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公務員試験tips

公務員のインターンシップに参加するメリットとデメリット【受け身だと意味ない】

こんにちは!元公務員のHiroshiです。

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

公務員志望者
公務員志望者
公務員試験の受験を考えているのだけど、インターンシップって行った方がいいのかな?

夏ごろに行われることが多い公務員のインターンシップ。

公務員試験を考えている方の中には、「インターンって行った方がいいのかな」と迷っている方もいるでしょう。

それに対する僕の見解としては、「インターンに参加するメリットは大きいけれど、受け身だとあまり意味がない」というもの。

 

今回はその理由をふまえて、「公務員のインターンシップ」をテーマに取り上げます。

本記事の内容

  • 公務員のインターンシップに参加するメリット
  • インターンのデメリット←重要
  • デメリットをふまえて、インターンをより有意義にするための方法

僕自身、県庁の職員として何人ものインターン生と関わりました。

その時の経験を踏まえて書いていくので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

公務員のインターンシップに参加するメリット

公務員のインターンシップに参加するメリット

まずはインターンに参加するメリットから整理していきましょう。

  • 面接の際に有利になる可能性が高い
  • 現役の公務員と話ができる
  • 職場の雰囲気がわかる

この3つについて深掘りしていきます。

公務員試験の面接で有利になる可能性が高い

メリットとしてまず言えるのが、実際の公務員試験の面接の際に有利になるということ。

もちろん、インターンに参加したからといって加点されるということはありません。

インターンの募集案内などにも書いてあると思いますが、インターンと試験はそもそも別問題ですからね。

 

しかし、インターンに参加することで、志望動機もブラッシュアップできる上、面接官に対して熱意をアピールすることにもつながります。

多くの受験生が面接官に対して熱意を伝えようとしますが、インターンに参加するという「行動」があると、その熱意に説得力が増すのは間違いありません。

つまり、結果として他の受験生との差別化につながり、間接的に面接試験で有利になるということです。

現役公務員と話をする機会ができる

現役の公務員の方の話を聞くことができるのもメリット。

公務員のインターンシップでは、基本的に部署ごとに配属になる(例:〇〇さんは△△課でインターン)ので、その部署にいる職員の方と話をする機会があります。

公務員の方と近い距離で話ができる機会というのは他にありませんので、非常に貴重だと思いますね。

いろいろと話を聞いてみることで、仕事に対するイメージができたり、勉強のモチベーションが上がったりするかもしれませんよ。

公務員の仕事・職場の雰囲気がわかる

当然ですが、インターンシップは執務室(職場)で行うものです。

なので、公務員がどういう場所で仕事をしているのか、また職場の雰囲気はどうなのかを肌で感じることができます。

仕事を選ぶ上では雰囲気をつかむのって重要ですからね。

「雰囲気が自分に合わないな」と思ったら、他の選択肢を考えることもできますし、「ここで働きたい」と思える雰囲気だったら、勉強のモチベーションも上がるでしょう。

いずれにせよ、実際に公務員として働く前に、実際に職場の雰囲気を体感できるのはメリットが大きいと言えますね。

公務員のインターンシップに参加するデメリット

公務員のインターンシップに参加するデメリット

しかし、公務員のインターンシップに参加するのはデメリットもあります。

ちなみに、他のサイト等でよく見かけるような「勉強時間が減る」「配属先の希望が通らない可能性がある」「給料が出ない」とかではありません。

公務員のインターンシップのデメリット、それは「仕事のリアルを体感することができない」ということです。

公務員のインターンシップではリアルを体感できない

前述したように、公務員のインターンシップでは職場の雰囲気をなんとなく感じたり、先輩公務員とふつうに話をしたりすることはできます。

でも、仕事のリアルを知ることまでは不可能

なぜなら、公務員のインターンは内容がショボい上に、実際の公務員の業務なんてほぼ行わないからです。

 

どういうことか説明しますね。

まず、公務員は行政機関なので、仕事の中で外部の人に見せてはいけないデータや情報をたくさん扱います。

となると、当然インターンシップの学生は外部の人間なんですから、実際に仕事を任せるなんてあり得ないですよね。

そのためインターンの内容としては、出張先に連れて行ったり、課で行なっている事業・業務の説明をしたりという程度のものなんです。

 

つまり、実際に公務員の仕事を体験することはほぼないので、

  • どういうプロセスで仕事を進めるのか
  • 組織で働くとはどういうことか

という、公務員の仕事のリアルや実情を感じることまではできないということ。

内容としても割と楽しいことを用意しておくため、厳しいもの・つらいことは一切ありません。

そのため、ただ受け身で参加していると…

公務員もなかなか楽しいもんだなぁ〜

という感じで終わる可能性も高いでしょうね。

(まぁ受験生が増えるので、それはそれで自治体にとっては良いことなのですが…)




公務員のインターンシップを有意義なものにするためには?

公務員のインターンシップを有意義なものにするためには?

ここまで書いたことをまとめると…

  • 公務員のインターンシップに参加すると、面接で有利になる・職場の雰囲気を感じられる・先輩公務員と話せるというメリットがある
  • しかし、インターンの内容を考えると、公務員のリアルを知ることまではできない

という感じ。

 

以上を踏まえると、ただインターンに参加する(与えられた内容をこなす)だけでは、公務員の良いところしか知ることができない可能性が高いでしょう。

でもインターンシップって「仕事について理解を深めて、職業選択に役立てる」 ことが目的なのですから、良い面しか知ることができないと意味が半減します。

つまり、インターンをより有意義なものにするためには、限られた時間・内容の中で、公務員の仕事の良い面・悪い面をいろいろと探っていくことが必要なんです。

 

そのためには主体的な行動が必須。受け身でいても何も分からないですからね。

主体的な行動といっても話は単純で、とにかく色々な職員に話を聞いてみればいいんです。

いろいろな職員に話を聞いてみよう

インターンに行ったら、とにかく色々な職員の方に話を聞いてみてください。

当たり障りのないこと(例:仕事の内容など)ではなく、もっと深いところまで聞いてみましょう。

  • なぜ公務員になったのか
  • 公務員として働くことのやりがい
  • どういうプロセスで仕事を進めていくのか
  • 正直なところ仕事は面白いか
  • 公務員として仕事をするメリット・デメリットは何だと思うか
  • やめたいと思ったことはないか
  • もしも自分がいま学生だとして、公務員になろうと思うか

「公務員の仕事」に関することならば何でも良いです。

こういうやり取りからリアルな部分が引き出せるので、公務員を目指すor目指さないを決める材料になるのはもちろん、面接時の志望動機につながったりします。

 

なお、ここでのポイントが「色々な人に」という点。

話を聞く分母が少ないと、その少ない意見が「公務員の仕事の全て」だと錯覚してしまう可能性もあります。

そのため、なるべく多くの人から、そして異なる年齢の方から話を聞きましょう。

 

もちろん忙しそうな人には聞きづらいでしょうが、だいたいの職員は、学生が頼めば時間を作ってくれるものです。

無理そうだったら、頼みやすそうな人・年の近い人だけでも勿論OKですよ。

中にはあまり深い部分まで話してくれない職員もいるかもしれませんが、そういう場合でも仲良くなって関係性を深めれば色々聞き出せるもの。

積極的に話しかけたり、場合によっては飲みに行ったりするのもおすすめですよ。




公務員のインターンシップに関するまとめ

公務員のインターンシップに関するまとめ

公務員試験の受験を考えている人にとっては、公務員のインターンシップに参加するのは大きな意義があります。

職場の中に入って雰囲気が味わえる上、実際に職員の方と話ができるのはやはり非常に貴重。面接試験にも活かせますしね。

 

ただ、どうせ参加するのならば、自分の職業選択についてしっかりと考える機会にしないともったいないです。

受け身で参加しても意義は半減するので、とにかく職員の方に「公務員の仕事」について話を聞きまくりましょう。

学生というのは、ある意味で失礼が許される特別な身分ですし、インターン以外にはそんなチャンスは無いのですから。

以下のnoteでは、僕の2年間の公務員経験から「受験前・入庁前に知っておきたい、公務員のリアルと未来」を書いています。

公務員になる方・公務員を考えている方が絶対に知らないと後悔することを詰め込んでいるので、気になる方はぜひどうぞ。

受験前・入庁前に知っておくべき、公務員のリアルと未来