こんにちは!元公務員のHiroshiです。
1日にどれくらい勉強すればいいのかも気になる。
公務員試験は合計で30科目以上が課される試験。
ボリュームが大きいだけに、「どれくらい勉強すればいいの?」と疑問を抱く方も多いと思います。
僕のYouTubeでも質問されることが多いので、今回はそんな疑問に答えていきます。
本記事の内容
- 【前提】公務員試験に必要な勉強時間
- 1日の勉強時間は、〇〇によって異なる
- 独学で勉強した僕の勉強スケジュール・勉強の順番
ちなみにこの記事を書いている僕は、独学で県庁に首席入庁した経歴を持つ元公務員です。
僕自身の経験を踏まえて書いていきますので、ぜひ参考にしてください。
【前提】公務員試験合格に必要な勉強時間は?
まず前提として、「公務員試験の合格にはどれくらいの勉強時間が必要なのか」という話から。
そもそも「公務員試験」といっても幅が広いです。
そのため、どの試験を受けるかによって必要な勉強時間が変わってきます。
①:地方上級・国家一般職・専門職(国税専門官等)の場合
まずは、専門試験と教養試験の両方が課せられる公務員試験の場合です。
(例:県庁や政令市などの地方上級・国家一般職・専門職)
専門ありのレベルだと、1,000時間〜1,500時間の勉強が必要になると言われています。
この時間は、「1日4時間の勉強を1年間毎日継続」が目安です。
②:教養のみ(市役所など)の場合
公務員試験には、教養試験のみで受けられるもの(市役所・警察・消防など)もあります。
教養のみの試験だと、必要な勉強時間の目安は「500〜1,000時間」です。
補足:勉強時間にバラつきがある理由
「1,000〜1,500時間」など、勉強時間にバラつきがあるのは、人によって経歴・経験が違うためです。
専門試験は法律や経済がメイン科目であり、教養試験はセンターレベルの国数英社理が主に出題されます。
となると、以下のようなことが言えます。
- 大学が法学部や経済学部
→専門試験の内容を大学で勉強しており、スタートラインが有利 - 大学が国立大学
→センターで幅広く勉強しており、教養試験でアドバンテージ - 中学受験経験者
→教養で出題される「数的処理」は、中学受験の問題と似ている
上記に当てはまっている方は、少し有利な位置からスタートできます。
それ故に、当てはまっていない方に比べて、必要な勉強時間が若干少なくなるんです。
とはいえ、公務員試験は暗記型の試験なので、実際は「どれだけ量をこなせたか」が最も重要です。
こんな感じで甘く見てると足元を救われるので、専門ありなら「1,500時間」を目標に勉強しましょう。
【公務員試験】1日に必要な勉強時間は、勉強期間によって異なる
続いて、1日に必要な勉強時間についての話です。
回答すると、これは勉強期間をどれだけ用意できるかによって変わります。
予備校のHP等では、「地方上級は〇〇ヶ月」的な文言があるかもしれません。
しかし、1日の勉強時間の前提がないので、一概には判断できません。
※以下では、専門ありの公務員試験を念頭に書いていきます
①:勉強期間が1年なら、1日3〜4時間ほど
まずは、勉強期間として1年を設けた場合です。
前述のとおり、合格にはトータルで1,000〜1,500時間の勉強が必要になります。
この勉強時間を、1年で割ればいいわけです。
つまり勉強期間が1年ある場合は、1日平均3〜4時間ほど勉強するのが目安となります。
②:勉強期間が半年なら、1日6〜7時間ほど
勉強期間が半年であれば、必要な勉強時間(1,000〜1,500時間)を半年分の日数で割ればOKです。
1日の勉強時間としては、6〜7時間になります。
半年で1,000時間以上こなすとなると、かなり時間的にキツくなりますね…
③:勉強期間が3ヶ月なら、1日10時間以上
勉強期間が3ヶ月であれば、1日10時間以上です。
何も勉強をしたことがない状態から、1日10時間以上も休まずに勉強する…
まぁ普通に考えて超厳しいですよね。
元々が超絶頭良いとかでない限り、ゼロから3ヶ月で合格はかなり難しいです。
その意味で、最低でも半年は勉強期間を用意しておくべきかと。
(以下が関連記事です)
補足:公務員試験の勉強期間は1年前後が標準的
補足ですが、公務員試験の勉強期間は1年くらいが標準的です。
ここまでで分かるとおり、無理なく勉強を続けるためには、1年くらいの勉強期間があった方が明らかに良いです。
僕の経験でも、周りを見てもそうですが、1年間しっかり勉強が継続できれば、ほぼ確実に合格できるかと。
【大学生時代】僕の公務員試験対策の勉強スケジュール・勉強の順番
独学で地方上級・国家一般職レベルに上位合格した、僕の勉強スケジュールや勉強の順番を書いていきます。
試験本番の3〜4ヶ月前まで(大学3年時)
僕が公務員試験の勉強を始めたのは、試験本番から1年弱前の大学3年の夏頃。
そこから大学4年になる頃までは、1日の勉強時間は平均して3〜4時間くらいでした。
平日は勉強の時間が確保できない時もありましたが、休日は5〜6時間位まとめて勉強していた記憶があります。
日によって時間の差はあれど、ならすと3〜4時間かなと思いますね。
試験3ヶ月前〜本番
大学4年の前期はあまり授業を入れなかったので、公務員試験の勉強にかなりの時間を充てました。
この時は、1日8〜10時間くらい勉強していたと思います。
直前期は最後の追い込みの時期なので、演習を中心に実践を繰り返していました。
僕は石橋を叩いて渡る性格なので、かなりやり込んだ方かと。
公務員試験は6〜7割で受かるので、正直ここまでやらなくても受かったと思います。
しかし、筆記を上位で通過した方が最終合格にもつながりますし、自信にもなるので、とことん勉強するのがおすすめです。
公務員試験における勉強の順番について
公務員試験は合計で30科目ほどあるので、勉強の順番がかなり大事です。
勉強スケジュールの参考として、僕が実践していた勉強の順番をお話しします。
といっても非常にシンプルで、配点の大きなものから優先的に勉強するだけです。
- 専門試験:憲法・民法・行政法・ミクロ経済学・マクロ経済学
- 教養試験:数的処理(数的推理・判断推理)
- その他:時事
上記のとおり。
この配点をふまえて、以下のような順番で勉強をしていきました。
- 専門試験:憲法→民法・行政法/ミクロ→マクロ
- 教養試験:数的推理→判断推理
試験の4ヶ月前くらい(試験の年が明けてしばらく位)までは、この7科目以外はほとんど勉強していません。
※時事は2月くらいにならないと勉強できないので、とりあえず放置しました。
ただ、上記の7科目はどの試験においても非常に重要で、かつ完成までに時間がかかります。
なので、順番を優先させて、早めに勉強に取り掛かることをおすすめします。
【最後に】公務員試験の勉強は非常にシンプル。間に合う勉強期間は半年
公務員試験の勉強期間などについて書きましたが、勉強が間に合う期間としては「半年」がタイムリミットです。
なぜなら、公務員試験は非常にシンプルな試験だから。
公務員試験は暗記型の試験。
戦略も非常に重要ですが、勉強の本質は「問題集を繰り返し解く」ことです。
問題集を繰り返せばどんどん点数が取れるようになりますが、逆に問題集を繰り返さないとできるようになりません。
量をこなすためには、それなりの勉強時間・勉強期間が必要です。
そして本記事で見たとおり、半年前(=1日6〜7時間)が実質的なリミットかと。
公務員試験はシンプル故に、時間がかかります。
これから公務員試験の勉強を始める方は、ぜひ期間に余裕を持って勉強を始めてください。
間に合わないなら、教養のみ市役所へ方向転換しよう
半年を切ってしまうと、専門ありの公務員試験にはほぼ間に合いません。
しかし、「教養のみ」の市役所試験であれば、間に合う可能性はあります。
もちろん教養のみであっても、問題集を繰り返し解いて、できる問題を増やしていくのは必須。
なので、決して勉強がラクなわけではありません。
しかし、英語や現代文など、人によってはあまり勉強をしなくてもできる科目の配点が大きいです。
教養のみの市役所は面接重視の傾向が強いなど、専門ありの試験とは違った難しさがあるのも事実。
しかし、勉強時間は明らかに短く済むので、方向転換を検討してみてください。
公務員試験対策を始める方へ
これから公務員試験対策を始める方に向けて、おすすめの記事を貼っておきます。
公務員予備校の比較
公務員試験は予備校で対策をする方が主流です。
以下の記事では大手予備校6社を費用や内容面で徹底比較しています。
独学での公務員試験対策
独学で対策をする方向けに、以下の記事にて独学勉強法をまとめています。
おすすめの参考書は以下です。
社会人から転職を目指す方へ
社会人から転職を目指す方は、以下の記事で紹介している無料ガイドブックが必見。
情報収集として持っておくと、非常にスムーズに対策に移れますよ。
※追伸:ちょっと宣伝
独学で挑戦しようと思っている人向けに、県庁に首席入庁した僕のノウハウを以下のnoteに書きました。
「いつ何の勉強をすべきか」「どのように問題集を解いていくのか」など、独学の人が迷いがちなポイントを経験から解説しています。
勉強を進める上での指針として最適な内容である自負があります。
独学の方・勉強の戦略に不安がある方は、無料部分だけでも読んでみてください。