こんにちは!元公務員のHiroshiです。
今日は「公務員試験や公務員の出世に学歴は関係あるのか」というテーマで書いていきます。
公務員試験の受験者は、今後のことを色々と考える上でかなり参考になるかと思いますので、是非参考にしてみてください。
前提:公務員試験の試験区分は3つ【学歴ごと】
この記事の前提として、公務員試験の試験区分が3つあることに触れておきます。
公務員試験は基本的にどの自治体でも、「高卒程度」「短大卒程度」「大卒程度」の3つの試験区分が用意されています。
この試験区分は「大卒程度だから大卒でないといけない」という意味ではなく、あくまで試験の難易度にすぎません。
年齢が受験資格にあてはまっていれば、高卒の方でも大卒程度の試験を受験することは可能です。
この記事では、大卒区分で公務員試験を受ける方を想定して書いていきますので、ご了承ください。
公務員試験に学歴(大学名)は一切関係ない【学歴フィルターなし】
断言できますが、公務員になるのに学歴(大学名)は一切関係ありません。
というのも、公務員試験は「試験」だからですね。
試験では、筆記試験と面接試験の結果を点数化して、その合計得点で合否を決定します。
「東大だからプラス30点!」とかは当然ありません。
いくら高学歴でも筆記試験の点数が悪ければそこで落ちますし、面接がズタボロだったら合格は不可能です。
低学歴・Fラン大学出身でも、公務員試験には合格できる
逆に言うと、点数を取りさえすれば、Fラン大学からでも全然合格できます。
前述したように、学歴に関係なく全ての受験生が公平に競争しますからね。
また、以前のように「コネ」もありませんので、「学歴もコネもないけれど、試験で不利にならないかな…?」と不安の受験生も安心です。
公務員試験には関係ないが、高学歴公務員は多め
公務員試験に学歴は一切関係ありませんが、高学歴の公務員は結構多いです。
僕の県庁時代の所感だと…
- 東大・京大クラス:ごく少数だがいる
- 旧帝大等の上位国立クラス:結構いる
- 中堅国立大(地元大学):最も多い
- 早慶上智:結構いる
- MARCH:多い
という感じですね。
これに該当しない大学の出身者は少なめでした。
公務員試験は学歴が関係ないのに、職員の多くが高学歴なのには、やはり「筆記試験が難しいから」というのが大きいでしょう。
高学歴出身者は大学受験の勉強などで基礎学力がついていますし、勉強の仕方が分かっているので、筆記試験で高得点を取れる方が多いのだと考えられます。
しかし一方で、偏差値の低い大学の出身者も一定数はいるので、心配しなくて大丈夫です。
公務員は出世にも学歴はさほど関係ない
また、公務員は出世においても学歴は関係ありません。
部長・次長や課長クラスの方でも出身大学はバラバラで、東大出身の方もいれば早稲田出身の方もいて、地元の国立大学出身の方もいるという感じです。
上に行けるかどうかは、「仕事ができるか」「結果を残しているか」「上からの評価が高いか」等の要素で決まります。
自分の頑張り次第で出世ができるというのは良いことですよね。
学歴が高卒の公務員は大卒よりも出世は遅れる
ただ、高卒区分で入庁した方と大卒区分で入庁した方だと出世のスピードにも差があります。
優秀な高卒の方もたくさんいたので、必ずしも大卒の方が高卒の方よりも仕事ができるというわけではないのですが、やはり試験の難易度的に仕方ないのでしょう。
具体的に言うと、若手のうちは大卒の方と同じように昇格していくのですが、係長級よりも上の役職になるのが大卒の方が数年早いです。
また、高卒の方で本庁の課長になれる人はほとんどいません。(本庁の課長クラスは大卒でも限られた人しかなれませんが)
ただ、仕事上で高卒・大卒が差別されるとかは一切ありませんし、出世のスピードに差がついてくるのは40代中盤くらいからなので、さほど気にする必要はないかと。
公務員と学歴に関するまとめ
今日書いたことをまとめていきます。
- 公務員試験に学歴は関係ない。公平な試験なので、高得点をとれば学歴関係なく合格する
- ただ、公務員試験は難易度が高いためか、高学歴の人が多い
- 公務員は出世にもさほど学歴は関係なく、仕事ができる人・評価が高い人が出世する
- ただ高卒の方は大卒の方よりも出世のスピードがゆっくり目
今回は以上になります。ありがとうございました。