こんにちは!元公務員のHiroshiです。
男性と比べると少なかったりするのかな?
年収以外のメリットも知りたい。
公務員は男性のみならず、女性にも非常に人気の職業です。
むしろ女性目線で考えた時に、年収面・生活面で非常にメリットがあります。
そこで今回は「女性の公務員」がテーマに取り上げます。
本記事の内容
- 女性公務員の年収←男性公務員や民間との比較
- 女性公務員の年収以外のメリット
- 女性公務員のデメリット
- 女性の公務員に関するよくある質問
→おすすめの職種・モテるか等
この記事を書いている僕は、県庁に勤めていた経験を持つ元公務員です。
元職員だからこそ、よりリアルな部分までお届けできると思います。
この記事で女性公務員の本当の魅力が理解でき、将来を考える上での参考になるはず。
3分ほどで読めますので、ぜひ最後までお付き合いください。
勝ち組?女性の地方公務員の年収・給料・ボーナス【男性公務員や民間と比較】
まずは女性公務員の年収から。
総務省が出している「平成30年地方公務員給与実態調査」から算出しました。
大卒・都道府県庁職員(行政職)の女性の年齢別年収・給料・ボーナス
年収 | 給料 | ボーナス | |
24〜27歳 | 381万円 | 232,314円 | 103万円 |
28〜31歳 | 429万円 | 260,590円 | 116万円 |
32〜35歳 | 481万円 | 292,136円 | 130万円 |
36〜39歳 | 540万円 | 328,275円 | 146万円 |
40〜43歳 | 603万円 | 366,905円 | 163万円 |
44〜47歳 | 647万円 | 393,463円 | 175万円 |
48〜51歳 | 673万円 | 409,362円 | 182万円 |
52〜55歳 | 698万円 | 424,167円 | 189万円 |
56〜59歳 | 715万円 | 434,770円 | 193万円 |
「給料」は「俸給+地域手当」で算出しています。
個人差のある扶養手当・住宅手当・時間外勤務手当・通勤手当などは含めていません。
実際の月給は上の金額よりも数万円ほど・年収も数十万円高くなると思ってください。
算出方法は、以下にご注意ください。
- 地域手当は平均金額の25,614円を一律で上乗せ。
- ボーナスは「給料×4.45ヶ月(2018年の水準)」で計算
- 男性公務員との比較をふまえて「大卒」のみに縛りました。
→高卒や短大卒で公務員になる方は女性が多く、学歴全体にするとフェアでないため
女性公務員の年収を男性公務員と比較
大卒・都道府県庁職員(行政職)の年収で、男性・女性を比較しました。
男性 | 女性 | |
24〜27歳 | 382万円 | 382万円 |
28〜31歳 | 430万円 | 429万円 |
32〜35歳 | 484万円 | 481万円 |
36〜39歳 | 550万円 | 540万円 |
40〜43歳 | 612万円 | 603万円 |
44〜47歳 | 659万円 | 647万円 |
48〜51歳 | 687万円 | 673万円 |
52〜55歳 | 710万円 | 698万円 |
56〜59歳 | 737万円 | 715万円 |
見ると分かるとおり、男女間の年収の格差が全体的に小さいです。
つまり、公務員は性別で差別されることがなく、女性でも男性と同様に稼げることができる職業なんです。
徐々に差がついてくる理由
これはシンプルに「出世の差」です。
管理職にまで出世する人は、男性の方が圧倒的に多いです。
その影響で、年齢を重ねるにつれて少しずつ年収に差が出てきています。
地方公務員に占める女性の割合について,役職段階別に見ると,平成30(2018)年における本庁課長補佐相当職,本庁課長相当職,本庁部局長・次長相当職に占める女性の割合は,都道府県で19.0%,10.5%,6.4%,市区町村で28.5%,16.7%,8.8%(うち,政令指定都市で21.8%,15.8%,9.5%)
とはいえ、これはある意味自然なことなので、仕方ないと言えます。
- 女性は出世したがらない方も多い
- 産休・育休で長期間休むと、役職が上がるのが多少遅くなる
→昇進の条件として、役職の経験年数があったりするため
理由としては上記の2つ。
ただ、公務員は出世しても給料がそこまで変わりません。
必然的に、年齢を重ねたときの年収の男女差も小さめです。
ただ、最近はバリバリ仕事をして出世される女性も増えています。
加えて、女性を登用する動きも広がってきている印象ですね。
民間の給料の男女格差は?
続いて、民間の給料の男女差に触れておきます。
日本人の給与所得者の平均年収は、男女別に以下の通りです。
全体 | 男性 | 女性 | |
全体 | 432万円 | 532万円 | 287万円 |
正規 | 494万円 | 540万円 | 377万円 |
非正規 | 175万円 | 228万円 | 151万円 |
-出典:平成29年民間給与実態統計調査
事実として、男女によって結構な差があります。
つまり、民間はまだまだ「男尊女卑」と言わざるを得ません。
一方で公務員は男女の給料格差がほとんどなく、男女平等です。
客観的に見て、公務員女性は「収入が非常に恵まれている」と言えます。
女性公務員の収入面以外のメリット【年収が高いだけじゃない】
ただ、女性公務員のメリットは収入だけに留まりません。
私生活を考えても、非常に恵まれています。
メリット①:育休・産休が充実
福利厚生の一環として、公務員は産休や育休の制度が超充実しています。
- 出産休暇:産前の8週間・産後の8週間の休暇
→民間だと産前が6週間の場合も多い - 育児休暇:最大3年間
→民間だと基本的に1年間
民間の場合、条件は企業によって異なりますが、概ね上記のとおり。
つまり、民間と比べても公務員の産休・育休はめちゃ充実しています。
ちなみに、女性の育休取得率はほぼ100%です。
女性の産休・育休は「当然」との認識・雰囲気があります。
男性でも育休取得が奨励されています。
職場の空気を読まずに休めるのは、子育てを重視したい女性には大きな魅力かと。
メリット②:育休からの復帰が容易&子育てもしやすい
育休からの復帰もカンタンで、働きながら子育てもしやすいです。
- 時短勤務が利用できる
- 早出や遅出など、時間を調整して仕事できる
- 有給は1時間から取れるので、子どもの事情に対応可能
子どもがいるからといって、不当な扱いを受けることはもちろんありません。
また、周りも「子どもがいる女性には配慮しよう」との雰囲気がかなり強いです。
全体として「小さな子どもがいる方の負担を軽くするのは当然」的な感じなので、かなり働きやすいと思います。
業務量も配慮されますし、比較的業務の軽い部署に異動できたりします。
働きながら子どもを育てたい女性には、間違いなく良い環境だと思いますよ。
メリット③:キャリア志向・出世を目指したい女性にも合う
「仕事をバリバリやって出世したい!」と思う女性にも公務員は合っています。
給料面はもちろん、仕事内容での男女差別はありません(配慮はありますが)。
また最近は、女性を出世させようとする動きもあったりします。
実際に女性の管理職も増えており、かなり上を目指しやすいでしょう。
出世に際して、優先されることはあっても冷遇されることはないと思います。
一般的な企業だと、子どもとキャリアのどちらかを選択する場合も多々あるはず。
しかし、公務員の場合はその可能性が小さいです。
「子どもは欲しいし、仕事も頑張りたい」なら、公務員はかなり良い職業だと思います。
女性公務員のデメリット【出会い面】
正直、あまり思い浮かびません…
一般的な公務員のデメリットの異動が多い点・年功序列等は、もちろん女性でも共通です。
しかし「女性特有のデメリット」と言われても、正直ないですね。
「人によっては気になるかも」と感じるのは、主に「出会い」の面です。
公務員の仕事は外部との関わりが多くなく、狭い世界なのは否めないので、出会いは少なめかなと思います。
ただ、女性の公務員はモテます(詳しくは後述)。
また職場恋愛・職場結婚も多いので、そこまで不安に感じるポイントではないかと。
総じて、職場恋愛が嫌な女性は、自らアクションを起こすことが必要になります。
デメリットと言えるかは微妙ですが、覚えておいてください。
女性公務員に関してよくある質問【人気の職種など】
元職員だからこそ分かる裏話を含めて、公務員を考えている女性のよくある疑問に答えていきます。
①:公務員の女性割合はどれくらい?
公務員になる男女の割合は「7:3〜5:5」程度です。
(以下、公務員試験の最終合格者の男女別人数です)
男性 | 女性 | |
国家一般職 | 3,295 | 2,380 |
東京都庁Ⅰ類B | 210 | 193 |
特別区Ⅰ類 | 1,306 | 1,065 |
※いずれも大卒・行政区分の公務員試験
※国家一般と都庁は2019年・特別区は2018年のデータ
やや男性の方が多い程度で、そこまで大きな差はありません。
もちろん、必ずしも男女が同程度の人数とは限りません。
- 上の年齢になると、男性職員が多め
- 部署によって女性の多いor少ないがある
上記は十分想定されることです。
ただ、女性の公務員は確実に増えていますし、女性割合は気にしなくて大丈夫ですよ。
②:女性に人気・おすすめの公務員の種類は?
一言で「公務員」といっても、非常に幅広いです。
- 国家公務員総合職・一般職
- 国税専門官
- 地方公務員(県庁・市役所)
- 裁判所
- 労働基準監督署
例えば、代表的なのは上記ですね。
基本的には、興味がある仕事・やりたい職種を選ぶのが良いと思います。
ただ、定番的に人気がある&おすすめは「地方公務員」ですね。
異動範囲も限られている上、子育てや福利厚生ももちろん充実しています。
住民対応や調整業務など、女性のコミュニケーション能力を生かせる場面も多いです。
僕も元県庁職員(事務系)でしたが、活躍している女性がとても多かった印象です。
ただ、どの職種でも多くの女性の方がいると思います。
ご自身の興味・関心にあわせて選ぶのがおすすめです。
③:女性は公務員試験に受かりやすい?
これはぶっちゃけ本当です。
実態として、女性の面接倍率は男性に比べて低くなっています。
一部では「女尊男卑」などとも言われますが、女性からしたらチャンスですよね。
もちろんちゃんと勉強することは必須です。
しかし筆記に通れば一気に可能性が広がるので、頑張る価値は十分すぎるほどあります。
④:転勤について
よく「県庁等は県内全域に転勤の可能性があり、引越しが必要になる」と言われます。
でも、これについてもそこまで心配する必要はないかなと。
理由は単純で、人事の側が配慮してくれることも多いから。
異動も基本的には自宅から通える範囲ですし、子どもがいる方は尚更です。
若手のうちは、教育的な意味から遠くに異動する可能性はあります。
しかし、それが終われば戻してもらえるはずです。
出先機関・出張所へ異動することもありますが、現住所も考慮されるのが一般的です。
いずれにせよ、転勤はそこまで心配する必要はありません。
普通に家も建てられるので、不安に思わなくて大丈夫です。
⑤:女性公務員はモテる?モテない?←結婚相手として最強
女性の公務員は、正直かなりモテます。
実際に、2020年7月の「結婚したい企業ランキング」でもトップです。
- 1位:国家公務員
- 2位:地方公務員
- 3位:トヨタ自動車
- 4位:ANA
- 5位:Apple
※20代〜50代の男性が回答したランキングです
女性公務員は待遇面が非常に恵まれていて、子育て面も圧倒的に強いですからね。
同業の公務員男性に加え、民間企業の男性からもかなり人気が高いです。
もちろん待遇面のみならず「公務員=ちゃんとした女性」と印象を持たれます。
メリットはあっても、デメリットになることはないはず。
(僕と仲の良かった女性職員は、みなさん非常におモテになってた印象。笑)
なお、独身の女性公務員の方ももちろんいました。
ただ「結婚できない」のではなく「結婚しない」感じの人が多かったです。
独身の方も、実はかなりモテた的な話はよく聞きました。
モテる・モテないは個人差はありますが、プラスに働くことが多いはず。
職業としては人気なので、心配しなくて大丈夫です。
女性公務員の年収・その他のメリット関するまとめ
女性の公務員はマジで強いです。
一般的な企業は男性優位の雰囲気があるかもしれません。
しかし、公務員の場合は収入面も仕事もそれが一切ありません。
- 男性と同レベルの収入
→結婚後、共働きをするとかなり余裕がある - 子育てのしやすさ
→最強レベルの育児休暇・業務的にも配慮 - 休暇の取りやすさ
→プライベートも充実させられる - キャリア志向の人もOK
→女性を登用する動きも盛ん
男性以上に、公務員は女性にとってメリットがある職業だと心から感じます…
もちろん適性は人によると思います。
ただ客観的に、公務員は新卒・転職問わず、女性にとって非常に魅力的な職業なのは間違いありません。
公務員になりたい方へ
ここまで読んで「公務員になりたい」と思った方もいるはず。
ぜひ以下の記事を参考に、公務員になるための準備をしましょう。
勉強を始める前に行うべきこと
「最初に必ず行うべきこと」を詳しく解説しています。
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学生の方には同じく無料の「公務員試験入門ハンドブック」がおすすめ。
以下の記事にて詳しく紹介しています。
公務員試験の予備校比較
大手の予備校について、元県庁職員の視点からまとめています。
公務員試験の独学対策
独学で県庁に首席入庁した僕の勉強法などを以下の記事でまとめています。
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