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公務員試験tips

受かりたければ捨てろ!公務員試験の捨て科目の基準や作り方を解説

こんにちは!元公務員のHiroshiです。

公務員試験受験者
公務員試験受験者
公務員試験は科目数が多くて勉強が大変…それでも「捨て科目」を作らないで勉強した方がいいのかな?

公務員試験は教養・専門をあわせて30科目以上あるので、勉強していくのが非常に大変ですよね。

ただ、勉強していく中で「これじゃ対策が間に合わない」と思ったり、科目によって配点に差があったりします。

 

そのため、「捨て科目を作っていいのかな?」と悩む人も多いのではないでしょうか?

本記事はそんな悩みに答えていきます。

 

本記事の内容

  • 公務員試験は捨て科目をつくるべき
  • 捨て科目をつくる基準(これに該当したら捨て科目)
  • 具体的な捨て科目の例

ちなみに、本記事を書いている僕は、独学で県庁に首席入庁した経歴をもつ元公務員です。

僕自身も捨て科目を作って公務員試験に合格してきたので、この記事の信頼性担保に繋がるかなと思います。

公務員試験は捨て科目をつくっていいの?

公務員試験は捨て科目をつくっていいの?

結論から言うと、

作ってOKです。というより必ず作りましょう。

 

ちなみに捨て科目をつくるべきなのは、試験までに時間がない方だけではありません。

試験の1年ほど前から勉強を始めているあなたもです。

 

ちなみに僕は、公務員試験に向けて10ヶ月間勉強したので、時間的には割と余裕がありましたが、ふつうに捨て科目をつくりました。

公務員試験で捨て科目をつくるべき理由

捨て科目をつくるべき理由としては、以下の3つの理由によるものです。

  1. 公務員試験は6割〜7割程度でOK
  2. 勉強する科目が減る→重要な科目を勉強する時間が増える
  3. 配点の低い科目はコスパが悪い

まとめると、公務員試験は7割程度の得点でよいのだから、重要な科目にしぼって効率的に勉強しましょうということです。

 

逆にいうと、すべての科目を満遍なく勉強していたら高確率で落ちます。

配点が高い科目・時間をかけるべき重要科目の勉強がおろそかになってしまうんですから当然ですよね。

配点が低い科目をいくら勉強しても、その配点以上の点数は入らないので、非常にコスパが悪いのが分かるかと。

 

それならば、いっそ配点が低い科目は捨て、その科目の勉強時間を配点が大きな重要科目に回した方が全体の点数は伸びるでしょう。

つまり捨て科目をつくるのは、配点が高い科目の得点を伸ばし、全体の点数を上げるための戦略なんです。




公務員試験で捨て科目をつくる基準

公務員試験で捨て科目をつくる基準

捨て科目を作っていいとは言っても、なんでもかんでも捨て科目にして大丈夫という訳ではありません。

以下の基準をもとに「捨て科目にしてよいか」考えましょう。

捨て科目の基準
  1. 出題数が少ないこと
  2. その割に範囲が広いこと
  3. 馴染みがなく、イチからの勉強が必要であること

簡単に言うと、習得までに時間がかかるのに、ウマミ(出題数)が少ないコスパが悪い科目は捨ててOKということです。

何科目くらいなら捨てていいの?

捨てていいって言っても、何問くらいなら捨ててもいいの?

これに関しては勉強した科目がどれくらいできるのかにもよりますが、全体の出題数の1割〜2割くらいなら捨てて大丈夫です。

  • 全問回答→1割〜2割捨てても、残りの問題で75%くらい取れればOK
  • 選択回答の場合がある→捨て科目は解かなければいいだけ
  • 5択なので、捨てたものでも割と当たる

という理由ですね。

 

全体の1割〜2割程度の問題を捨てるくらいだと、他をしっかり勉強すれば十分合格圏内ですし、また公務員試験は5択なので、適当にマークしても5問に1問は当たります。

また、選択式の問題である公務員試験(50問中40問回答など)も多く、1割〜2割捨てる程度ならばノーダメージですね。

 

逆にそれ以上捨てると、勉強した科目でかなりの高得点を取らないといけなくなるので結構キツいでしょう。

捨て科目の数に関しては、その人のさじ加減にもよりますが、全体の出題数の1割〜2割に収めておくのが無難です。




公務員試験での具体的な捨て科目【専門・教養】

務員試験での具体的な捨て科目【専門・教養】

それでは、公務員試験で具体的にどの科目を捨て科目にすればいいのかを書いていきます。

なお、ここでは地方上級試験で出題されるすべての科目をあげ、その中で勉強の重要度順に「◎・○・△」の3つに分けました。

  • :必ずしっかりと対策する(問題集3周以上)
  • :ほどほどに対策する(問題集1周orハンディタイプの参考書で十分)
  • :捨て科目にしてOK

ちなみに、本記事の最後には科目ごとの対策法もご紹介しているので、あわせて参考にしてみてくださいね。

【教養】公務員試験での捨て科目

出題数 重要度
数的処理 6問
判断推理 9問
資料解釈 1問
現代文 3問
英語 5問
古文 1問
法律 3問
経済 3問
時事 6問
数学 1問
物理 1問
化学 2問
生物 2問
地学 1問
日本史 2問
世界史 2問
地理 2問

※地方上級全国型(全50問必須回答)

教養試験を重要度別に並べると以上のような感じです。

全部で17科目ありますが、捨ててもよい「△」のものが多く、意外と負担は大きくないことが分かるかと。

 

なお、勉強の方針をざっくりとまとめると…

  1. 数的処理と時事は最重要科目。必ずきちんと勉強する
  2. 現代文と英語はセンターレベル。出題数は多いが、さほど勉強時間をとらなくても高得点が可能。
  3. 古文は完全に捨ててOK。
  4. 社会科学は専門試験の勉強でカバーできるので、個別の対策は不要
  5. 人文科学・自然化学は、センター試験などで受験した科目のみの対策で十分

ちなみに捨ててもよい「△」をつけた自然科学・人文科学は、取っ付きやすい科目を2〜3科目程度にしぼり、頻出分野だけ対策すれば問題ありません。

ちなみに僕は、自然科学と地理はすべて捨て、日本史と世界史の頻出分野のみサラッと勉強しましたが、国家一般職・特別区・県庁のすべてに合格できました。

 

上にあげた出題数は、全50問必須回答の「地方上級全国型」のものなので、各科目の出題数が多く、捨て科目を作ることに抵抗を感じた方もいるかもしれません。

しかし、国家一般職では自然科学・人文科学の出題数は非常に少ないですし、その他の地方公務員(特別区や地方上級関東型)などでは、選択式の回答なので、捨て科目を作ってもダメージは非常に小さいですよ。

ちなみに、以下の記事には教養試験の対策法を総合的に解説しているので、こちらもあわせてご覧ください。

公務員試験の教養試験の対策・勉強法まとめ【独学首席入庁が直伝】公務員試験の教養試験について知りたいですか?本記事では、県庁に独学で首席入庁を果たした筆者が、教養試験の対策法についてまとめました。公務員試験受験者は必見の内容となっています。...

【専門】公務員試験での捨て科目

出題数 重要度
憲法 5問
民法 4問
行政法 5問
刑法 2問
労働法 2問
政治学 2問
行政学 2問
社会政策 3問
国際関係 3問
ミクロ経済学 4問
マクロ経済学 5問
財政学 3問
経営学 2問

※地方上級全国型(全50問必須回答)

専門試験の方も、重要度別に並べました。

全部で13科目ありますが、実際に力を入れて勉強すべき科目は意外と少ないです。

では、全体の勉強の方針をざっくりと解説しますね。

  1. 憲法・民法・行政法・ミクロ・マクロが最重要科目。スー過去を何周も解く
  2. 行政系科目は「まるごとパスワード」と「まるごとインストール」を読み、あとは過去問を解く程度でOK。スー過去までは不要
  3. 財政学はミクロとマクロが分かればほとんどできるので、習得に時間はかからない。
  4. 刑法・労働法・経営学は捨ててOK。ただ労働法は簡単なので、余裕があればスー過去を1周解く
  5. 経営学は勉強不要だが、まるごとパスワードの知識で解けるものも結構多い

簡単に言うと、憲法・民法・行政法・ミクロ・マクロをがっつりと勉強し、他の細々とした科目で点数を拾っていくイメージですね。

 

捨ててよい科目としては、「刑法」「労働法」「経営学」の3科目です。

ただ、前述のように労働法は簡単なので、余裕があれば勉強していいですし、経営学はまるパスの範囲と一部カブるので、試験本番では点が期待できます。

 

刑法は捨てるのが圧倒的におすすめ

難しい&配点低いので良いことがありません。

ちなみに僕は大学時代の専門は刑法でしたが、本番では捨てましたので(笑)。

 

なお、以下の記事で専門試験のくわしい勉強法についてまとめているので、こちらもあわせてご覧ください。

公務員試験の専門試験の対策・勉強法まとめ【独学で首席入庁者が解説】公務員試験の専門試験の対策方法を、独学で県庁に首席入庁&地方上級の専門試験で満点を取った筆者がまとめました。筆者の勉強のノウハウが詰まった記事なので、公務員試験受験者は必見です。...

まとめ。捨て科目をつくって効率的に勉強しよう

本記事の内容をまとめておきます。

  • 配点の高い重要科目の勉強を重点的に行うために、公務員試験では捨て科目をつくろう
  • 捨て科目を作る際には、自分が受験する試験の配点をよくチェックすべし
  • 「人文科学」「自然科学」の数科目・刑法・労働法・経営学は捨ててOK
  • 公務員試験は科目ごとに配点がバラバラなので、「重要科目」「軽く勉強する科目」「捨て科目」等と科目ごとに分けて、勉強の戦略を立てる

予備校などでは、「捨て科目は作らないで、全科目しっかりと勉強しましょう」と言われることが多いかもしれませんが、あれは嘘なので無視してOK。

合格したかったら、本記事を参考にして捨て科目を作りましょう。

独学で公務員試験の勉強をする方へ【学習ロードマップ公開中】

独学で勉強をしていると、

「いつ何をすれば良いのかわからない」
「具体的な学習スケジュールの立て方に迷う」

というような悩みを抱えがち(僕もそうでした)。

でも、いざネットで情報を得ようと思っても、ぶっちゃけ参考になりそうな情報って全然ない…

 

このような、過去の僕と境遇にある方を救うべく、noteにて「独学で公務員試験に合格するためのロードマップ」を作成しました。

ロードマップの内容
  • 合格のために必要なマインド【公務員試験の事実から】
  • 独学での試験対策における全体の基本方針・戦略
  • 1日の勉強のスケジュールの立て方
  • 試験対策として使うべき参考書・問題集
  • 僕が実践していた勉強法・スー過去の使い方
  • 独学で公務員試験に合格するためのロードマップ【筆記・論文・面接】
    →時期別にやるべき内容を記載

このnoteのミソは、時系列でやることを記載しているところ。

「どの時期に何をすればよいのか」を詳細に紹介しているので、独学での対策をする上では非常に参考になるかと。

なお、このロードマップは県庁に独学で合格した僕の体験から書いているので、他のサイト等とは説得力が違うと自負しています。

 

価格は980円。ランチ1回分ですね。

独学者が悩みがちな学習の指針となるものですし、「自分が受験生の頃に欲しかった教材」をテーマに2万5,000字以上の特大ボリュームでお送りしています。

自分で言うのもアレですが、ぶっちゃけかなりお手頃かと。

独学で公務員試験に合格するためのロードマップ