平均以上の待遇が保証
- 退職金や年金など、老後もほぼ安心
冷静に、公務員レベルの安定を誇る企業はほぼ無いでしょう。
確かに「公務員も将来は安定しない」なんて最近は言われます。
しかし税金で成り立っているんですから、大多数の民間より安定度は高いですよ。
「つまらないから」と公務員を辞めることは、これらの恩恵を捨てるのと同義です。
必然的に相当な覚悟が必要になると思います。
「公務員の何が合わないか」をはっきりさせないとNG
そこで大事になるのが「なぜ自分にとって公務員がつまらないのか」知ることです。
この点を把握することで、次の良いステップを踏めるからです。
- 行政の仕事内容が自分にとってつまらない
→どんな内容なら興味が持てるかを探す - 「仕事のための仕事」がつまらない
→より小規模で顧客に近いレイヤーの会社を探す - 年功序列が気に入らない
→成果主義の業界・会社を探す
価値の見えにくい仕事も年功序列も、ある程度の規模の日系企業には結構共通しています。
「つまらないと感じる理由」を明白にしないと、転職先でも同じことに悩むでしょう…
辞めてから「公務員の方がよかった」と後悔する可能性もあります。
公務員は「仕事はそこそこで良い」と考える人には、全然悪い環境ではないです。
100点とは言えませんが、7〜80点くらいはあるでしょう。
だからこそ、辞める前に行動して自分の価値観を確かめてほしいです。
いつだって隣の芝生は青いものです。
行動して「自分は何を大事したいのか」を冷静に見つめることが大事。
特に大事なのが「自分は仕事に何を求めるか」ですね。
ワクワク感や面白さなのか、お金なのか、プライベートの確保なのか。
公務員の魅力に辞めてから気づき、後悔しても遅いので。
【仕事がつまらない】人生に悩む公務員がすべきことのまとめ

公務員の仕事は、仕組み的につまらない可能性がかなり高いです。
「安定と引き換えにつまらない仕事で人生を無駄にしてる感」があるのは否めません。
つまらなさで悩んだり、悶々としているなら、ぜひ自発的に行動してみてください。
自分で決めて動いてみると、心が本当に充実します。
自発的に動くことで、公務員の仕事では得られない充実感が得られます。
それが考え方・人生を変えるきっかけになるかもしれません。
行動することにリスクなんてありません。
むしろ安定した公務員の身分がある方なら尚更です。
公務員の仕事で自分の人生に悩むくらいなら、今すぐ動いてみてください。
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