こんにちは!元公務員のHiroshiです。
公務員試験って難しいイメージがあるけど、社会人からも独学で合格できるかな?
参考書やスケジュールなど、勉強方法についても知りたい。
民間企業から公務員への転職を考えている方向け。
独学でも合格できるのか、合格のためには何からやれば良いのか等、いろいろ気になると思います。
そこで今回は、社会人の方が独学で公務員試験に挑戦するにあたり、気になること・知るべきことをまるっとまとめました。
本記事の内容
- 社会人の独学合格は「可能」です
- 勉強を始める前に絶対に行うべきこと
- おすすめの参考書・問題集【勉強法とセットで解説】
- 具体的な勉強スケジュール
この記事を書いている僕は、独学で県庁に首席入庁した実績を持つ元公務員です。
本記事では、僕の経験をもとに公務員試験の勉強についてシェアします。
3分ほどで読めるので、ぜひ最後までお付き合いください。
社会人が独学で公務員試験に合格するのは、可能です
まず前提ですが、社会人の方が独学で公務員試験に合格するのは普通に可能です。
公務員試験合格者は、確かに予備校派の人の方が多いですが、独学でも普通に受かります。
僕も独学でしたし、問題や試験の形式が同じである以上、「社会人だから独学が無理」とかは一切ないです。
てかむしろ、社会人は学生よりも「独学の方が適している」とさえ感じます。
その理由としては、以下です。
- 社会人は、面接で有利に立てる可能性が高い
- 予備校で講義を聞く時間がもったいない
理由①:社会人は、面接で有利に立てる可能性が高い
1つ目の理由としては、面接です。
社会人の方は、民間での経験もありますし、面接のような場にも慣れているはず。
となると必然的に、学生よりも説得力のある回答ができたり、しっかりとした受け答えができると思われます。
公務員試験は、面接を考えて予備校に行く方が非常に多いです。
最近は面接の配点が大きく、模擬面接などの面接指導は予備校でないと行うのが難しいからですね。
でも社会人の場合、面接でのスタートラインが高いので、面接を考えて予備校に通う必要はないかと。
また正直なところ、公務員試験を受ける学生のレベルなんて大したことありません。
なぜなら、本当に優秀&行動力のある学生は公務員にはならないから。
公務員試験を受けるのは、真面目で安定志向・優等生風の学生が圧倒的に多いわけです。
そんな学生たちの多くは、予備校で同じような指導を受けて、同じように面接に臨みます。
となると、学生の中では差なんて大してつきません。
周りのレベルが上記の感じなので、社会人の方が自らの経験をもとに面接を行えば、確実に差をつけることができますよ。
※もちろん学生レベルの面接ではNGです。同じレベルなら若い学生を取るのが普通なので
理由②:予備校で講義を聞く時間的負担
2つ目の理由が、予備校で講義を聞く時間的な負担の問題。
予備校では、授業(講義)の時間があります。
しかし、社会人は学生に比べて時間がないので、講義を聞いている時間が結構な負担になることも。
また、公務員試験で出題されるのは基本問題が多く、大半が過去問の焼き増しです。
となると、1つ1つ講義を聞くのは正直そこまで重要ではありません。
最も重要なのは、「参考書を読み込んで、問題を何周も解くこと」。
1冊の問題集を完璧にすれば、その科目はおそらく満点取れるはずです。
社会人の方は、面接では有利ではあるものの、やはり筆記試験が大きな壁になります。
時間がない中でも合格点を取るためには、講義を聞くよりも、問題集を何周も繰り返し解くこと方が重要です。
独学で公務員試験に挑む社会人が、勉強の前に行うべきこと
独学で公務員試験を受けようと思っている社会人は、まず何から始めるべきか。
それは「情報収集」です。
なぜなら、情報収集をしないと、受ける自治体・試験種も勉強する科目も分からないから。
独学では「戦略」が最も大事ですが、情報がないと戦略も立てられるはずもありません。
なお、知るべき情報については、具体的に以下とおりです。
- 受験資格
- 試験のスケジュール(試験によって異なる)
- どんな科目・問題が出題されるのか?
- 試験の形式
なお、社会人枠ではない「一般枠」で受ける方が多いと思いますが、一般枠でも少ない科目受けられる試験が結構あったりします。
どの試験を目指すかで勉強の方針や戦略も全く変わってきますので、勉強スタートの前に必ず情報収集を行いましょう。
特に社会人の方は時間が限られているので、不要な勉強をする時間が超絶もったいない…
おすすめの情報収集の方法
なお、情報収集にあたっては「社会人のための公務員転職ハンドブック」が超便利です。
こちらは、大手予備校のクレアールが無料で出しているガイドブックです。
主な内容としては、以下のとおり。
- 各試験の受験資格やスケジュール、区分や職種などの基本情報
- 学習負担が少ない試験のまとめ(教養のみ・その他)
- 社会人経験者採用を実施している自治体まとめ
- 専門・教養・論文・面接・集団討論などの例題集
- 社会人からの合格体験記
- 公務員への転職に関するQ&A
「知っておくべき情報はこれ1冊に凝縮されている」と言っていいほど、内容が充実しています。
このガイドブックですが、クレアール公式HPから無料で請求できます。
必要事項の入力は2分くらいで終わるので、サクッともらっておいてください。
(電話番号の入力が任意であり、入校のしつこい勧誘とかは無いのでご安心を)
(詳しい内容については、こちらの記事で詳しくまとめています)
独学で公務員試験に挑む社会人におすすめする参考書【勉強法とセットで解説】
(専門試験・教養試験のある公務員試験を念頭にしています)
独学で公務員試験の勉強をする際に使う参考書ですが、学生も社会人も基本的に同じです。
まぁ学生だろうと社会人だろうと、問題が同じなので当然ですね。
選ぶべき参考書としては、「レジュメと過去問が収録された問題集」です。
なぜなら「インプット→即アウトプット」ができるから。
前述のとおり、公務員試験は過去問の焼き増しが大半なので、過去問を解いて内容を頭に入れることが最も効率的。
レジュメ(内容のまとめ)と過去問が収録された問題集を選べば、重要事項をインプットしつつ、すぐに実践ができるので、効果的に学習ができます。
なお、参考書としては「スーパー過去問ゼミ」を選んでおけばまず間違いありません。
スー過去は受験生の必携書と言える参考書で、スー過去を完璧にしておけば筆記は確実に受かります。
スー過去を何周も解いた結果、県庁の筆記試験では約9割を取ることができました。
勉強としてはシンプルで、とにかく何周もやり込んでいきましょう。
何周も解いてできる問題を増やすことが、合格に向けては最も重要です。
なお、スー過去を解くのは配点の大きな重要科目のみでOK。
全ての科目のスー過去をやろうとすると、確実に時間が足りなくなるので。
各科目における参考書選びについては、公務員試験のおすすめ参考書28選。首席入庁が愛用した最強ラインナップで紹介しています。
捨てるべき&浅く勉強すべき科目についても触れており、戦略を立てる上でも参考になると思うので、ぜひどうぞ。
【注意】参考書は、基本的に「各科目1冊」で
参考書・問題集については、基本的に各科目1冊にしてください。
理由としては、以下の3つです。
- どの参考書でも内容に大差ない
- 複数購入してもやり切れない
- お金と選ぶ時間の無駄
特に②ですね。
参考書の数が増えるにつれて、1冊分に使える時間や労力が少なくなります。
必然的に中途半端になりやすく、知識が定着しない可能性が高くなるんです。
複数の問題集を買うよりも、問題を見た瞬間に答えが浮かぶレベルまで1冊をやり込んだ方が、確実に力がつきますよ。
ただ、もちろん例外もあります。
例えば、役割が違う場合や配点が小さな科目ですね。
詳しくは、【公務員試験の参考書】各科目1冊で十分。買いすぎると落ちる!?で解説しています。
働きながら独学で公務員試験に挑む社会人の、具体的な勉強スケジュール
最後に、働きながら公務員試験の勉強をする際の、具体的な勉強スケジュールについて紹介します。
目標は1,000時間。期間は1年【半年だと厳しい】
まず勉強時間ですが、1,000時間を目安に行いましょう。
専門・教養の両方が課される場合だと、公務員試験は1,000〜1,500時間の勉強が必要と言われています。
この数字に関する根拠はぶっちゃけ不明ですが、僕自身の経験からも結構当たっている印象です。
この1,000時間という数字ですが、「1日3時間の勉強を1年間継続」が目安になります。
仕事をしながらだと、平日3時間は難しいと思いますので、、
- 平日:2時間
- 休日(土日):6時間
上記のように時間を調整してももちろんOKです。
このように感じる方もいるかもですが、できないなら諦めた方が良いですね。。
モチベーションがないと、勉強の継続は難しいと思うので。
まぁ勉強期間を半年にするのも1つの手かもですが、半年だと単純計算で1日の勉強時間が倍になります。
働きながら1日6時間も勉強できるでしょうか?
まぁ半年・500時間で受かる的なサイトを見るかもですが、公務員試験はコツコツ積み上げるのが必要なので、残念ながら無理です。
運良く受かった人が、自分の成功体験をそれっぽく書いているだけだと思うので、再現性はかなり低いですね。
学習期間1年・平日2時間・休日6時間程度なら、通勤時間なども上手く使えば問題なくできるはず。
また、付き合いの飲み会や残業なども辞めれば、時間を捻出することも可能だと思います。
現実的なことを考えると、1,000時間の学習時間を確保するには、1年くらいの期間が必須です。
確かに苦しいかもですが、相応の努力は必須なので、ぜひ頑張りましょう。
時期別勉強スケジュール①:専門試験編
公務員試験本番が5月〜6月だと想定して、時期別にやるべき勉強を書いていきます。
専門試験で優先させるべきは、以下の5科目です。
- 憲法
- 民法
- 行政法
- ミクロ経済学
- マクロ経済学
この5科目は、どの公務員試験でも配点が高い重要科目なので、この5科目を中心に勉強していきましょう。
時期別にやるべきことは、以下です。
- 〜12月:憲法・民法・行政法・ミクロ・マクロ
- 12月〜3月:その他の科目の勉強をスタート
- 3月〜6月:各科目の総仕上げ
試験の前の年の終わりまでに、重要度の高い5科目を一通り理解しておくと、かなり楽になります。
そして、年が明けたくらいのタイミングで、他の科目にも少しずつ手を出していく感じです。
なお、5科目の中でも「憲法」から勉強を始めてください。
憲法は他の科目に比べて取っ付きやすい上に、他の法律を学ぶ上でも重要だからです。
憲法で公務員試験の勉強についてなんとなくでも掴んでおけば、その後の勉強を進めやすくなりますよ。
時期別勉強スケジュール①:教養試験編
教養試験については、とにかく「数的処理」が最優先です。
なぜなら、配点が非常に大きい上に差がつきやすい科目だから。
数的処理を避けては公務員試験合格は無理なので、勉強を始めた日から試験の前日まで勉強が必要です。
ぶっちゃけ試験の年の1月〜2月くらいまでは、教養試験は数的処理のみでOK。
- 〜2月:数的処理(数的推理・判断推理)
- 2月〜6月:数的処理+その他の科目+全体の仕上げ
とにかく数的処理が重要&時間がかかるので、終盤まで数的処理中心で勉強していきましょう。
なお、より具体的な公務員試験対策については、公務員試験は独学で合格できる!【勉強法・スケジュールを解説】で詳しくまとめています。
【まとめ】社会人が独学で公務員試験に合格するには、戦略と地道な努力が大事
社会人の方が独学で公務員試験に合格するには、とにかく「戦略」と「地道な努力」が必要です。
働きながらだと時間がないので、情報収集も勉強も効率的に行いましょう。
そして、その中でもコツコツと努力を積み上げていきましょう。
なお、このままページを閉じても意味がないので、とにかく合格に向けて動いてみましょう。
本記事でも触れた通り、まず行うべきは「情報収集」です。
サクッと無料ガイドブックをもらって情報を集め、すぐに勉強にとりかかってください。
情報収集や戦略決めは、それ自体は合格に近づく行為ではないので、なるべく省エネで済ませるべき。
すぐに行動できない人はマジでNGです。
動くのが遅れるうちにどんどん合格が遠のいていくので、今すぐに未来のための準備をしてください。
※数量限定なのでお早めに