こんにちは!元公務員のHiroshiです。
3年生になってからで良いのかな?
公務員試験を考えている方が最初に迷うポイントが「いつから勉強すれば良いのか」です。
正しい時期に勉強を始めることが、合格への最初の1歩とも言えます。
逆に言えば、勉強を始める時期を間違えると、その時点で合格の可能性が低くなります。
ただ、ネットを見るといろいろな声があるのも事実。
そこで今回は「公務員試験はいつから勉強すべきか」を取り上げます。
本記事の内容
- 公務員試験はいつから勉強すべきなのか
- 社会人はいつから勉強を始めるべきか【大学生との違い】
- 公務員試験の具体的な勉強スケジュール
この記事を書いている僕は、県庁に独学で首席入庁した経歴を持つ元公務員です。
本記事は僕の実体験をベースにしており、信頼性担保につながると思います。
今回の記事を実践すれば、あなたは公務員試験対策でスタートダッシュを切れるはず。
5分ほどで読めるので、ぜひ最後までお付き合いください。
【主に大学生】公務員試験の勉強はいつから始めるべきなのか?
結論から言うと、
試験の1年〜10ヶ月前
がベストです。
大学生の場合だと、大学3年生の夏頃から勉強をスタートさせるイメージですね。
以下ではその理由について触れていきます。
専門なしの公務員試験(例:市役所・高卒公務員)だと、半年程度でも十分間に合います。
専門試験(大学レベルの法律や経済)がない分、勉強の負担が軽いからです。
ただ、多くの方は「専門あり」の試験(例:国家公務員・地方上級など)を受けると思われるので、それを想定して書いていきます。
公務員試験に必要な勉強時間は1,000時間〜1,500時間
公務員試験は範囲が膨大(約30科目)で、1,000時間〜1,500時間の勉強が必要だと言われます。
1,000〜1,500時間は、1日3〜4時間の勉強を1年続けるイメージです。
僕の体感としても、かなり妥当な線かなと思います。
1,000時間〜1,500時間と幅がある理由
単純に、人によってスタートする状態が異なるからです。
具体的には、以下の感じです。
- 法学部or経済学部の人:ウェイトの大きな法律や経済原論の基礎知識がある
- 国立大学出身の人:センター試験対策で勉強した科目の知識が残っている
法学部・経済学部の人や国立大の人は、他の人に比べて少しリードした状態からスタートできます。
しかし一方で、私大の文学部などの方はゼロからスタートです。
前提となる知識がない分、1,500時間程度は勉強が必要になるかと(あくまで目安ですが)。
ちなみに僕は国立大学の法学部出身ですが、トータルで1,700時間程度勉強しました。
(石橋を叩いて渡る性格だったので)
(毎日勉強時間を測ってアプリに記録していました)
その結果筆記試験で9割とったのですが、ここまでの得点率は必要ではありません。
ただ、「確実に合格できるようにしよう」と考えたため、県庁の試験ギリギリまで詰め込みましたね。
1,000時間〜1,500時間勉強するには1年程度必要
前述のとおり、公務員試験に受かるには1,000時間〜1,500時間の勉強が必要です。
その勉強時間を達成するためには、学習期間によって必要な1日の勉強時間が変わります。
- 1年:3〜4時間/日
- 9ヶ月:4〜5時間/日
- 6ヶ月:6〜7時間/日
当然ですが、始めるのが早いほど1日の勉強時間が短くなります。
つまり、勉強を始める時期が遅い=1日の勉強時間が長くなるんです。
いきなり7時間も勉強するのってスーパーハードですよね。
勉強をしたことがなかった人が、急に長時間勉強するのはほぼ不可能です
余裕を持って1,000時間以上勉強するには、やはり1年程度の期間を見るべきでしょう。
補足:大学1〜2年での公務員試験の勉強は不要
より余裕ができると思うけど
こんな質問がよくきます。
結論から言うと、大学1・2年生から公務員試験の勉強をする必要は全くありません。
大学1・2年生で勉強を始めても、ほぼ間違いなくダレます。
正直、公務員試験の勉強は決して面白いものではありません。
2〜3年も勉強を続けても、ただただ苦しいだけだと思いますよ。
結果として、ダラダラしてしまったり、サボりがちになる可能性が高いでしょう。
必然的に、勉強期間を1年と決めて、メリハリをつけて勉強を始めるのが最も効率的です。
大学1・2年生は授業に出て色々な勉強をしたり、旅をしたり、友達と遊んだりしましょう。
また、逆に勉強ばかりしていると、面接で話すネタもなくなります。
これでは面接で落ちるでしょうしね。(専門的な学問ならOKだと思いますが)
【公務員試験のスケジュール】1年程度の余裕をもって立てるべき理由
公務員試験では「1年くらい前から勉強を始めるべき」と話しました。
前述のとおり「1日あたりの勉強が短くて済む」のもメリットですが、それ以外にも理由があります。
- 長い期間勉強した方が、しっかりと定着する
- 勉強がうまくいっていないときに、軌道修正がしやすい
- 他のことと並行して勉強ができる
それぞれについて説明します。
①:長い期間勉強した方が定着する
高校や大学でやったテストを思い出してください。
一夜漬けで頭に詰め込んだことって、テストが終わったらすぐに忘れてしまいますよね。
つまり、短い期間で詰め込んだ内容を定着させるのは難しいんです。
一方、時間をかけて何度も繰り返したことは、記憶の中にしっかりと定着します。
公務員試験は科目数が多く、範囲が膨大なため、詰め込みはなかなか通用しません。
そのためには、ある程度の期間(1年くらい)を見て、じっくりと勉強していくのがおすすめです。
②:勉強の軌道修正がしやすい
なんか効率的に勉強できていない気がする
勉強をしていると、上のように感じることがあると思います。
特に勉強を始めたころに、この類のことで悩む場合が多いかと。
この時、1年の勉強期間を設けていれば、勉強の軌道修正ができます。
例えば他の勉強を試したり、入門書を一冊読んでみたりです。
これは余裕を持って勉強期間を設定しているが故です。
一方で勉強期間が半年の方だと、軌道修正をする時間がありませんよね。
間違った方向で努力しても、なかなか結果は出ません。
軌道修正する時間的な余裕を持つことができる意味で、1年程度の勉強時間を設けるべきです。
③:他のことと並行して勉強ができる
公務員試験の勉強をするといっても、勉強だけに時間を使えるわけではないですよね。
大学生は授業やアルバイトもありますし、友達と遊びたいときもあるでしょう。
勉強期間が長いと、そうした「勉強以外のこと」と「勉強」を並行しながらできます。
勉強の息抜きに飲みに行ったり、趣味を楽しんだり。
大学のゼミ等で公務員試験以外の勉強をすることもできます。
もちろん公務員試験の勉強が最も大事ですが、適度な気分転換は必要です。
一方で勉強期間が短い方は、1日に詰め込む必要があります。
必然的に、公務員試験の勉強以外のことができません。
もちろん直前期には勉強がメインになります。
しかし、勉強期間が長い人はある程度の余裕を持てるので、メンタル的にも安定するはずです。
社会人は公務員試験の勉強をいつから始めるべきか
社会人も、1,000〜1,500時間の勉強が必要になるのは同じです。
ただ、社会人の方の場合は大学生よりも余裕を見て、1年以上前から対策を始めたいですね。
というのも、単純に社会人は大学生よりも忙しくて時間がとりづらいから。
「社会人の仕事」と「大学の勉強」とでは、プレッシャーも大変さも全く違いますし、疲労度も異なります。
社会人と大学生とでは、勉強にあてられる時間に差があるわけです。
また、大学生には長期休みがあったりしますが、社会人にはありません。
言うまでもなく、社会人の方が勉強に使える時間は明らかに少ないです。
なお社会人の方には、大手予備校のクレアールが出している「社会人のための公務員転職ハンドブック」が非常に参考になりますよ。
社会人が必ず知っておくべき、公務員試験の全体像がまとめられています。
(負担の少ない試験の話・実際の体験談なども豊富で、非常に完成度が高いです)
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(紹介記事は以下です)
公務員試験対策では、いつからどんな勉強を始めるべきか【具体的な勉強スケジュール】
公務員試験の勉強をする上での、具体的なスケジュール感について解説します。
地方上級や国家一般職を受験する方が、試験の1年前(6月)に勉強を始めるとすると、以下の感じです。
- 6月〜12月:憲法・民法・行政法・経済原論・数的処理
- 12月〜3月:その他の科目の勉強をスタート
- 3月〜6月:各科目の総仕上げ+論文対策
まず憲法と数的処理から勉強を始めて、他の主要科目(民法・行政法・経済原論)も手を出していきましょう。
その後のスケジュールとしては、以下の感じですね。
- 年が明けた頃:その他の科目の勉強も徐々にスタート
- 年度末の頃:総仕上げ・論文対策スタート
- 筆記試験終了後:面接対策スタート
上記の流れで1,500時間勉強すれば、ほぼ確実に合格できるはずです。
なお、詳しい勉強法については公務員試験は独学で合格できる!【勉強法・スケジュールを解説】で書いています。
公務員試験の勉強時間の配分【いつから1日何時間くらい?】
公務員試験の勉強を1年間するとなると、1日平均で3〜4時間くらいと前述しました。
ただ、いきなり3〜4時間も勉強するのは結構キツいですし、逆に直前期に3〜4時間では短すぎます。
そのため、以下のように勉強を進めていくのがおすすめ。
- まずは1〜2時間くらいの勉強を無理なく続ける
- 勉強に慣れてきたら、徐々に1日の勉強時間を増やす
- 直前期には7〜8時間に勉強時間を伸ばしていく
最初から長時間勉強をするのは、どう考えてもしんどいですからね。
あくまで無理のない範囲で勉強を続け、まずは勉強する体力をつけましょう。
そして徐々に勉強時間を伸ばしていけばOKです。
体力がつけば、長時間の勉強にも耐えられるようになるので、直前期にはゴリゴリできるかと思います!
公務員試験はいつから勉強すべきかに関するまとめ
本記事の内容をまとめます。
- 公務員試験の勉強は、試験の1年くらい前から始めるのがおすすめ
- 合格に必要な勉強時間は1,000〜1,500時間
- 1年程度の期間があれば、余裕を持って勉強に取り組むことができる
- 社会人は忙しいので、もう少し長めの期間を見るべき
- まずは1〜2時間の勉強を無理なく続け、直前期には7〜8時間勉強しよう
公務員試験の勉強を始めるのは、早すぎても遅すぎてもNGです。
早すぎると集中力が持ちませんし、遅すぎると間に合わなくなります。
つまり、試験の1年くらい前に始めるのがベストです。
本記事の内容を参考に、ぜひ公務員試験の勉強を始めてください。
他にも記事を用意しているので、情報収集や勉強の参考として役立てていただけたら嬉しいです。
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独学で公務員試験の勉強をする方へ【学習ロードマップ公開中】
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- 1日の勉強のスケジュールの立て方
- 試験対策として使うべき参考書・問題集
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- 独学で公務員試験に合格するためのロードマップ【筆記・論文・面接】
→時期別にやるべき内容を記載
このnoteのミソは、時系列でやることを記載しているところ。
「どの時期に何をすればよいのか」を詳細に紹介しているので、独学での対策をする上では非常に参考になるかと。
なお、このロードマップは県庁に独学で合格した僕の体験から書いているので、他のサイト等とは説得力が違うと自負しています。
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