こんにちは!元公務員のHiroshiです。
難しいイメージがあるけど、成功と失敗を分けるのは何だろう?
公務員は、民間に勤める社会人の転職先としてもかなり人気の職業。
- ノルマがなく、数字に追われない=プレッシャーが少ない
- 広範囲の転勤がない
- 平均以上の安定した給料・ボーナス
- 産休・育休等の充実した福利厚生
上記のメリットがあり、ゆとりのある生活がしやすいからです。
しかしそれ故に、どの試験も倍率は高め。
必然的に「公務員試験=難しい試験」のイメージを持っている方も多いはず。
ただ実際は、公務員に転職するのはそこまで難しいことではなく、全然可能です。
本記事の内容
- 公務員への転職がそこまで難しくない理由
- 公務員への転職を成功させる方法
この記事を書いている僕は、県庁に勤めていた経歴を持つ元公務員です。
本記事は僕自身の公務員試験の経験、そして体験談をベースに書いてきます。
この記事を読むことで、確実に公務員への転職に近づくことができるはずです。
3分ほどで読めるので、ぜひ最後までお付き合いください。
【社会人】民間から公務員に転職するのは難しい?←そうでもない
民間から公務員に転職するのは、決して難しいことではありません。
公務員に転職を考える際、基本的に以下の2つのルートがあります。
- 一般枠:年齢制限あり(普通は29歳まで)
- 社会人経験者採用枠:20代後半〜
一般枠に関しては、マジでそこまで難しくないです。
(社会人経験者枠は少し話が違うので、詳しくは後述)
その理由などについて解説します。
筆記試験:基本的な問題ばかり
「公務員試験=勉強が難しい」イメージがある方も多いと思います。
しかし実際には、正直そこまで難しくないです。
なぜなら、公務員試験は5択の選択問題で、かつ大半が基礎的な問題だから。
- 教養試験:主にセンターレベルの英・国・数・社・理
- 専門試験:法律・経済・政治学の基礎的な問題
上記のとおり。ちなみに専門試験の有無は自治体によって異なります。
逆に一般的な市役所などは、教養のみで受けられるパターンが多いですね。
科目数が多いので、大変な部分は当然あります。
でも問われる知識は基礎レベルで、かつ過去問の焼き増しばかり。
しかも、6割程度の得点で筆記試験は通過できます。
一定の勉強を頑張れば、非常に高い確率で合格できるはずです
もちろん楽に受かるわけではないですが、決して難しいわけではないですよ。
勉強負担の少ない試験もある
社会人だと、勉強時間を取るのが難しい方もいると思います。
ただ、今は少ない勉強負担でなれる公務員もかなり増えています。
- 教養のみ市役所・県庁
- SPI試験を導入している自治体
- 専門試験が選択式
- 国立大学法人
例えば上記のとおりです。
近年は、民間就活の学生・社会人も受験できるよう配慮されていますね。
(民間でも通用する人材が欲しい役所側の意向でしょう)
もちろん相応の負担はあるので、決して楽とは言えません。
しかし専門試験の勉強なしで対応できるので、明らかに負担は小さいです。
一般的に筆記負担が軽いと面接の難易度が上がりますが、後述のように社会人は面接で有利に立てる可能性が高いです。
「少ない勉強負担で公務員になりたい」方は、ぜひ色々調べてみてください。
※以下の記事にて、筆記負担の少ない試験をまとめています
公務員試験に穴場はない。努力あるのみ【受かりやすい自治体は?】
面接:転職組は有利に立つことができる
筆記を通過したら次は2次試験。
2次試験では主に面接が課されますが、面接では社会人の方の方が明らかに有利です。
- 民間との比較の観点から、説得力のある回答ができる
- 日頃の業務から、学生よりも明らかに面接のような場に慣れている
理由としては上記。
面接におけるスタートラインを考えると、社会人の方が明らかに高いんですよね。
また公務員志望の学生のレベルは、正直そこまで高くありません。
優秀な学生の多くは、外資・日経大手企業・勢いのあるベンチャーに就職したり、起業したりするので。
体感的に、公務員志望の学生は真面目で安定志向の強い人ばかりです。
(公務員でも国家総合職レベルは別ですが)
そして学生の受験生は、予備校で似た指導を受けて、似たようなことを面接で話します。
必然的に、学生の間で差は大してつきません。
社会人経験のある転職組が、周りの学生に差をつけるのは別に難しくないはず。
ご自身が学生の頃と、社会人の現在を比べてみてください。
圧倒的に現在の方が経験があり、視野も広がっているはず。
「学生の頃の自分に差をつければ良い」と考えたら、結構余裕だと思いません?
社会人の場合、もちろん学生レベルの面接ではNGです。
(評価が同じなら若い方を採るのが普通なので)
しかし、たとえギリギリでも筆記さえ通れば、面接はかなり有利かと思いますよ。
補足:一般枠の倍率は気にする必要なし
倍率を気にしている方も多いはず。
しかし断言しますが、公務員試験の倍率は一切気にする必要ありません。
理由としては、実質的な倍率はさほど高くないから。
- ほとんどor全く勉強していない人
- 試験に来ない人
- 1次試験は受かったけど2次試験は辞退する人
公務員試験の受験者には、どの自治体も上記の人が含まれています。
(無料で受けられるので、とりあえず願書だけ出す人も多いです)
2次試験の日程が被った・第一志望に受かった等の理由で、試験に来ない人は普通にいます。
つまり、数字よりも全然競争はゆるいんです。
加えて前述のとおり、社会人は面接で有利に立てる可能性大。
ちゃんと対策すれば、倍率に関係なく合格できますよ。
参考:社会人経験者採用試験の難易度は上がる
社会人経験者採用枠の場合、筆記試験が教養のみになって負担が低くなります。
しかし、難易度的には一般枠よりもグンと上がります。
- 周りのレベル・求められる水準が高い
→キャリアを積んできた人が多数受ける - 募集人数が少なく、倍率も高い(30倍くらい)
→一般枠よりも競争が激しいです
理由としては上記です。
経験者採用枠では、社会人経験をガッツリ積んだ実力者がライバルになります。
倍率も高い上、自治体側も即戦力として優秀な人材を求めます。
当然ハードルは上がるわけです。
社会人枠は考え方・周りのレベルが異なるので、しっかり頭に入れるべきかと。
なので、基本的には一般枠での転職を目指すべきかと。
年齢的に経験者採用を狙う方は、いろいろ調べつつ併願も考えるがおすすめです。
※経験者採用試験を実施している自治体は、公務員転職ハンドブックで全て載っています。
※数量限定なのでお早めに
公務員への転職を成功させる勉強方法
続いて、公務員への転職を成功させるための勉強方法について。
といってもかなりシンプルです。
- 情報収集
- 勉強する:予備校or独学を決める
上記の2ステップでしっかり勉強すれば受かります。
①:情報収集←成功と失敗の分かれ目
勉強の前に、必ず情報収集をしてください。
大事なことなのでもう一回言います。情報収集から始めてください。
なぜなら、情報収集をしないと何もできないから。
- 受験資格
- 試験の全体像・流れ
- 試験のスケジュール
- 出題される科目・問題
→どんな問題が出るか・必要な勉強は何か
最低でも上記を知っておかないと、戦略を立てられません。
そして戦略なしに走り出しても、無駄な勉強をする可能性が上がるだけです。
だからこそ、最初に情報を集めて全体像を掴んでから、勉強に取り掛かるのが超大事。
公務員試験は決して難しくありません。
しかし範囲が広いので、方向性を誤ると当然落ちます。
失敗しないために、いきなり勉強スタートは絶対やめてください。
情報収集は2分で終わる
情報収集を行う際には「社会人のための公務員転職ハンドブック」が超便利です。
こちらは、大手予備校のクレアールが無料で出している冊子です。
主な内容は以下のとおり。
- 各試験の受験資格やスケジュール、区分や職種などの基本情報
- 学習負担が少ない試験のまとめ(教養のみ・その他)
- 社会人経験者採用を実施している自治体まとめ
- 専門・教養・論文・面接・集団討論などの例題集
- 社会人からの合格体験記
- 公務員への転職に関するQ&A
「転職を目指す際に知るべき情報は全て1冊に凝縮されている」と言えるほど良質ですよ。
これだけ体系化された情報を、自分で調べるのはほぼ不可能かと。
なおクレアール公式HPから無料でもらえますが、数量限定なのでお早めに。
必要事項の入力は2分ほどなので、サクッともらっておきましょう。
※電話番号の入力は任意。しつこい勧誘なし
②:勉強する←予備校or独学を決める
情報収集をして全体像をつかむ&受ける試験を決めたら、いよいよ勉強開始です。
勉強法としては「予備校」と「独学」があります。
- 予備校:用意されたカリキュラムに従って勉強すればOK。サポートも充実
→勉強だけに集中できる - 独学:自分で戦略を決めて勉強できる
→サポートはないので、参考書選び・スケジュール設定も自分で行う
いずれもゴールは「合格」で同じなので、ツールの違いになりますね。
ご自身の好みや性格に応じて、好きな方を選ぶのが良いかと。
戦略を考えるのは面倒・シンプルに勉強だけに集中したい人は、お金で予備校というツールを買うべきです。
とはいえ、社会人の場合は予備校でもWeb通信が主になると思います。
勉強方法に関係なく、合格できるかは「自分次第」の部分が非常に大きいです。
ちゃんと勉強すれば受かりますし、サボったら落ちます
社会人の方の場合、忙しい中でもコツコツ勉強できるかが鍵になりますね。
※独学派・予備校派の方それぞれに向けて記事を用意しています。
おすすめ記事
- 予備校を考えている方
→【最新版】社会人におすすめの公務員試験予備校3選 - 独学を考えている方
→【保存版】独学で公務員試験に合格した、対策法のすべて
公務員への転職を考えている人のよくある質問
公務員への転職を考えている人のよくある質問は、以下の3つです。
- 公務員に転職したら後悔するか?
- 転職後の給料はどうなる?
- 転職サイトに登録する必要はある?
それぞれ回答していきます。
①:公務員に転職したら後悔する?
せっかく頑張って転職成功したのに、また悩みたくない
僕の同期や知り合いにも、転職組の方は多くいました。
結論を言うと、転職を後悔している人はマジで少なかったですね。
(みんな転職してよかったと言っていました)
冒頭でも書いた通り、ゆとりのある生活ができるからです。
- 転勤がない
- 数字に追われない=プレッシャーが少ない
- 給料は確実に上がっていく
- 土日祝日は確実に休み:家族との時間を取れる
- 有給がかなり取りやすい:趣味を自由に楽しめる
公務員には上記のメリットがあります。
「前職よりも圧倒的に良い」と言っていた方が多かったですね。
(転職組は前職がハードだった方が多いので)
もちろん残業・仕事内容・人間関係など、一定のデメリットもあります。
しかし、多くの人にとってはメリットの方が圧倒的に大きいのかなと。
「時間・ゆとり・そこそこのお金」は手に入るので。
①:公務員に転職後の給料は?
上がるのかな、それとも下がるのかな、、
公務員の給料は、中の上レベルです。
あなたが大手等なら下がりますが、中小等なら上がるはず。
転職後の給料は、基本的に以下の式で決まります。
初任給+(民間等での経験年数×換算率×1年間の昇給額)
これらに残業代や手当を加えた金額が初任給です。
換算率は、民間→公務員の場合は「80%」ほどが一般的。
あなたが社会人歴5年なら、初任給は「新卒から4年働いた公務員の給料」と同じです。
不公平な感じもしますが、あくまで「初任給の話」です。
転職・中途採用組でも普通に出世できるので、逆転も普通にあります。
僕の直属の上司だった方は転職組でしたが、最年少で課長補佐級の役職に就いていました。
部長クラスになれば年収1,000万円も可能です。
(出世を特に望まない人ももちろんいると思いますが)
③:転職サイトに登録する必要はある?
他のサイトには「利用すべき」ってあったけど、、
結論、基本的に不要です。
転職サイトを利用しても、全くメリットはありません。
公務員になるためには、自分で受験して合格するしかありません。
年収も条例や規則で決まっているため、交渉の余地がないです。
転職エージェントに相談するなら、予備校の無料相談の方が100倍有益かと。
例外は、正規の公務員以外も考えている場合です。
- 準公務員:独立行政法人や財団法人
- 嘱託職員:3年などの任期付きの職員
例えば上記ですね。
勉強が不要で公務員並みの待遇が受けられます。
リクナビ等に求人があるので、チェックするのがおすすめです。
【まとめ】公務員に転職は難しい?ちゃんと勉強すれば可能です
「中途採用で公務員になるのは厳しい」と思う人は多いです。
しかし本記事でも見たとおり、ちゃんと努力をすれば全然可能ですよ。
社会人から合格を目指す方にとって最大の難関は「筆記試験」。
筆記試験は、確かにボリュームが大きくて大変ではあります。
しかし問題自体は基礎レベルなので、ビビる必要なし。
あなた自身が頑張れるかどうかが全てです
面接はむしろ有利なので、とにかく筆記で合格できるかですね。
公務員に転職したい方は、まずはサクッと情報収集をして、とにかく勉強を始めましょう。
早く動いた人から、公務員になれる可能性は当然上がっていきますので。
※電話番号の入力は任意。しつこい勧誘なし
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