こんにちは!元公務員のHiroshiです。
今日は、行政系科目と言われる「行政学」「社会学」「国際関係」「社会政策」の勉強方法について解説していきます。
公務員試験における行政系科目って?
「政治学」「行政学」「社会学」「国際関係」「社会政策」の5つの科目は行政系科目と言われます。
具体的にどんな科目かというと…
- 行政学:行政組織や意思決定、地方自治について
- 社会学:社会集団や社会心理について
- 国際関係:外交や戦争について
- 社会政策:雇用や社会保障について
という感じです。なお、政治学については別記事にまとめていますので、あわせてご覧ください。
公務員試験で行政系科目はどれくらい出題されるの?
行政系科目は主に地方公務員試験において出題されます。
それぞれの科目が、多くて2〜3問出題されるといったところですね。
政治学以外は重要度が低いというのが、行政系科目の特徴です。
なお、国家一般職試験でも出題されるのですが、国家一般職試験は全80問から40問選択回答(16科目から8科目選択)なので、ぶっちゃけ行政系科目は不要です。
公務員試験における行政系科目の勉強方法
それでは、具体的に行政系科目はどのように対策すべきか書いていきます。
結論から言うと、行政系科目には「スー過去などの問題集は一切不要」です。
というのも、出題数が少ないので優先すべき科目ではありませんし、この類の科目までしっかり対策しようとするとどうしても時間が足りないから。教材費もバカになりませんしね。
でも決して「捨てる」訳ではありません。
行政系科目は「まるパス」と「速攻の時事」を使ってサクッと対策する
行政系科目に関しては、まず「まるごとパスワード」を読んで入門的な知識を頭に入れます。
この「まるパス」は政治学を含めた行政系5科目の知識を網羅的に取り扱っており、これを一冊覚えれば基本はOKです。
あとは過去門演習や模試で出題された問題を1つずつ潰していけばそれだけで十分かと。
また、時事的な要素を含んだ問題が多く出題されるのも、行政系科目の特徴です。
行政系科目の基本的なことが分からなくても、時事が頭に入っていると解ける問題が多くあります。
そのため、「速攻の時事」を徹底的に勉強しましょう。
時事は行政系科目のみならず、教養試験でもかなり出題されます。
時事の問題が得意ならば公務員試験をかなり優位に進めることができますが、逆に時事が苦手だと詰みます。
基本的な勉強方法としては、「速攻の時事」を全部暗記するくらいまで徹底的に読み込めばOK。
速攻の時事を覚えたら、「速攻の時事 実践トレーニング編」で問題の出題傾向に慣れましょう。
時事は過去問対策ができない領域なので、実践トレーニング編までやっておくのがおすすめです。
速攻の時事をやり込むと、本番では「これ、速攻の時事で見たことある!」という進研ゼミ的な現象が起こるでしょう。
勉強は法律 ・経済系科目の勉強が終わってから
行政系科目の勉強ですが、最重要である法律・経済系の科目の勉強が終わってから取り組むようにしましょう。
具体的に言うと、公務員試験を受験する年の2月〜3月くらいから始めればOKかと。
前述のように重要度は低めですし、「速攻の時事」が発売されるのが例年2月くらいなので。
行政系科目は単純な暗記の要素もあるので、勉強を早く始めたところで忘れてしまいますしね。
ただ、「まるパス」はハンディサイズで持ち運びしやすいので、「まるパス」を早めに買って読んでおく程度のことはしておくとより良いでしょう。
「できる問題があれば解く」程度の感覚でOK
なお、行政系科目は「できる問題があれば解く」という感じで良いでしょう。
スー過去などを使った勉強をしないとなると、やはり応用的・発展的な問題は解けないかと思われます。
幸い、公務員試験は選択回答式なので、ウェイトの重い経済系の科目や法律系の科目と違って、別に行政系科目ができなくても合格できます。
「この問題分からない!」という問題があったら、他でカバーすれば良いので、その問題は捨てて大丈夫です。
とはいえ、「まるパス」で基礎を抑えて、過去問や模試に出てきたことをしっかり整理するだけで地方公務員試験に出題される問題は結構解けます。
また時事的な問題も多いので、「まるパス」と「速攻の時事」で高得点が期待できるかと。
まとめ
「行政学」「社会学」「国際関係」「社会政策」の勉強法についてまとめます。
- 行政系科目は出題数が少ないので重要度は低い
- 「まるごとパスワード」で基礎事項を抑えたら、過去問演習をする
- 行政系科目は時事の要素が強いので、「速攻の時事」を暗記するくらい読み込む
- 行政系科目は法律・経済系の科目の勉強が一通り終わってから始めればOK
本日は以上です。ありがとうございました。
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有料noteのほか、公務員試験に関する情報については当ブログでも発信しています。
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独学で勉強をする方向けに書いた、勉強・対策法のまとめ記事はこちら(ぶっちゃけこっちでも十分有益です)。
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