こんにちは!元公務員のHiroshiです。
公務員は、転職先としても非常に人気の職業。
ただ「民間から公務員へ転職して本当に後悔しないか?」と悩む人は多いです。
理由は主に、勉強の負担・キャリア面の2点。
- 公務員試験はかなりの勉強が必要
→公務員になって後悔したら、勉強時間が無駄になって最悪だ… - 公務員→民間に戻るのはキツいと言われる
→自分はアラサーだし、後戻りできない大きな決断になる…
上記のような考えが頭に浮かびますよね。
そこで今回は「公務員に転職して後悔する人の特徴」を書いていきます。
僕は元県庁職員で、上司・先輩・同期・後輩の中に数多くの転職組がいました。
転職組の方々と関わった・話をした経験から書いています。
この記事を読むことで、転職に関して失敗しない判断ができるようになるはずです。
Contents
【要注意】民間から公務員に転職して後悔をする理由【失敗する人の特徴】

「民間から公務員に転職をして後悔する要素」を書いていきます。
「まじかよ…」と思ったら、公務員へ転職しても後悔・失敗する可能性が高いです。
①:給料ダウン(大手の場合)
一般的な公務員(行政職など)の場合、給料はそこまで高くありません。
- 30歳:500万円
- 40歳:600万円強
自治体にもよりますが、目安的には上記です。
(以下の記事でくわしくまとめています)
あなたが大手やベンチャー企業にお勤めの場合、給料的にはダウンする可能性大です。
実際に僕の先輩のメガバンク出身者は「給料めっちゃ減ったわ」と笑っていましたね。
また、税金や社会保険料は前年度の年収で決まります。
現在の年収が高い方は、転職1年目は手取りがかなり低くなる可能性もありますね。
確かに給料・年収はいまの職場次第で大きく異なる部分です。
しかし、人によっては大幅減を覚悟しないといけないので要注意です。
関連:【要注意】公務員に転職すると給料が下がる?←中途採用は覚悟を持つべし
②:年功序列。頑張っても給料が上がらない
公務員の給与体系は、基本的に年功序列です。
いくら仕事ができる人で、どんなに頑張って結果を出しても、成果が給料に反映されることはほとんどありません。
(ボーナスが3万円くらい増える程度です)
「しっかりと成果で評価して欲しい」と思う人にはミスマッチとなり、転職を後悔する原因になり得ます。
目安的には40歳頃までは同期横並びで、差がつくのはそれ以降です。
- 自分は頑張っているのに、年齢的な理由で給料が増えない
- 逆に何もしていないおじさんが、自分の倍以上の給料をもらっている
年功序列の色が非常に濃い故に、上記も割と普通に起こりますね…
確かに公務員の仕事は、数字で評価できない業務も結構あるので仕方ない部分はあります。
しかし、給与体系に納得できない人は、転職しても後悔・失敗するかもしれません。
③:無駄が多く、仕事がつまらない
断言できますが、公務員の仕事はつまらないです。
何も価値を生まないような不毛な業務が多いです。
一人一人に裁量がないため、どんなに小さなことでも起案→決裁。
スピード感がなく、無駄だと思う仕事に取り組まないといけません。
具体的な仕事の中身としては、多くが「調整」と「上への説明」。
文章の体裁や言い回しの確認に何時間もかけたりするので、面白いわけがありません。笑
(ちなみに僕はこれがダメでした)
もちろん「仕事だから」と割り切れれば、特に気にしなくてOK。
しかし僕と同様に割り切れない人は、公務員に転職しても後悔する可能性があるかと。
④:残業が意外と多い
「公務員=暇で定時帰り」のイメージがある方も多いと思います。
しかし、残念ながらそこまで暇ではないですね…
もちろん、部署や個人によっては定時帰りの場合もあります。
しかし、本庁舎の職員は毎日数時間残業をしている人が多数派です。
それでも、課の中では最速クラスでしたね。。
残業代も予算の範囲でしか出ないので、部署や残業時間次第では満額出ません。
関連記事:公務員の残業代はちゃんと出るの?データとリアルな実情を解説
ただ、公務員の仕事量には波があるので、比較的早めに帰れる時期もあります。
逆に繁忙期(議会会期や予算編成期)は、連日深夜残業の可能性もありますが…
いずれにせよ「定時帰りで楽だから公務員になる」のは辞めた方がいいですね。
イメージとのギャップに苦しんで、後悔につながる可能性もあるので…
⑤:やりたい仕事ができない
上記のような希望は通らない可能性が高いです。
公務員の異動は、基本的に「運ゲー」です。
毎年一応異動希望は出せますが、希望が叶うことはほぼありません。
全く興味のない部署に異動することもしばしば。
「何年経ってもやりたい仕事ができない」のも全然普通です。
明確にやりたい仕事がある方の場合、転職を後悔するでしょう…
⑥:人間関係が閉鎖的である
公務員は基本的に閉鎖的です。
外部との関わりが少ない部署も結構ありますので。
もちろん異動はありますが、同じ人間がグルグル回っているだけです。
加えて離職率も超低いので、必然的に知り合い率がかなり高め。
組織が閉鎖的だと、シンプルに息苦しさを覚える人もいます。
会話も他の職員の噂話ばかりになり、生産性のなさに辛くなることも。
人間関係は仕事をする上で重要なので、頭に入れておいてください。
民間から公務員に転職して、後悔している人はマジで少ない

民間から公務員に転職して後悔する要素を書きました。
「マジかよ…」と感じた人は、公務員への転職を後悔する可能性があります。
とはいえ現実には、民間から公務員に転職して後悔している人はマジで少ないです。
その理由について、考察していきます。
理由①:転勤がない
国家公務員などは別として、地方公務員は基本的に転居を伴う転勤がありません。
公務員の異動は自治体の中なので、当たり前といえば当たり前ですが。
(大きな県だと可能性はありますが、普通は人事の側で配慮してもらえます)
特に大手企業出身の方にとって、転勤がないことは非常に大きいようでした。
大手企業だと全国に支社や営業所があり、数年おきに全国転勤をすることも珍しくありません。
縁もゆかりもない土地に飛ばされるのはキツいですよね。
一方で公務員は、同じ場所に居続けられるのが大きな魅力とよく聞きました。
理由②:仕事のプレッシャーが少ない
公務員は、客観的に考えて仕事のプレッシャーはかなり少なめです。
ノルマもないですし、仕事で大きなミスをしても昇給&ボーナス満額支給なので。
確かに、残業等のキツいこともあるのは否定できません。
しかし、ガムシャラに時間をかけて頑張れば何とかなる類の業務が大半です。
その意味で、公務員の仕事は精神的に楽です。
前職で精神的にハードな仕事をしていた方には、この点は魅力的に感じるようでした。
僕の県庁時代の知り合いで、銀行出身者や前職で営業をやっていた方は…
どの人も口を揃えて「前の仕事よりも圧倒的に楽だ」と言っていました
民間だとノルマもキツく、結果を出さないといけないプレッシャーが半端ないとのこと。
結果が出ないと上司からも厳しく言われますし、自分の給料にも跳ね返ります。
一方で、公務員は基本的にゆるふわ系です。
利益を求めないためか、落ち着いた人が多い印象。
厳しく詰めてくる上司もいなく、基本的にみんな「さん付け」でした。
確かに給料的には高くはありません(世間的には中の上くらい)。
しかし、プレッシャーから解放されて仕事ができるのは、民間でキツい経験をした方には給料以上に魅力的なんだと思います。
理由③:時間ができる
前職がハードだった方は、公務員になれば確実に自分の時間ができます。
- 有給が明らかに取りやすい
- 飲み会も普通に断れる
- 資格試験などの勉強を強いられない
- 休日の接待やゴルフもない(誘われることはあるかも)
- 産休・育休を気にせず取れる:男性も推奨されます
公務員は「休みを取るのが普通」という雰囲気があります。
異動が多いこともあって、人間関係も割とドライです。
自分の趣味や家族との時間を大事にできるのは間違いありません。
仕事が早く終わった時は帰ったり、子どもが熱を出したときにも普通に迎えに行けます。
理由④:ゆとりのある生活ができる
総じて、公務員はゆとりのある生活ができるのは間違いありません。
- 転勤なし
- 仕事のプレッシャー少なめ
- 土日祝日休み&有給がとりやすい
- 休日が資格の勉強などで潰れることもない
- 子育ても非常にしやすい:福利厚生が充実
もちろん、平日の仕事は確かに大変な部分もあります。
しかし待遇面などを考えると、精神的にはかなり楽です。
給料は大手に比べると少ないものの、生活する分には十分な金額をもらえます。
「時間」はお金では買えません。
給料ダウンを考慮しても、自分の時間を確保できる公務員に魅力を感じる人は多いはず。
もちろん「バリバリ仕事をしたい」方には向きません。
しかし「ゆとりや私生活」を重視する方には、非常に魅力的でしょう。
【補足】民間から公務員への転職に関するよくある質問

補足として、民間→公務員への転職に際してよくある質問に回答します。
①:公務員への転職は難しい?
勉強の負担もあるので、確かに民間から公務員に転職するのは簡単ではありません。
しかしあなたが20代なら、正直思っているほど難しくはないですよ。
公務員試験は、基本的に筆記試験+面接試験で合否が決まります。
筆記試験は、教養試験と専門試験の2つ。
- 教養試験:主にセンターレベルの一般教養が問われる5択試験
- 専門試験:法律や経済に関する知識を問う5択試験
→市役所などは課されない場合が多い
確かにボリュームはありますが、問題は基礎的レベル&過去問の焼き増しばかり。
6割程度の得点で合格できるので、努力すれば普通に受かります。
2次試験では主に面接ですが、社会人はかなり有利に進められるはず。
- 民間との比較の観点から、説得力のある回答ができる
- 日頃の業務から、学生よりも明らかに面接のような場に慣れている
周りの学生の受験者に比べると、明らかにスタートラインでリードしていますので。
優秀な層は起業・外資・ベンチャー・大手民間に行きますからね。。
もちろん社会人採用試験だと、話は変わるかもしれません。
(上記の大卒一般枠は、普通は29歳までの年齢制限あり)
しかし大卒の一般枠で受験する限り、公務員へ転職はそんなに難しくありません。
関連:民間から公務員に転職するのは難しい?←そうでもない【リアルを語る】
②:どんな民間企業から公務員に転職している人が多い?
行政職の場合、銀行などの金融関係の人が多いですね。
あとは不動産やメーカーで営業の仕事をしていた方も結構いました。
共通して言えるのが「前職のキツい仕事に疲弊して公務員になった」という感じの理由。
金融にしても営業にしても、ノルマやプレッシャー等の面で公務員よりも圧倒的にキツいと思います
公務員の「仕事に対するゆとり」は、やはりかなり魅力的なのでしょう。
なお技術系では、同じ分野の中小企業からの転職者も多数いた印象です。
例えば「土木系の企業→土木・建築職の公務員」など。
公務員への転職を考えている人が、今すぐ行うべきこと【3分で終わる】

上のように感じた方は、とにかく「情報取集」から始めましょう。
ただ漠然と「公務員になりたい」と思っても、思っているだけでは何も始まりません。
試験や勉強に関する情報収集をして、自分なりに努力をすることが必須です。
とはいえ「どうやって情報収集をするのか」と疑問に感じる方も多いと思います。
そもそも必要な情報が分からないと、何を調べるべきか分かりませんからね。
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ただ、数量限定でいつ無くなるか分からないので、お早めをおすすめします。
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