こんにちは!元公務員のHiroshiです。
経験者の声が知りたい。
公務員試験の難易度は、人によって言うことがかなり違います。
簡単と言う人もいれば、難しいと言う人もいる…
そこで今回は「公務員試験は簡単なのか」をテーマに取り上げます。
本記事の内容
- 公務員試験は簡単なのか?
- 難易度が下がる公務員試験とは
- 公務員試験に合格する方法
この記事を書いている僕は、県庁に独学で首席入庁した経歴を持つ元公務員。
公務員試験で確かな結果を残した自負があり、僕自身の経験をもとにお話しします。
この記事を読むことで、公務員試験の本当の難易度がイメージできるはずです。
3分ほどで読めるので、ぜひ最後までお付き合いください。
Contents
公務員試験は簡単?←簡単すぎるわけでもないし、難しすぎるわけでもない

公務員試験は「簡単すぎるわけではないけど、難しすぎるわけでもない」です。
しかし、実際に公務員試験を受けて合格した経験をもっても、簡単・難しいとは一概には言えないんです。
というのも、公務員試験には簡単な面と難しい面があるから。
自分で言うのもアレですが、僕は公務員試験ではかなり良い結果を出しました。
ただ、その経験をもっても「決して簡単ではなかった」というのが正直な感想です。
前提:公務員試験で出題される内容
国家公務員や県庁などの地方公務員では、出題内容として以下が一般的です。
- 教養試験:高校レベルの英国数社理・時事・数的処理など
- 専門試験:大学レベルの法律や経済など
※一般的な行政系(事務職)の場合です
筆記試験を通過すると面接試験が課され、総合的な点数で合否が決まります。
問題のレベル的には簡単
まずは簡単な面から。
それは「問題のレベル」です。
- 試験の形式は5択形式
- レベル的には基礎的な問題が大半
- 過去問の焼き増し的な問題が多い
上記のとおり。
つまり、過去問がベースになった問題集を繰り返し解き、重要事項を暗記すればOKです。
思考力や地頭の良さが問われる問題はほとんどなく、基本は暗記で対応できる問題ばかり。
「覚ればOK」の公務員試験は、問題の難易度的には全然高くなく、簡単と言えます。
試験範囲・ボリューム的には難しい
しかし、公務員試験は範囲がかなり広いのが難しいポイントです。
地方上級や国家公務員など、一般的な公務員試験だと30科目以上も課されます
確かに、各科目で問われる内容は基本的です。
しかしここまでボリュームが大きいと、対策は難しいと言わざるを得ません。
また、30科目以上を仕上げるのは基本的に不可能です。
理由は単純に「時間が足りない」から。
1,500時間勉強をしても、全ての科目を仕上げるのはまず無理です
僕は合計で1,700時間ほど勉強しましたが、その経験からも断言できます
闇雲に勉強してすべて仕上げようとしても、ほぼ確実にパンクするでしょうね。
必然的に、公務員試験では科目ごとの出題数や傾向に応じて、自分で学習の戦略を立てるのが重要です。
しかし、学習量を含めた勉強の方向性・やり方をミスると落ちます。
つまり、公務員試験の難しさは以下です。
- トータルで1,500時間の勉強を継続する
→1日4時間を1年継続 - 配点や科目に応じた戦略・勉強の方向性
→正しい方向で努力をしないと無駄になる可能性
問題レベルは基礎的でも、ボリュームゆえに難易度が上がります。
努力をする習慣がない人には厳しいでしょうし、ただ努力をするだけ合格は難しいでしょう。
面接の負担も←特に地方公務員
また、筆記試験を通過しても、面接試験があります。
最近は面接重視の傾向も強く、特に地方公務員では配点が筆記の倍以上あるのが普通です。
面接の形式も、個人面接・集団面接・集団討論など様々です
たとえ努力して筆記を通過しても、面接対策を怠ったら普通に落ちます。
正直、公務員試験の面接は大手民間の就活に比べたら、難易度は全然低いと思います。
しかしそれでも、自己分析→自分の長所をアピールできないと、合格は厳しいでしょう。
簡単な試験?難易度が下がる公務員試験3選

公務員試験は難しい側面が大きく、楽に合格できるものではありません。
しかし例外もあり、勉強の負担が少なくて済む試験も存在します。
①:教養のみ・SPI試験のみの市役所
一般的な市役所は、教養試験のみ・SPI試験のみで受けられる自治体が多いです。
専門試験がないと、勉強のボリュームが少なくなる→負担も小さくなります。
必然的に、筆記試験の難易度は下がりますね。
もちろん教養試験もそれなりの負担はあるので、決して楽ではありません。
しかし、問題のレベルも内容もセンター試験に近いです。
センター試験対策をガッツリやった国立大学の人であれば、合格はしやすいかなと。
ただ市役所試験では、面接の難易度が上がる場合があるので要注意。
試験の負担が小さい=参入障壁が低いためです
民間との併願もしやすく、周りのレベルも上がる可能性があります
面接に自信がない人にとっては、逆にハードルが高いかもしれません。
もちろん面接の競争があまり激しくない場合もあるので、調べてみてください。
②:高卒程度の公務員試験
高卒程度の公務員試験も、難易度的には下がります。
理由としては以下の2点です。
- 教養試験のみ
- 母集団のレベル
最大の理由は「母集団のレベル」ですね。
大卒程度で公務員になる人は、かなり優秀な人が多いです。
県庁レベルでも、早慶・MARCHなどの難関私大・国立大学ばかり。
中には東大・京大もいます
もちろんFランもいますが、人数的にはごく少数だった印象。
つまり、大卒で公務員になるには、高学歴の人たちとの競争に勝つ必要があります。
一方で高卒程度の試験では、競争する相手の学力はグッと下がります。
理由は単純で、学力の高い人は大半が大学に行くからです。
それでいて、公務員は大卒でも高卒でも給料や仕事内容に差がありません。
そう考えると、高卒公務員はかなりお得だとも言えます。
※詳しくは【公務員】高卒と大卒を徹底比較。高卒公務員ってアリ?で解説しています。

③:その他の穴場
「穴場」と言えるか微妙ですが、負担の少ない試験は他にもあります。
- 国立大学法人
- 国家一般職:専門試験の科目が絞れる。かつ面接の難易度が非常に低い
- 神奈川県秋季チャレンジ
例えば上記のとおり。
なお、こちらの記事で紹介している無料ガイドブックで詳しくまとめられています。
どの試験にしても簡単ではなく、相応の努力は必須です。
しかし、学習負担が小さく挑戦しやすい試験もあるので、色々探してみると良いかと。
【簡単じゃない】公務員試験に合格する方法

公務員試験に関するここまでの内容をまとめると、以下の通り。
- 問題の難易度自体は基礎的で簡単
- ただ、範囲が広くて負担が大きいゆえに難しい部分も
→勉強の継続・学習の戦略や方向性が肝心
総じて試験対策はかなり大変なので、決して簡単ではありません。
確かにネット等には、簡単だった・勉強しなくても受かったとの声もあります。
しかし、それはおそらく以下のどちらかです。
- 半端じゃない地頭の持ち主
- 超絶運がよかった人
これに当てはまる人はごく少数だと思うので、あまり当てにしない方が良いでしょう…
以上を踏まえた上で、公務員試験に合格するための方法を解説します。
①:情報収集をして全体像を把握する
最初はとにかく「情報収集」です。
大事なのでもう一度言います。まずは情報収集です。
というのも、情報収集&全体像の把握は、勉強の方向性を決める上で不可欠だから。
- 試験のスケジュール
- 出題される科目・配点のバランス
- どんな問題が出題されるか
最低でもこの辺を知らないと、戦略や方向性を立てられません。
公務員試験は範囲が膨大ゆえに、方向性を誤ると適切な勉強ができない→結果として落ちるので要注意。
もちろんその都度の軌道修正も大事です。
しかし、勉強を始める前に全体を把握し、ある程度の方向性は決めるべきですね。
情報収集の方法
インターネットで調べるのももちろんアリです。
しかし、探すのが割と大変な上、信頼性の面で怪しい可能性もあります。
なので、実務教育出版の受験ジャーナル等の書籍がおすすめですね。
なお、社会人の方は「社会人のための公務員転職ハンドブックが超おすすめ。

大手予備校のクレアールが無料で出しているガイドブックで、知るべき情報は全て網羅しています。
情報の信頼性に関しても申し分ないでしょう。
社会人向けですが、学生の方でも大いに参考になると思いますね。
ちなみに詳しい内容は公務員になりたい社会人へ。コレを知らないと大変ですで解説しています。
無料ですが数量限定なので、早めにもらっておきましょう。
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②:勉強方法の決定
情報収集で全体像をつかんだら、いよいよ勉強に移ります。
勉強の方法は大きく「予備校」と「独学」の2つです。
- 予備校:用意されたカリキュラムに従って勉強。サポートも充実
→勉強だけに集中できる - 独学:自分で戦略を決めて勉強できる
→サポートはないので、参考書選び・スケジュール設定も自分で行う
いずれもゴールは「合格」で同じなので、あくまでツールの違いです。
なお、1つアドバイスをすると、お金だけでは考えない方が良いかと。
公務員試験は難しいわけではないものの、勉強が長丁場ゆえに挫折しやすいです。
予備校という「ツール」に課金して、自分を管理してもらった方が確実に挫折はしにくいでしょう
戦略や問題集を自分で考える手間も省ける上、より効果的に対策もできるはずです。
予備校代金は数十万円しますが、公務員1年目のボーナスで回収できます。
リターンを考えたら、「自己投資」と考えて予備校に通うのはかなり合理的ですよ。
ご自身の性格などを踏まえて、慎重に選ぶことを強くおすすめします。
独学の方へ
戦略面を含めた、独学での公務員試験の勉強法を以下でまとめています。

また有料noteでは、より具体的に濃い内容を書いているので、無料部分だけでもぜひ。
予備校比較について
以下の記事にて、公務員予備校6社を徹底比較しています。
あなたに合った予備校が選べるはずです。

公務員試験は簡単なのかに関するまとめ

「公務員試験は簡単なのか」について書きました。
本記事のとおり、問題レベル自体は確かに簡単です。
しかし、範囲の広さ・ボリュームゆえに継続や戦略の面で難しさがあります。
ただ逆に言えば、正しい方向で努力をすれば誰でも受かる試験です。
すべてはあなた次第。
正しい努力を継続すれば、周りは勝手に挫折していきます
勉強方法は独学・予備校の2つ。
「予備校なしで正しく勉強を継続できるか」をもとに決めてください。
良い環境で勉強した方が、確実に努力を継続しやすいはずなので。
総じて、「簡単」「難しい」の声に振り回される意味は全くありません。
勉強して実力をつけることが最も大事なので、しっかりと勉強に取り組んでください。
まだ勉強していない方も、勉強中の方も、合格のために今すぐ動くのをおすすめします。
情報収集をしたい方
以下の記事の無料ガイドブックが超有益です。

予備校比較はこちら

独学勉強法のまとめ記事

※有料noteの方が内容が濃いですが、こっちでも十分有益かと思います