こんにちは!元公務員のHiroshiです。
公務員試験の勉強を始めるにあたって、まず最初に迷うのが「独学と予備校、どっちを選べば良いんだろう?」ということ。
本記事ではこのような疑問に答えるために、「公務員試験は独学と予備校ではどっちを選ぶべきか」を取り上げます。
- これから公務員試験の勉強を始める方
- 独学か予備校かで迷っている方
このような方は、ぜひ参考にしてくださいね。
【予備校に行くべき?】公務員試験は独学では合格できないのか
結論から言うと、公務員試験には独学でも予備校でも合格できます。
なぜなら、公務員試験の勉強の本質は、「問題集を繰り返し解いて、できる問題を増やしていく」という極めてシンプルなものだから。
つまり、過去問を解きまくって問題パターンや解法を覚えていくというのは、独学だろうと予備校だろうと同じなんです。
事実、僕は独学で県庁に首席入庁しましたし、以下のように受験したすべての公務員試験で上位合格をしています。
- 県庁:3位合格・首席入庁(受験者約1,000人)
- 特別区:上位合格(12,000人中100位程度)
- 国家一般職:上位合格(13,000人中500位程度)
公務員試験は、ぶっちゃけ大学入試などの学力試験の延長にすぎないような試験。
何も予備校に通わないと受からないなんてことは一切ないです。
その意味で、独学か予備校かは公務員試験の勉強を進める上での「ツール」に過ぎません。
公務員試験は独学よりも予備校派の割合が大きい
ただ、それでも予備校に通って合格した人の割合の方が大きいです。
僕の県庁時代の知り合いに聞いた限りでも予備校派の方が多く、独学は少数派でした。
また、大手予備校のTACでは、「特別区や都庁、横浜市の合格者の3人に1人以上がTAC生」というデータを公開しています。
TACだけでもこの数値なので、地方上級や国家一般職クラス以上の公務員試験では、やはり予備校に通う方が多数派なのでしょうね。
以下では、公務員試験の勉強における予備校・独学のそれぞれのメリットやデメリットを比較していきます。
公務員試験で予備校に通うメリット・デメリット
前述のように、公務員試験は予備校に通う方が多数派。
なぜなら、予備校は学習環境が整っており、挫折しにくいようになっているから。
つまり、予備校の方が「ラク」で勉強に集中できるんです。
【公務員試験】予備校のメリット
- 勉強せざるを得ない環境が手に入る
- 講師による個別サポートが受けられる
- 決まったカリキュラムに従って勉強していくだけで良い
- 参考書・テキスト等が指定されているので、自分で選ぶ手間を省ける
- 公務員試験に関する情報が手に入る
- 面接や論文などの2次試験対策も万全
予備校には公務員試験の勉強を効率的に進める上でのノウハウが溜まっているので、それに従って勉強を進めていけばOK。
つまり、自分であれこれと悩む必要がないために「ラク」なんです。
もちろん勉強をするのは自分自身ですが、勉強を進める上での前段階(参考書や勉強法など)で悩む必要はありません。
【公務員試験】予備校のデメリット
- 講師が自分と合わない可能性がある
- 自分でペースを作って勉強したい人には不向き
予備校のデメリットはあまりないのですが、強いて言うならこの2点。
予備校は講師による授業が受けられる反面、その講師とあなたの相性が良くない可能性があります。
そのような時には、WebやDVDで他の講師の授業を受講したり、自分で参考書を読み込んでカバーしたりが必要になります。
また、予備校は勉強のスケジュールを立ててくれる反面、自分でペースを作って勉強を進めたいという方には向かない可能性も。
このあたりはご自身の性格をふまえての判断ですね。
【公務員試験】予備校の費用は?
地方上級・国家一般職向けのコースだと、20万円〜40万円が費用の相場ですね。
通学型の大手予備校(LECやTAC)だと35万円前後、Web講義型の予備校(クレアールやヒューマンアカデミー)だと20万円台になっています。
これが高いと見るか安いと見るかは人それぞれですが、個人的には決して高くはないかなと。
前述のように予備校はサポートが非常に充実しているので、勉強を効率的に進める上では最適ですからね。
このくらいの金額ならば、公務員になってからの給料・ボーナスで余裕で回収できますし。
公務員試験を独学で対策するメリット・デメリット
次に、公務員試験に独学で挑んだ場合のメリット・デメリットです。
【公務員試験】独学のメリット
- 費用がかからない
- 自分のやり方・ペースで勉強できる
まずは何と言っても「費用が抑えられる」こと。
予備校だと30万円ほどかかる一方、独学ならばテキスト代程度に抑えることができるのは魅力的(くわしくは後述)。
また、予備校に通うと勉強のやり方やスケジュールがある程度拘束される(それが良い面もありますが)一方、独学ならば全て自分で決められます。
【公務員試験】独学のデメリット
- 自分で粘り強く勉強しないといけない
→サボろうと思えば簡単にサボれる - 自分で戦略を立て、勉強のスケジュールを作ったり、参考書を選んだりする必要がある
- 公務員試験の情報などを得づらい
- 面接や論文などの2次対策が受けられない
独学のデメリットは、予備校のメリットを裏返したような感じです。
つまり、予備校で得られる「ラクさ」が独学にはないので、それを全て自分で補う必要があるということ。
特に大きなデメリットが、①の「自分で粘り強く勉強しないといけないこと」です。
予備校は半強制的に勉強をしますが、独学の場合は自分で自分を律しながら勉強を継続していかないといけません。
「公務員試験は問題集を繰り返せば受かる」と前述しましたが、独学だとこの「問題集を繰り返す」ことが難しいのでしょう。
人間というのは、基本的にラクな方に行く生き物ですからねぇ。。
それゆえに、独学だと挫折する方が多く、結果として予備校に通っていた方が合格者の多くを占めるのは納得できます。
【公務員試験】独学の費用は?
結論、8万円〜9万円くらいです。
ちなみにテキスト代・模試代・勉強場所のカフェ代など、僕の経験をふまえて多めに見積もっているので、これよりも安くすることは可能でしょう。
公務員試験は予備校と独学のどちらを選ぶべきか?
公務員試験の予備校or独学を決める際には、以下のポイントに当てはまるかどうかをチェックしましょう。
- 独学で勉強ができる自信がある
- 大学受験や資格試験などで、独学で勉強をして結果を残した成功体験がある
- 学習する習慣がある
- 地頭が良い
この4つのポイントに当てはまる場合は独学、そうでない場合は予備校をチョイスしましょう。
つまり、独学で合格するためには、
- 独学で受かる自信と、その根拠となる成功体験・学習習慣
- 自分で戦略を考えたり、学習スケジュールを立てたりする「地頭の良さ」
が必須ということ。
逆にこれらを満たしていないのならば、予備校に通った方が無難です。
まぁ上の条件を満たしている方でも、「合格する可能性をより上げたい」という場合に予備校を選ぶのは大いにアリだと思いますよ。
予備校に通って公務員試験の勉強をする方へ
このような方がまずすべきこと、それは「予備校選び」です。
以下の記事にて、大手公務員予備校の特徴・メリット・デメリットなどを徹底比較しています。
あなたに合った予備校が選べるようになっているので、ぜひ参考にしてください。
独学で公務員試験の勉強をする方へ
独学で公務員試験の勉強をすると決めた方は、以下の記事を参考にしてください。
独学での勉強方法・スケジュールを解説した記事
独学で使うべき参考書をまとめた記事
勉強における捨て科目をまとめた記事
なお、より詳しい勉強の指針が欲しいという方にはこちらのnoteがおすすめ。
noteでは、「いつ何をすべきか」をより具体的に解説するとともに、独学で首席入庁した僕の問題集の解き方・使い方を、実物のノートとともに詳しく書いています。
ぶっちゃけブログ記事でも十分有益かと思いますが、内容の充実度ではnoteの方が優っている(2万5,000字以上のボリュームです)なので、独学が不安な方はぜひ。