こんにちは!元公務員のHiroshiです。
最近の公務員試験は、面接重視の傾向が強くなっています。
筆記試験と違い、面接試験は「人」に評価される試験ですから、不確定要素が大きいです。
しかし、面接に受かるor落ちる人には、一定の共通点・特徴が存在します。
今回は、公務員試験の面接で受かる人・落ちる人の特徴をそれぞれ解説していきます。
本記事の内容
- 公務員試験の面接に受かる人の特徴
- 公務員試験の面接に落ちる人の特徴
- 公務員試験の面接試験に合格するにはどうすれば良いか
ちなみにこの記事を書いている僕は、県庁に首席入庁した経歴のある元公務員です。
公務員試験のリアルや僕の同期・知り合いの実態を踏まえて、受かる人・落ちる人について書いていきます。
本記事を読むことで、「受かるために・落ちないためにはどうすれば良いか」を深く理解でき、合格に近づくことができます。
3分ほどで読めるので、ぜひ最後までお付き合いください。
公務員試験の面接に受かる人の特徴
公務員試験に合格した人(同期や先輩、後輩)の特徴や、僕自身の私見をふまえ、面接に受かりやすい人の特徴を書いていきます。
①:勉強ができる人(筆記で高得点を取った人)
すいません。最初は性格的な特徴ではありません。
単純に筆記試験で高得点を取った人=勉強ができる人は、よほどのことがない限り合格します。
確かに最近の公務員試験は面接重視で、面接の配点が筆記の2倍くらいあることが普通です(特に地方上級)。
とはいえ、以下の理由から、筆記試験で高得点を取った人がそのまま合格する傾向にあります。
- 公務員試験の面接試験では差がつかない
- 公務員試験の面接試験は実質的にネガティブチェック
それぞれについて詳しく説明していきます。
公務員試験の面接では差がつかない
公務員試験を受ける人の中では、こんな野心に燃えている方や、学生時代にバリバリのビジネス経験がある方って非常に少ないんですよね。
どちらかというと…
みたいな人が多数派です。
そんな似たような志望動機の人が、予備校で似たような面接指導を受けて試験に臨みます。
なので、ぶっちゃけ大きな差はつきません。
いくら配点が大きくても、差がつきにくい以上、結果として筆記で高得点を取った人が合格しやすいんです。
公務員試験の面接は実質的にネガティブチェック
大手などの民間の面接と、公務員試験の面接では、そもそも性格が違います。
- 民間の面接:ポジティブチェック
→良い人を採用する - 公務員の面接:ネガティブチェック
→ダメな人を落とす
民間(特に大手)では面接を何度もくり返していきます。
一方で公務員の場合は、筆記試験で受験者をバッサリと落とすタイプ。
公務員は面接の回数が1〜2回で、かつ倍率も2倍くらいと低め。
ネガティブチェックになるのは自然なことです。
ネガティブチェック型の面接では、まじめな態度で、並の自己PRをして、論理的に矛盾のないことを話せれば特に問題ありません。
②:真面目で誠実な人
僕と一緒に合格・入庁した同期の人、また先輩や後輩の中で最も多かったのが、まじめで誠実な人。
もちろん真面目で誠実な中にも、社交的な人もいれば、あまり人と雑談などをしない人もいます。
しかし、全体としてはみんな責任感の強い、まじめな方が本当に多いです。
公務員は税金でご飯を食べている以上、不誠実な言動は許されません。
まじめで誠実であることが、面接時における重要なチェックポイントなのは言うまでもないですね。
③:行動力がある人
まじめで誠実、安定志向の方が大半なのですが、一部には行動力があって上昇志向の強い人もいます。
優等生タイプが多い受験者の中では、行動力が高いとそれだけで他との差別化になりますよね。
となると、必然的に面接の得点が高くなりやすいのです。
余談ですが、そういった行動力があるタイプの方が公務員になると、以下の2つに分かれます。
- どんどん新規事業を出し、そして成功させて出世していく
- 前例踏襲の行政組織に居心地の悪さを感じ、早々と退職
前者のような例がすばらしいのは言わずもがな。
しかしこればかりは環境や人に左右されてしまいますからね…
公務員試験の面接に落ちる人の特徴
僕の面接試験での経験や私見を踏まえて、面接に落ちる人の特徴を書いていきます。
①:筆記試験にギリギリで合格した人
筆記試験で高得点を取った人が面接に通りやすいということは、ギリギリで合格になった人は受かりづらいということです。
試験の性格を考えると、こればかりは仕方ありませんね。
②:コミュニケーション能力が低い人
コミュニケーション能力が低い人は、やはり公務員試験には合格できません。
ちなみに、同じ集団討論のグループで落ちた人の特徴をあげると…
- 全くしゃべらない人
- しゃべっても人の目を見られない人
- すべて否定から入り、議論をぶち壊すクラッシャー
という感じ。
このような人(=コミュニケーション能力が欠けている人)だと、面接官の評価も当然下がりますよね。
上記の人とは一緒に働きたいと思えないはず。
ただ、コミュニケーション能力は「誰とでも仲良くなれる力」ではありません。
- 相手の目を見て話す
- 自分の思ったことを伝える
- 相手の言っていることを理解する
公務員試験で求められる「コミュニケーション能力」なんてこんなものです。
僕も超人見知りですが、何も問題なかったですよ。
基本的なコミュニケーションされ取れれば問題ないですが、それができないと合格は非常に厳しいですね。
③:自己分析が甘い人
「面接」は自分を面接官にアピールする場です。
面接の中でうまく自分の魅力を伝えることができないと、相対的に点数は低くなってしまいます。
公務員の面接は「ネガティブチェック」と申しましたが、ちゃんとアピールできない=魅力が伝わらない=ネガティブですからね。
つまり、たとえネガティブチェックだとしても、最低限の自己PRは欠かせないわけです。
その最低限の自己PRをするために必須なのが「自己分析」になります。
自分のアピールポイントを面接官に話すためには、まず自己分析で自分の長所を知ることが欠かせないので。
この自己分析が甘いと、面接の中で矛盾したことを言ってしまう可能性が高まります。
そして、結果として面接官にネガティブな印象を抱かせてしまいますよ。。
※詳しくは後述しますが、自己分析ツールとしては、無料のグッドポイント診断 が超使えます。
公務員試験の面接に合格するためにするべきこと【受かる人・落ちる人の特徴から】
上に書いたことを踏まえ、公務員試験の面接に合格するためにすべきことを書いていきます。
①:筆記試験で高得点を取る
公務員試験の面接はネガティブチェックなので、筆記試験で高得点を取った人がそのまま合格しやすいのは前述しました。
つまり、面接を突破するのに一番手っ取り早いのは、筆記試験で高得点を取ることです。
県庁に首席入庁した僕は、筆記試験は9割ほど取ったのに対し、面接では7割〜7割5分くらいの得点率でした。
つまり、それくらい面接では差がつかないってことなんです。
僕の個人的な見解ですが、面接試験の配点が高いのは「勉強だけできる人を落とすため」という理由が大きいと考えています。
つまり、「筆記は超高得点だけれど、人とのコミュニケーションが取れない人」を落とす余白を残しているということ。
(もちろん「人物的に優れている人を合格させる」意味合いもあると思いますが)
筆記の得点は面接官も知った上で面接をしているので、筆記で上位だと最初から心象が良いのではないかなと。
面接がよほど酷くない限り、筆記で高得点を取れば面接は受かるので、まず筆記の勉強を頑張るべきです。
②:真面目さ・誠実さをアピールする
真面目かつ誠実な人が公務員試験合格者には圧倒的に多いです。
それはイコール、真面目で誠実な人が求められているということでもありますよね。
つまり、真面目で誠実な人柄をアピールすることは必須。
誠実さ・真面目さのアピール方法
- 大きな声で話す
- 面接官の目を見て話す
- 笑顔で面接試験を受ける
- 面接官の質問に対して適切な答えを返す=会話をする
- 清潔感のある服装
- 面接官の指示をよく守る
このような基本的なことをしっかりとできれば、面接官に真面目さ・誠実さは伝わるはず。
筆記試験を高得点で通過し、上記のことをしっかり行えば、ほぼ間違いなく面接に合格できるでしょう。
③:圧倒的な行動力・熱意をアピールする
公務員試験を受ける人は似たような人が多いと前述しました。
逆に圧倒的な行動力をアピールし、自分の熱意を面接官に伝えることができれば、それだけで他の受験者に大きく差をつけることができます。
上の「真面目さ・誠実さアピール」がマイナスを防ぐ面接だとすれば、「行動力アピール」は加点を狙った面接です。
面接官がうなるようなエピソードを組み立て、そこから「この人が欲しい!」と思わせる自己PRを練りましょう。
(ただ、難易度的に高いのは言うまでもありません)
④:自己分析をきちんと行う
面接官に対してネガティブな印象を与えないためにも、自己分析をきちんと行って長所をPRしていくことは不可欠。
なお、これは筆記試験の点数に関係なく全ての人です。
筆記の点数が取れていても、自己分析が不足して面接でアウアウしたり、論理的に矛盾することを言ってしまうと点数は当然下がります
よく言われるけど、具体的なやり方がいまいち分からない
自己分析はリクルートが無料で提供しているツールである「グッドポイント診断 」が最適。
登録をして質問に答えていくだけで、あなたの長所を5つ・コメント付きで教えてくれるんです。
客観的に言語化された長所がわかるので、自分が面接官にアピールすべきポイントが整理でき、面接対策には非常に有効です。
登録は2分くらい、質問回答も10分〜20分で終わります。
面接対策のはじめの一歩として、公務員試験に受かりたい・落ちたくない人は必ずやってください。
※グッドポイント診断の詳しいやり方などは、【公務員試験の面接】受かりたい人必見の自己分析ツールを紹介!で解説しています。
公務員試験の面接に受かる人・落ちる人の特徴に関するまとめ
公務員試験の面接で受かる人・落ちる人の特徴について書きました。
最重要ポイントは、公務員試験の面接が「ネガティブチェック」である点です。
筆記でしっかり点数を取り、マイナスのない標準的な面接ができれば、非常に高い確率で合格できます。
そして標準的な面接を行うために大事なことは以下です。
- 自己分析をして自分の長所をアピールできるようにする
- 模擬面接をして、笑顔で会話ができるよう練習する
まだ時間がある方はとりあえず筆記を頑張り、逆に面接が迫っている方は、グッドポイント診断 を使った自己分析から始めてください。
正しい方向で努力をし、そして早めに動くことができれば、必ずや合格できます。
独学で公務員試験の勉強をする方へ【学習ロードマップ公開中】
独学で勉強をしていると、
「いつ何をすれば良いのかわからない」
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というような悩みを抱えがち(僕もそうでした)。
でも、いざネットで情報を得ようと思っても、ぶっちゃけ参考になりそうな情報って全然ない…
このような、過去の僕と境遇にある方を救うべく、noteにて「独学で公務員試験に合格するためのロードマップ」を作成しました。
- 合格のために必要なマインド【公務員試験の事実から】
- 独学での試験対策における全体の基本方針・戦略
- 1日の勉強のスケジュールの立て方
- 試験対策として使うべき参考書・問題集
- 僕が実践していた勉強法・スー過去の使い方
- 独学で公務員試験に合格するためのロードマップ【筆記・論文・面接】
→時期別にやるべき内容を記載
このnoteのミソは、時系列でやることを記載しているところ。
「どの時期に何をすればよいのか」を詳細に紹介しているので、独学での対策をする上では非常に参考になるかと。
なお、このロードマップは県庁に独学で合格した僕の体験から書いているので、他のサイト等とは説得力が違うと自負しています。
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ぶっちゃけかなりお手頃かと思うので、この機会にぜひどうぞ。
あわせて読みたい記事
有料noteのほか、公務員試験に関する情報については当ブログでも発信しています。
面接・集団討論全体の勉強法・学習方針については、以下の記事にてくわしくまとめています。
独学で勉強をする方向けに書いた、勉強・対策法のまとめ記事はこちら(こっちでも十分有益です)。
なお、本記事や当ブログの他の記事を読んでみて、「独学は厳しそうだな」と感じた方向けに、予備校比較の記事も用意しています。
予備校か独学かは「ツール」に過ぎず、「公務員試験合格」というゴールは同じ。
独学にこだわりすぎて勉強がうまく進まず、結果として落ちてしまったら本末転倒なので、独学の自信がない方は必ず予備校も視野に入れましょう。