公務員の仕事のリアル

元県庁職員が語る、公務員のブラック要素5選【受験生・内定者・新人は知るべき】

こんにちは!元公務員のHiroshiです。

いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

 

今日は「公務員のブラック要素」がテーマです。

他のサイトでは、「公務員はサービス残業があるからブラック!」ということが書いてありますが、ぶっちゃけ超薄っぺらい…

本記事では、元県庁職員ならではの視点で「公務員のブラック要素」を取り上げます。

公務員試験受験者・公務員内定者・新人公務員の方など、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

【ブラック要素の前に】公務員は基本的にホワイト。パワハラもほぼない

【ブラック要素の前に】公務員は基本的にホワイト。パワハラもほぼない

ブラック要素を語る前に言っておきたいのですが、公務員は基本的にホワイトです。

僕は県庁に2年勤めましたが、一般的な感覚として公務員がホワイトなのは断言できますね。

なので、公務員試験受験生・内定者・新人の方などは安心して大丈夫です(笑)。

公務員のホワイトな要素

  • 安定した収入
    →生活に困らないだけの月収・給料の約4ヶ月分のボーナス
  • 年功序列で昇給
    →毎年給料が必ず上がる。最終的に年収800万円くらいはどんな人でも到達
  • 99%クビにならない
  • 充実の福利厚生(手当や休暇制度など)
  • 社会的な信頼性が高い

公務員のホワイト要素はこんな感じ。

仕事の出来不出来に関係なく、上のような待遇が保証されているんですから、 客観的に考えて超ホワイトだと思います。

 

また、公務員の場合は「結果を出すこと」をあまり求められない(結果を出さなくても昇給する)ため、民間企業に比べるとプレッシャーも圧倒的に小さいでしょう。

民間の場合だと、成果を出さないと給料が下がるなんてことも十分考えられますからね。

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公務員はパワハラもあまりない

また、行政職の公務員はパワハラもほぼ無いです。

公務員の場合は上司の側もあまり強いプレッシャーがないですし、仕事に対して結構ドライだったり、感情的にならない穏やかな性格の方が多いですからね。

また、上司にとっても、自分の部下になった新人が「パワハラによるうつ病で退職!」なんてことになったら、自分の査定が下がります。

そのため、少なくても新人・若手のうちはパワハラの被害にある可能性はめっちゃ低いと考えられますね。

 

まぁ100%パワハラをされないとは言い切れませんが、僕は2年間の県庁生活においてパワハラをされたと感じたことは1秒たりともありませんでした。

責任の重くなる係長級や課長補佐級(40代以降)になると、仕事の中で上司から厳しく言われることがあるかもしれませんが、それまでは基本的に大丈夫かと。

受験生・内定者・新人が知っておくべき、公務員の5つのブラック要素

受験生・内定者・新人が知っておくべき、公務員の5つのブラック要素

前述のように、公務員は基本的にはホワイトです。

しかし、100%ホワイトかと言われるとそうではなく、少なからずブラック的な要素もあります。

以下では、僕が県庁職員として働いていた経験を通じて感じた、公務員のブラック要素について深掘りします。

公務員のブラック要素①初日から仕事を任せられる

公務員のブラック要素として、初日からガッツリと仕事を任せられるということがあります。

まぁ最初だけではあるものの、内定者の方にはぜひ知っていただきたいことです。

 

「公務員はチームで仕事をする」なんて言いますが、実際は各個人によって担当する業務が細分化しています。

  • A係長→〇〇事業に関すること
  • B主任→△△事業に関すること
  • C主事→□□事業に関すること

それぞれが自分の担当業務を責任持って遂行していくイメージですね。

そして、1年目の新人も同様に事業を任される上、基本的には自分以外に担当はいません。

つまり、仕事について何の知識もない初日のうちから、その業務の担当者として仕事をしないといけないということです。

まぁ年度始めは急ぎの仕事が多いわけではないので徐々に覚えれば良いのですが、住民の方などから問い合わせがあった場合には、新人でも担当者として答えないといけません。

なので、最初はとにかく事業の仕組みなどに関して覚えるのが非常に大変になると思います。

 

実際に僕も、軽い説明を受けただけなのに初日からガッツリと仕事を任せられ、「公務員ブラックじゃん」と驚愕した記憶があります(笑)。

同じ課の人
同じ課の人
Hiroshi君、今ちょっといいかな
Hiroshi
Hiroshi
はい。今日からよろしくお願いします。
同じ課の人
同じ課の人
これHiroshi君の担当事業ね。前の担当者が異動しちゃったんだけど、分かる範囲で軽く説明するから。
Hiroshi
Hiroshi
はい、分かりました。(うっ、初日からこんな感じなのか…)
同じ課の人
同じ課の人
直近だと、4月中に事業の委託業者を決めるための公募型プロポーザルをしないといけないから、準備しておいてね。
Hiroshi
Hiroshi
(プロポーザルってなんやねん…初日からワケわからん…公務員ブラックじゃん…)

 

リアルにこんな感じでした(笑)。

仕事の進め方(起案や決済)や事業の進め方の知識がゼロのうちから、自分の担当業務についてはガッツリとやらせられます。

まぁ民間の場合は最初の数ヶ月は研修で、それから配属が決まって本格的な業務がスタートしますので、それに比べるとブラックですね。

 

公務員の場合は研修がショボすぎるので、仕事をしながら覚えていくしかありません。

そのため、最初はかなり大変になるということを覚えておいた方がいいでしょう。

公務員のブラック要素②頑張っても給料が上がらない

年功序列で給料が上がっていく公務員ですが、逆に「頑張って結果を出したところで、給料が上がらない・差がつきにくい」と言えます。

 

この原因となっているのが、公務員の給与体系です。

公務員の給料は「俸給表」によって決まり、その俸給表は役職に相当する「号」と、その役職の中での位を示す「級」に分けられます。

ふつうだと毎年4級ずつ上がっていき、役職が上がると「号」も上がる(例:主任から係長になると2号から3号に昇格)仕組みです。

そして当然、号が上がった方が給料が増えます。
(通常通り4級上がると月7,000円程度の昇給・号が上がると月2万円程度の昇給)

 

頑張って結果を出し、上から評価されると、ふつうは4級のところ6級くらい上がったりしますが、これは月給にして2,000円〜3,000円多くなるだけです。

ボーナスにも反映されることもありますが、他の同期プラス1万円くらい程度。

そして、役職が上がるのには年齢制限が設けられている(主任は30歳・係長は35歳から等)ので、飛び級でポンと給料が上がることもあり得ません。

 

つまり公務員の場合、頑張っても見返りが少ない給与体系になっているんです。

頑張ってもその見返りが少ないんですから、「頑張ったらその分だけ正当な評価をしてほしい」と考える人にとっては、ブラック要素だと言えますよね。

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公務員のブラック要素③サービス残業が多い

「公務員=定時帰り」のイメージを持っている方も多いかもしれませんが、部署によっては残業が非常に多いところも。

そして残業をしても、残業代には予算上の制約があるために残業代が満額出る可能性は非常に低いです。

結果として、必然的にサービス残業が多くなります。

まぁ公務員は労働基準法の適用外なので、いくらサービス残業をしても問題にはなりにくいんですよね。

(公務員の残業時間の実態についてはこちらをどうぞ)

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同じ行政職の公務員とはいっても、サービス残業が少ない(orほぼない)場合もあります。

  • 出先機関等の部署
    …そもそも仕事が少ないので、基本的に定時帰り
  • 残業実績が豊富な部署
    …その分残業代の予算が多めについている(例:財政課)
  • 財源が豊富な自治体
    …特別区に勤めている友人いわく、サービス残業ができないシステムになっている(出退勤記録と残業代が連動)とのこと。

公務員のブラック要素④嫌われる対象になることが多い

公務員の給料が税金から出ているためか、公務員は何かと批判の対象になることが多いですね。

そのため、心ない言葉を浴びせられたり、嫌がらせをされたりというようなことも聞きます。

  • 書類が足りないことを指摘したら、「税金泥棒のくせに偉そうにしやがって!!」とののしられる
  • 生活保護のケースワーカーとして受給者の家に訪問したら、ナイフを振り回された
  • 業務時間終了直前に軽食を買いに行った職員が、庁内に来ていた県民に写真を撮られて「税金で飯食ってるんだからちゃんと仕事をしろ!!」と怒鳴られる

僕の聞いた中ではこんな感じですね。

公務員のことを良く思わない人も世の中には多いので、少しだけ覚悟はしておいた方がいいかもしれません。

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公務員のブラック要素⑤やりがいを感じにくい仕事

最後のブラック要素が、やりがいを感じにくい組織体制・仕事のやり方です。

  • 前例踏襲&保守的なので「失敗しないこと」を最重要視
  • 「上への説明」が仕事の大半。
  • 「てにをは」等の文章の体裁、どうでもいいような言い回しで何時間も議論する
  • 担当者の裁量がなく、どんな小さなことでも起案→決済の手続きを経る

(具体的な仕事のリアルについては、以下の記事をどうぞ)

元県庁職員が語る、公務員の仕事内容のリアル【仕事のための仕事】公務員のリアルな仕事内容が知りたいですか?本記事では、行政職(事務職)の公務員の仕事の本質や具体的な仕事内容について元県庁職員の筆者が解説しています。これから公務員になろうと思う方は必見ですよ。...

 

上を見るとわかるように、公務員は、自分の仕事が何らかの価値を提供しているという実感を得にくいです。

そのため、どうしても「やりがい」を感じられない可能性が高くなりますね。

仕事は人生において少なくない時間を占めるものですから、やりがいを感じられない仕事をすることに対して、ブラック要素を感じる方もいるでしょう。

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まとめ。公務員がブラックかは価値観次第

まとめ。公務員がブラックかは価値観次第

公務員のブラック要素についてここまで書きましたが、公務員がブラックか否かについては価値観次第としか言いようがありません。

(最初にあげたブラック要素はちょっと異なりますが)

 

他のサイトのまとめ記事等では、「公務員はサービス残業が多いからブラック!」なんてのも見かけますが、これは非常に短絡的です。

確かにサービス残業が多い部署もありますが、そうでもない部署だってありますし、公務員という身分によって受けられるメリットはやはり非常に大きいので。

 

仕事はお金を稼ぐための手段だから、安定した生活ができればOK。特にやりがいなんていらないよ

このような価値観を持っている方にとっては、公務員はブラックに映らず、むしろホワイトでしょう。

前述したように、公務員は待遇や福利厚生がなかなか手厚く、また結果を出さなくても給料が上がります。

社会的な信頼も高いので、非常に恵まれた仕事だと言えるでしょう。

 

多くの人に対して価値を提供できるようなやりがいのある仕事をして、収入をどんどん伸ばしていきたい!

このような考えを持った方にとっては、公務員はブラック要素が強いです。

仕事内容やシステム上、仕事に対するやりがいは感じにくいですし、給料も基本的に横並びで、地方公務員ならば年収1,000万円くらいがMAXなので。

 

まぁ誰しも自分にとってホワイトと感じる環境で働きたいですから、しっかりと自己分析をして公務員になるのが良いでしょう。

でもぶっちゃけ、自分にとって公務員がブラックかホワイトかは、実際になってみないと分からない部分も大きいです。

Hiroshi
Hiroshi
僕も入庁前は「仕事にやりがいなんて求めない」という考えでしたが、仕事をしてしばらくするうちに「自分で価値を提供できるような仕事をしたい」と思うようになりました

 

そのため、自治体に内定した方や、新人公務員として働いていらっしゃる方も、働いているうちに「ブラックだな」と感じるかもしれません。

まぁそうなったら、転職や独立を考えてみましょう。

意外となんとでもなるものですよ。

以下のnoteでは、僕の2年間の公務員経験から「受験前・入庁前に知っておきたい、公務員のリアルと未来」を書いています。

公務員になる方・公務員を考えている方が絶対に知らないと後悔することを詰め込んでいるので、気になる方はぜひどうぞ。

受験前・入庁前に知っておくべき、公務員のリアルと未来