こんにちは!元公務員のHIroshiです。
公務員試験は「予備校」で対策する人が多いです。
「独学は無理」と言われることもあり、独学で勉強予定の方は不安に感じますよね。
そこで今回は「独学での公務員試験合格は無謀か」を取り上げます。
本記事の内容
- 独学での公務員試験は無理なのか?
- 独学が無理と言われる理由
- 独学で合格するために必要な3つのこと
ちなみに僕は、県庁に勤めていた経験を持つ元公務員。
独学で県庁・特別区・国家一般職に上位合格しました。
独学合格者の僕がフラットに話すので、勉強法を決める際の参考になるはず。
3分ほどで読めるので、ぜひ最後までお付き合いください。
公務員試験に独学で合格することは無理なのか?
結論、独学で公務員試験に合格するのは無理ではありません。
受かったから言えるポジショントークではなく、本音でそう感じます。
なぜなら、公務員試験は「就職試験」に過ぎないからです。
「誰かの指導を受けないと歯が立たない」問題は出ず、基礎レベルの知識を問われる問題が大半です。
問題集を繰り返し解く・面接練習をする等の対策を十分行えば、合格ラインに達しますよ。
正直、国家総合職レベルは独学だと難しいのかもしれません。
問われる知識・課される試験のレベルも上がってくるので。
ただ、それ以下の試験(地方上級等)なら、独学が無理なことはありません。
継続して勉強できるのは最低条件
注意点として「自分で勉強を粘り強く続けられる」のは最低条件です。
当然と言えば当然ですよね。
勉強しないで合格できるわけがないので。
どんな試験も合格には相応の努力が必要であり、楽に受かることはあり得ません。
独学でも予備校でも「粘り強く勉強すること」は絶対に必要です。
関連:【断言】公務員試験に3ヶ月で合格するのは無理。まず間に合わない
独学での公務員試験合格が無理・難しいと言われる理由
独学での公務員試験は全く無理ではなく、実際に僕も独学で合格しました。
また予備校に通ったからと言って、確実に合格できるわけではありません。
にもかかわらず、なぜ「公務員試験は独学だと無謀」だと言われるのか。
- 科目数が多い上に、自分を律しないといけないので挫折しやすい
- 勉強の方向性を間違える可能性が高い
- 面接対策・論文対策ができない
考えられるのは上記の3つです。
理由①:科目数が多く、挫折しやすい
公務員試験では、専門・教養あわせて30科目程度が課されます。
必要な勉強時間は「1,500時間」と言われ、1日4時間の勉強を1年間継続する計算です。
科目数・必要な勉強時間ともに多く、非常に挫折しやすいのは否めません。
自分を自分で律することができる・粘り強く努力を続けられる人以外、このボリュームの勉強を1年も続けるのは無理です。
確かに内容は基礎レベルであり、問題は択一式です。
しかし量が非常に多いので、独学は無謀と言われるんです。
一方、予備校ならば「環境」が手に入ります。
自習室・講義などの「勉強しかできない環境」が予備校にはあるので、学習習慣がない人でも強制的に勉強できます。
公務員試験はボリュームの大きいために、学習量が非常に重要です。
予備校は、意思が弱い・習慣がない人でも勉強量をこなしやすいのは間違いなし。
総じて、独学の方が挫折しやすいのは間違いありません。
理由②:勉強の方向性を間違える可能性
独学は予備校に比べ、勉強の方向性を間違えやすいです。
いくら努力をしても、その方向性を間違えていたら結果は出ません。
必要な努力を怠ったり、やる必要のないことに時間を割いたりしては、合格に必要な力はつきません。
独学は「勉強の方向性」も自分で決める必要があります。
当然ですが、方向性を間違える・失敗のリスクも相対的に高いです。
一方で予備校ならば、チューター・講師等の「プロ」が方向性を決めてくれます。
- 勉強のスケジュール
- 使うテキスト類
- 問題集の解き方・間違え直し
- 重点的に勉強すべき科目
- 個別の質問・相談対応
作られたカリキュラム・言われたことに従って勉強すればOK。
楽な上に方向性を間違えるリスクがないんです。
理由③:面接対策・論文対策ができない
3つ目が「論文対策・面接対策」です。
予備校は、模擬面接・論文添削の講座で十分な対策ができます。
しかし独学の場合、面接や論文の指導を受けられません。
予備校には単科コースもありますが、模擬面接には対応していないのが普通。
つまり「面接だけ予備校に通う」ことはできません。
面接等は「人に見てもらう」ことが不可欠なので、予備校の方が有利でしょう。
最近は、面接や論文の配点も大きくなってきています。
ぶっつけ本番で対応できるものではないので、きちんとした対策は必須です。
独学の場合、主体的に動いて対策する必要があるので、より大変なのは否めません。
独学で公務員試験に合格するために必要なこと
独学での公務員試験対策は、普通だとかなり難しいです。
しかし、正しい方向性・戦略を持って勉強すれば合格できます。
- 徹底的な情報収集
- 選択と集中を意識したスケジュール・勉強
- 自分の頭と足を使って主体的に動くこと
(粘り強く勉強を続けることは最低条件なので省きます)
①:徹底的な情報収集
非常に大事なのが「勉強を始める前段階」です。
情報収集をして、出題科目・スケジュール・試験の全体像をしっかり把握してください。
情報収集をしないと、必要な勉強・対策のポイントが全く分かりません。
正しい方向性で努力をする・無駄な勉強をしないために必須です。
いきなり勉強を始めると落ちるので、気をつけてください。
おすすめの情報収集の方法
情報収集は、予備校や出版社が出している「冊子」で行うのがおすすめ。
情報の信頼性・網羅性ともに申し分なく、ネットよりも質の高い情報収集ができます。
- 社会人のための公務員転職ハンドブック(無料)
→基本は社会人向けながら、必要な情報は網羅していて超おすすめ - 受験ジャーナル
→情報収集をする上での定番書籍
上記の2冊なら間違いありません(片方でOKです)。
全体像の把握や必要な勉強を知ることができるので、サクッと手に入れてください。
②:選択と集中を意識したスケジュール・勉強
情報収集を行って全体のイメージを掴んだら、勉強に入ります。
勉強では「選択と集中」を意識するのがポイント。
公務員試験は30科目以上も課されますが、配点は科目によって大きく異なります。
まずは配点の大きな科目を見極めて(選択)、重要度の高い科目から集中的に勉強していくのがセオリーです。
具体的には、憲法・民法・行政法・経済原論・数的処理あたりです。
問題集を1冊に決めて何周もやり込んでいくことで、確実に力がつきます。
【公務員試験の参考書】各科目一冊で十分。買いすぎると落ちる!?
逆に、とりあえず色々と手を出す勉強は絶対にNG。
- 配点等を考えずに、どの科目もバランスよく勉強する
- 色々な問題集に手を出す
配点が低いものは、いくら勉強しても点数が伸びません。
公務員試験の勉強では、科目間のバランスは基本無視してOKです。
勉強スケジュールでは、試験の日程から逆算して考える必要があります。
何月頃までに何をやるべきなのか・何月頃から何を行えばよいのかを考えないと、勉強が間に合わなくなります。
「重要科目への集中」を意識しつつも、時期を見ながら他の勉強を行わないといけません。
詳しくは、【保存版】独学で公務員試験に合格した、対策法のすべてで解説しています。
③:自分の頭と足を使うこと【面接対策】
独学者が迷いがちな面接も、自分の頭と足を使えば対策できます。
「独学だから十分な面接対策ができない」と思うのではなく、「どうすれば面接対策をしっかりできるのか」を頭で考えてください。
そして、面接対策ができる場所に足を運びましょう。
結論を言ってしまうと、大学の就職課やハローワークで模擬面接は受けられます。
僕も大学の就職課に面接指導をお願いし、合計5回くらい指導してもらいました。
頭と足を使えば独学でも十分対策できるのえ、まずは主体的に動きましょう。
受け身だと、十分な対策ができずに落ちますよ。
独学での公務員試験が無理・難しいだと感じたら←予備校へ行くべき
独学での公務員試験合格は可能ですが、予備校に比べたら確実に大変です。
- 自分で自分を律しながら長時間勉強する
- リサーチや自分の状況から、学習の方向性・戦略を決める
- 面接・論文対策では頭と足を使う
上記の3つは、合格に必須です。
少しでも自信がないなら、予備校に行くべき。
そもそも独学も予備校も「手段」であり、目的はどちらも「合格」です。
成果を出すには、自分に合った「手段」を選ぶことが必須。
独学に不安を感じるなら、違う手段=予備校を選んだ方が確実に結果につながります。
確かに予備校は30万円ほどかかるので、金銭面はネックです。
とはいえ、合格して公務員になれば、初年度のボーナスで50万円はもらえます。
「自己投資」と考えば、費用対効果は抜群です。
自分に合わない独学で落ちたら、1年もの時間・1年分の年収を無駄にします。
単なる一時的な出費だけではなく、長期的な視野で考えるべき。
独学or予備校の手段に優劣はないので、自分に合った方を選びましょう。
【まとめ】独学での公務員試験合格は無理じゃない
「公務員試験に独学で合格するのは無理なのか」を書きました。
求められる学習量・方向性などの面から、確かに独学のハードルは高めです。
しかし、正しく&主体的な努力ができれば、独学でも普通に受かります。
勉強量は当然のこととして、大事なのは「方向性」です。
情報収集で必要な勉強を知り、合格するために必要な知識を効率よく学んでいくことが不可欠
上記を誤ると量をこなしても落ちるので、注意が必要ですね。
なお最後にも言いましたが、独学or予備校は手段です。
目的=合格は同じなので、独学が無理だと感じたら、予備校も視野に入れてください。
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