こんにちは!元公務員のHiroshiです。
いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は「公務員試験は運ゲーか?」をテーマに扱います。
倍率が結構高く、勉強に時間がかかる公務員試験。
それだけに、受験生の中には「運要素はどれくらいあるのか」と気になる方もいるのではないでしょうか?
この記事では、「公務員試験における運要素」について詳しく書いていこうと思います。
ちなみに、この記事を書いている僕は県庁に首席入庁を果たし、その他にも特別区・国家一般職にも上位合格した実績のある元公務員です。
公務員試験でも確かな結果を残しているので、この記事の信頼性の担保につながるかなと思います。
公務員試験は運ゲーか?
結論からいうと、公務員試験に運要素は非常に小さいです。
運が良くて受かることはあったとしても、運が悪くて落ちることはないかと。
落ちたらそれは単なる実力不足ですね。
公務員試験は運が必要なほどの倍率・難易度じゃない
そもそも公務員試験は、運がないと受からないほど難しい試験ではありません。
倍率はそれなりですが、それは受験料が無料で全く勉強していない層が大量に受けているから。
つまり、実質的な倍率はもっと下のところにあるんですよね。
そのため、どの自治体の試験だろうと、筆記は7割とれば確実に合格できます。
しかも大半の自治体がマークシートの選択式なので、ちゃんと勉強すれば十分射程圏内です。
面接になると、筆記よりもだいぶ絞られて倍率は2倍くらいになります。
半分より上にいれば良いだけなので、別に運が良くなくてもイケますよね。
つまり倍率・難易度を考えると、筆記・面接ともに運が必要なほど難しい試験ではないということ。
「公務員試験は運ゲー」と言っている人がいたら、それは落ちた人の言い訳か、受かった人の謙遜のどちらかでしょう。
勉強しないで運で受かる人も一部いるけど…
確かにこのような話もネットを見るとある気がします。
ただ、これは運というよりも、その人が持っている「実力」や「学力」に由来する部分が大きいような気がしますね。
- 超高偏差値大学の出身
→センター試験の勉強による基礎学力があり、地頭が非常に良い - 司法試験を目指していた
→公務員試験の法律の問題は、司法試験に比べたら超簡単
例えるならこんな感じ。
要は、公務員試験に余裕で受かるポテンシャル・実力をもともと持っていたというパターンですね。
こういう方であれば、特にガッツリ勉強をしなくても筆記は通過できる可能性は十分あります。
筆記に通ってしまえば、あとは倍率が2倍程度と低い面接試験なので、特に運が良くなくても合格するのは考えられますね。民間の就活をしていた方なら尚更です。
逆にこれ以外だったら考えられないかなと思います。
特に実力もない人が勉強しないで筆記試験に運だけで受かるには、5択問題80問のうち50問くらいをカンだけで当てる必要があります。
1問当てるだけでも確率は20%ですから、これを50問/80問も的中させるのは超能力以外では無理でしょう。
まぁ多少選択肢を絞れたとしても、可能性は限りなくゼロに近いです。
公務員試験が運ゲーじゃない理由【筆記・面接に分けて】
公務員試験に運要素は小さいと書きましたが、中にはまだ納得できない方もいるかもしれません(笑)。
そこで、筆記と面接(1次試験と2次試験)に分けて、公務員試験は運ゲーじゃない理由を書いていきます。
筆記試験が運ゲーじゃない理由
筆記が運ゲーじゃない理由、それは公務員試験の問題は過去問の焼き増しが大半であり、暗記で対応できる問題ばかりだからです。
つまり、「スーパー過去問ゼミ」などの過去問を使った問題集を繰り返し解いていけば、自然とできる問題が増え、筆記試験に合格するための知識・実力が身につきます。
もちろん、勉強にあてられる時間などを考えると、重要科目や品質事項を中心に勉強する等の戦略は最低限必要ですが、本質的には問題集を完成させれば良いだけ。
1つ1つの知識も基本レベルなので難解なものはほぼなく、丁寧に学習すれば十分にできるようになります。
ここに運が入り込む要素はありません。
(あったとしても試験当日にインフルエンザになったとかですかね…)
たまたま得意な問題が出た人もいれば、不得意な問題が出た人もいるだろうから、やっぱり運要素もあるんじゃないかな。
このような反論もありますが、「不得意な問題がある=問題集が完成していない」と言えます。
それは運とは言わず、単純に実力不足・努力不足ではないでしょうか?
不得意だと分かっているなら、問題集を繰り返し解いてできるようにすれば良いだけです。
面接試験が運ゲーじゃない理由
面接はブラックボックスだと思われがちですが、面接試験も全く運ゲーではありません。
なぜなら、公務員試験の面接は実質的にネガティブチェックであり、質問内容・評価方法がマニュアル化されているから。
公務員試験は1次試験でごっそり落とすので、多くの自治体で2次試験の倍率は2倍くらいとさほど高くなかったりします。
さらに、面接官が複数いるパターンが多数派なので、ひとりの面接官の主観に左右されることはほぼなく、客観的に評価されるようになっています。
要は、客観的に見てマイナス要素のない面接をするだけで十分合格圏内なんです。
それくらいならば、事前準備を周到に行えばできます。
- 身なりや服装、髪型などを整えて清潔感・若者らしい爽やかさを出す
- 面接の基本的なマナーを身につける
- 論理矛盾のない自己分析を徹底して行う
- 面接カードをしっかり作り込み、丁寧な字で書く
- スムーズな受け答えができるよう、想定問答集を作って内容を頭に入れておく
- しっかりと「会話」ができるよう、模擬面接による練習を繰り返す
例を挙げるとこんな感じ。もちろん僕はこのあたりの対策をしっかり行いました。
公務員試験の受験者の面接レベルはぶっちゃけ高くないので、上記のような対策で十分間に合うかと。
そのため、落ちたらそれは単純に準備不足か、または筆記試験がギリギリ合格で逆転できなかったに過ぎません。
いずれにしても「実力不足」なので、運要素とかはちょっと違いますね。
【結論】運に頼らなくても公務員試験に受かる力をつければOK
ここまで「公務員試験において運要素はほぼない」という話をしました。
まぁ運要素も完全にゼロではないかもしれませんが、多少運が悪かったとしても受かるくらいの実力をつければ良いだけですよね。
公務員試験は6割〜7割で受かると言われていますが、最初からそれを目標にした勉強をしてると、苦手な問題が出題されたときにはテンパって落ちるかもしれません。
そうではなく、最初から9割〜満点を目指して勉強をしていれば、試験で多少のトラブルがあっても7割〜8割くらいは取れて問題なく合格するはずなので。
面接に関しても、筆記に上位で通過して、かつ事前準備を入念にやれば間違いなく合格できます。
「運が悪かった」「公務員試験は運ゲー」などという言葉に逃げるのは簡単ですが、それってぶっちゃけ超ダサいですよ(言い方悪くてスイマセン)。
これから公務員試験に臨む方は、本気で勉強をして、多少運がなくても受かるくらいの実力をつけてください。
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9割を目指してガムシャラに勉強をしても、方向性が間違っていたら失敗する可能性が非常に高くなります。
特に、自分で勉強のスケジュール等を立てる「独学」の方ですね。
そこで独学の方向けに、独学で県庁に首席入庁した僕の公務員試験対策ノウハウを以下のnoteに書きました。
「いつ何をすべきか」に焦点をあてているので、独学の方が迷いがちな勉強の指針になる内容になっています。
有料なのですが、公務員試験に合格したい独学の方はぜひどうぞ。