こんにちは!元公務員のHiroshiです。
新型コロナウィルスによって、大きな打撃を受けている人も多い昨今。
ただ、「公務員」は給料面・雇用面に、全くと言っていいほど影響を受けません。
そのため、公務員になりたい・転職したいと思っている方も非常に増えていると思います。
ただ、イメージだけで公務員への転職を目指すのは非常に危険です。
せっかく転職できても、自身の想像と現実とのギャップに後悔する可能性があります。。
そこで今回は、コロナをきっかけに公務員への転職を考えた方が、知っておくべきことを取り上げます。
本記事の内容
- コロナで公務員への転職を考えた方が、必ず知っておくべきこと
- コロナ後を見据えても、公務員が向いている人とは
- 公務員に転職をしたい方が、最初に必ず行うべきこと←3分で終わる
ちなみにこの記事を書いている僕は、県庁に勤めていた経験を持つ元公務員です。
3分ほどで読めるので、ぜひ最後までお付き合いください。
コロナで公務員を考えた方へ。転職を目指す前に知っておくべきこと
コロナをきっかけに「公務員になりたい」と思った方は、安定面などの公務員のメリットを魅力に感じているはず。
ただ、実際には良い面だけでなく悪い面もあります。
- 意外と残業が多い。災害・有事の際は特に大変
- 仕事がつまらない&モチベーションが湧かない
- 人間関係が超閉鎖的
- おそらく試験が激戦になる
上記の4点についてはしっかり理解しておき、覚悟をすることが必須です。
①:意外と残業が多い。災害・有事の際は特に大変
一般的には「公務員=楽で定時帰り」のイメージですが、現実はそうではありません。
市役所や県庁の本庁舎勤務の職員は、定時帰りの人の方が明らかに少なく、毎日数時間の残業をしている人が多いです。
ただ、それでも年間を通じて残業をしている人が多数ですね。
また、中には連日夜中まで残業をしている人も少なくありません(特に議会会期中や予算編成期は激務です)。
それでいて、残業代は予算の範囲内でしか出ないので、サービス残業になることも。
そして、今回のコロナウィルスのような有事・自然災害の際には、対応業務が押し寄せてきます。
公務員は職種問わず「住民を守る」使命がありますので
家に帰れない日も続くこともあり、体力的に非常にキツいです。
それでいて、有事の時にはバッシングも強くなりますから、かなり厳しい面もあります。。
上記のとおり、「公務員=毎日定時で帰れてラク」は限りなく幻想に近いです。
「楽そうだから公務員に転職したい」と考えている方は、即刻改めるべきかと。
②:仕事がつまらない&モチベーションが湧かない
感じ方は人それぞれな部分はありますが、総じて公務員の仕事はつまらないです。
- 前例踏襲:新しいことができない・コストが大きすぎる
- 内部の調整・根回しが多い
- 裁量権がないので、どんな小さなことも起案→決裁
- 不毛・無駄な仕事が多い
- 巨大組織ゆえ、内部手続きが煩雑でスピード感がない
例を挙げるとこんな感じ。
正直な話、「これ意味あるの?」と思ってしまう仕事がかなり多いです。
人から感謝される仕事も少ないですし、自分の仕事が何かの価値を生んでいる実感も得にくいので、やりがいはあまりないですね…
(僕はこれがダメでした)
また、仕事をする上でのモチベーションも上がりにくいです。
その理由は、完全な「年功序列」の給与体系。
つまり、頑張っても頑張らなくても、基本的に給料や待遇に差はつきません。
(40歳くらいまでは完全横並びで、差が出るのはそれ以降です)
人間は楽な方に流れる生き物なので、「仕事をしない方が得だ」となり、モチベーションが出ないんですよね…
年功序列は、良い面もありますが悪い面もあります。
- 頑張りは正当に評価してほしい
- 成果を出したら給料や待遇に反映されるべき
こんな考えを持っている方にとっては、ミスマッチが起こりうるので要注意です。
関連記事:民間から公務員に転職!後悔する人の特徴は?【失敗を避けよう】
③:人間関係が超閉鎖的
3つ目が人間関係について。
役所の人間関係は、総じて閉鎖的です。
- 外部との関わりが少ない部署も結構多い
- 離職率が非常に低い
上記により、どうしても閉じた環境になりやすいんですよね。。
確かに部署異動はあります。
ただ、同じ人間がグルグル回っているだけなので、どんどん知り合い率が高まります。
そして同僚との会話も、他の職員の噂話ばかりになり、息苦しさを覚えることも…
職場の人間関係は、仕事をする上で非常に重要な要素。
公務員の閉ざされた人間関係は、合うor合わないが大きい部分だと思うので、知っておくべきかと。
④:おそらく試験が激戦になる
今回の新型コロナウィルスの流行を受けて、公務員人気が再燃しています。
- 景気悪化→民間が採用抑制
- 公務員の安定感がクローズアップ
上記の2点により、転職希望者のみならず、新卒の学生も公務員志望者が増えると見込まれます。
公務員の採用者数は景気によって左右されないものの、志望者が増えるので、必然的に競争は激化するでしょう。
このことは、公務員への転職を目指すに際して必ず知っておくべきですね。
ただ、とはいっても競争が激化するのは、学習負担の小さい「教養のみ」等の試験だと思われます。
「教養+専門」の試験は、学習負担が大きい=挫折者が多いので、さほど影響はないはず。
関連記事:コロナウィルスが公務員試験に与える影響は?元県庁職員が考察
公務員への転職を目指すなら、この辺りも含めて志望先をよく考える必要があります。
【転職】コロナ後を見据えても、公務員が向いている人とは?
公務員への転職を考える際に、知っておくべきこと・注意点を書きました。
つまり、「コロナ→安定した職業に就きたい→公務員」と考えるのではなく、コロナ後も見据えることが大事だと言えます。
上記を踏まえ、コロナ後を考えても公務員が向いている・転職して後悔しない方の特徴は以下です。
- とにかく安定した生活がしたい人
- 仕事にやりがいを求めない・収入を得る手段だと割り切れる人
- 本気で行政の仕事がしたい人
それぞれ解説します。
①:とにかく安定した生活がしたい人
何をもって「安定」と捉えるかは人それぞれです。
ただ、それでも客観的に考えて「公務員」は安定しています。
- 引越しを伴う転勤がほとんどない
- 年功序列で給料が上がっていく
- 給料が景気にあまり左右されない
- リストラ・減給はなし。給料もボーナスも確実にもらえる
- 休みもちゃんと取れる
決して高い給料がもらえるわけではありませんが、中の上クラスの待遇は保障されています。
なので、とにかく「安定」を第一に考える方にとっては、公務員は向いているかと。
民間で働いた経験もある方なら、価値観の部分のミスマッチも小さいと思いますし。
②:仕事にやりがいを求めない・収入を得る手段と割り切れる人
前述のとおり、ぶっちゃけ公務員の仕事はやりがいを感じにくいです。
ただ、別に「仕事=収入を得る手段」と割り切れる人なら、特にデメリットではないかと。
実際に、このタイプは非常に多い印象でしたね。
公務員は、やはり安定した職業です。
- それなりの給料をもらって、休日に趣味が楽しめればいい
- 家族と過ごす時間を取りたい
こんな方にとっては、仕事がつまらないことを差し引いても、公務員は魅力的に映るのだと思います。
これまで働いてきた中で、「仕事=お金をもらうための手段」と考えられるなら、公務員への転職を目指す価値はあるかと。
③:本気で行政の仕事がやりたい人
こんな方は、もちろん公務員を目指すべきです。
上の2つは「公務員の負の面を受け入れられるか」でしたが、前向きな気持ちで公務員になりたいと思うことがベストなので。
本当にやりたい・興味があるなら、マイナスの部分に目を向けるのではなく挑戦すべき。
やりがい的なものは熱意に左右される部分もあるので、ポジティブな気持ちがあれば大丈夫です。
公務員に転職したい人が、最初に必ず行うべきこと
ここまで読んだ中で「公務員に転職したい」と思った方は、まずは情報収集から始めてください。
大事なのでもう一度言います。情報収集から始めてください。
「転職したい」と思っているだけでは、何も始まりません。
かと言っていきなり勉強を始めても、無駄なことをする可能性が高い。。
まずは情報収集をして、受ける自治体を決めたり、必要な勉強を知ったりしましょう。
対策を始めるのは、情報収集をしてからです。
情報がないまま勉強しても、確実に失敗します。
なお、情報収集におすすめなのが、「社会人のための公務員転職ハンドブック」です。
こちらは、大手予備校のクレアールが出している無料ガイドブック。
必要な情報はすべて網羅しているので、これ1冊で情報収集は完了します。
紙も良質で、1,000円くらい取られてもおかしくないレベル。
ちなみに必要事項の入力は3分ほどで、電話番号の入力は任意=勧誘は来ないので安心です。
※ガイドブックの詳しい内容は、公務員になりたい社会人へ。コレを知らないと大変ですで解説しています。
なお、ガイドブックは無料ですが、数量限定なので要注意。
当然、早く動いた人から転職成功に近づくので、ぜひこの機会に情報収集から始めてください。
※電話番号の入力は任意。しつこい勧誘なし
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