こんにちは!元公務員のHiroshiです。
今回はどの公務員試験でも出題され、かつ配点も非常に大きい重要科目である「行政法」の勉強方法について解説していきます。
【公務員試験】行政法とは?
行政法とは、国や地方自治体といった行政組織が「持っている権限」や「活動する上でのルール」をまとめた法律の総称です。
なぜ「総称」と言っているのかというと、「行政法」という名称の法律は存在しないから。
行政法の範囲は非常に広いので、行政に関する法律をまとめて「行政法」と言っているというイメージですね。
なお、行政法を大きく分けると、
- 行政機関の組織や公務員について定めた「行政組織法」
- 行政機関が住民の権利・利益に影響を与える行為について定めた「行政作用法」
- 住民vs行政機関の訴訟について定めた「行政救済法」
の3つに分類されます。
なお、この名称はあくまで一般的に言われているものにすぎませんので、覚える必要はありません。
「3つに分けられるんだな」という程度の認識があれば大丈夫です。
公務員試験で行政法はどれくらい出題されるの?
行政法はどの公務員試験においても5問以上出題される重要科目。
多くの公務員試験の専門科目は全部で40問ほど回答するので、行政法は全体のおよそ1/8を占めています。
そのため、行政法を捨てるのは非常にリスキーです。
憲法や民法と並んで出題数が多い(地域によっては最も出題数が多い)ので、必ず対策をしておきたいところですね。
公務員試験の行政法の勉強法は?
行政法の勉強方法としては、いきなり過去問を解くのではなく、まず入門書を読んで全体をイメージを掴むのがおすすめです。
というのも、行政法は日常生活とはかけ離れたところに位置するものであり、かつ様々な法律が関わってくる科目だから。
憲法のように取っつきやすい科目ではないので、いきない過去問を解いてしまうと、理解するのが難しくて挫折してしまう可能性があります。
そのため、薄い本で全体像をなんとなく掴んでから、問題演習に取り組むのがおすすめです。
なお、法学部の方などで行政法に既に触れているという方は、いきなり過去問演習をしてOK。
問題演習の際には「スーパー過去問ゼミ」などの、レジュメ部分と演習部分が分かれているものを選ぶと、効率的に勉強できます。
学習の順番は?
行政法の学習は、憲法の学習をある程度終えてから、民法と並行して行うようにしましょう。
行政法は憲法と民法の知識が必要になってくる部分がありますし、この2つの法律と比較することで、理解がしやすくなる側面があります。
ただ、民法は分量が非常に多いので、民法の次に行政法の勉強をするとなると、行政法の勉強に取り掛かるのが遅くなってしまう可能性が高いでしょう。
そのため、憲法を終えたら同時進行で行政法と民法の学習を始めると、効率的に学習を進めることができます。
公務員試験の行政法の勉強は、多分1回は挫折します
なお、どんな勉強法で行政法の学習を進めても、おそらく1回は挫折します。
やはり行政法は非常に難しいというか、イメージしづらい法律なので、しっかりと理解するまでに時間がかかってしまいまう科目です。
法学部出身&県庁の専門試験を満点で突破した僕でも、行政法の問題演習時(大学3年の冬くらい)には間違えまくって「もうダメだ」と思ったことが何度かあります。
特に行政事件訴訟法や行政代執行法あたりはかなり難しく、苦手にしている受験生も多いでしょう。
でも行政法は「スーパー過去問ゼミ」の問題演習&解説の読み込みを何周もすることで、次第に分かるようになってきます。
行政法は問題に出てくる判例も同じようなものばかりなので、主要な判例の要旨を暗記するくらい学習を繰り返せば、必ず得点源にできる科目です。
なので、決して諦めないで学習を繰り返すようにしましょう。
まとめ
行政法の学習についてまとめておきます。
- 行政法は出題数が非常に多い最重要科目
- 行政法は理解が難しい科目でもあるので、まずは入門書を読んでイメージをつかもう
- 行政法の勉強は、多分挫折する。でも諦めずに演習を続けていけば必ずできるようになる
本日は以上になります。
行政法をしっかりとマスターして、公務員試験を優位に進めましょう!
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