こんにちは!元公務員のHiroshiです。
今日は、公務員試験の教養試験で出題される「文章理解」の対策・勉強法について書いていきます。
文章理解はどの公務員試験においても出題され、配点も大きな科目なので、得点源にできるようにしましょう。
公務員試験の「文章理解」とは
公務員試験における「文章理解」とは、現代文・古文・英語の読解問題のことです。
いずれの科目についても、中学や高校で必ず触れてきたと思いますので、どんな問題かイメージしやすいかと思います。
なお、問題の難易度としては決して難しくないので、多くの受験生が確実に得点を稼いできます。
そのため、ここで失点しないことが、公務員試験を突破するためには地味に重要です。
公務員試験における文章理解の出題数は?
各公務員試験において、文章理解がどれくらい出題されるのか見ていきましょう。
- 国家総合職:現代文4問・英語7問(全40問)
- 国家一般職:現代文6問・英語5問(全40問)
- 東京都Ⅰ類:現代文4問・英語4問(全40問)
- 特別区Ⅰ類:現代文5問・英語4問(全40問)
- 地方上級:現代文3問・古文1問・英語5問(全50問)
※地方上級は全国型
上を見る通り、文章理解は教養試験全体の20%〜25%を占めています。
出題数としては数的処理に並ぶくらい多いので、非常に重要な科目です。
公務員試験の「文章理解」の勉強法は?
それでは、「文章理解」の勉強法について、現代文・英語・古文のそれぞれについて書いていきます。
現代文の対策・勉強法
公務員試験で出題される現代文の問題は、だいたいセンター試験レベルなので、難しい問題は出題されません。
問題文が短い分、むしろセンターより簡単に感じる方も多いかと。
そのため、特別な勉強をしたりだとか、テクニックを身につける必要はありませんので、後回しにして大丈夫です。
しかし、文章理解の問題は早く、そして正確に解くことが要求されるため、試験の年が明けた頃からは定期的に早く解く練習をしておきましょう。
問題集はスーパー過去問ゼミが良いと思います。
ただ、他の科目の勉強の方が大変なので、そこまでガッツリと現代文を解く必要はありません。
「週に10問」などと決めて、空いた時間の中で早く解く練習をすれば大丈夫です。
古文の対策・勉強法
古文については、勉強しなくて大丈夫です。
というより、勉強しないことをおすすめします。
古文は地方上級に1問出題されるだけですし、古文をちゃんと勉強しようと思うと、文法や単語など、やらないといけないことがたくさん出てきます。
そんなことを勉強している暇はないので、本番で分からなかったら適当にマークシートを塗りつぶしておきましょう。
英語の対策・勉強法
英語は得意な人と苦手な人とで勉強法に違いが出てきます。
得意な人・TOEIC等を受験してそこそこのスコア(730点以上)を持っている人は、何もやらなくても全問正解できますが、そうではない人は対策必須。
英語が得意な人・苦手な人のそれぞれに分けて対策・勉強法を書いていきます。
英語が得意な人
前述のように、英語が得意な人は基本的に勉強不要です。
ただ、公務員試験における英語がどのように出題されるのかに慣れておくために、直前期には「過去問500」を解いておきましょう。
英語が得意な人はおそらく速読力も身についていると思われるので、これだけでOKかと。
英語が苦手な人
英語が苦手な人は単語力・読解力・速読力を磨いて、公務員試験の英語で得点を稼げるようにしないといけません。
まずは「速読英単語」をやりましょう。
大学受験用の参考書なのですが、載っている単語のボリュームもちょうど良いですし、何より読解力と速読力が身につきます。
これをしっかりとマスターすれば教養試験の英語はだいたいOKなので、毎日のスキマ時間に読んだり、付属のCDを聞いたりして、しっかりと勉強しましょう。
速読英単語がだいたいマスターできたら、スー過去も解いて公務員試験の出題のクセに慣れておくのがおすすめ。
スー過去には英語の問題がたくさん載っているので、英語が苦手な人の問題演習には最適です。
問題を解く練習をして、英語を得点源にできるようにしましょう。
公務員試験の文章理解は早く解くことを意識して対策をしよう
この文章理解についてですが、「早く解くこと」を意識しましょう。
というのも、文章理解を早く解くことができれば、難関である数的処理に多くの時間を回すことができるから。
数的処理の問題を解くのはどうしても時間がかかるので、他の科目の問題を解く時間を短くして、数的処理に多くの時間を充てることが鍵になります。
そのため文章理解の問題を解く際は、直前期には必ず時間を図って解くようにしてください。
文章理解の問題に関しては正答できたとしても、1問あたり10分もかけていたら意味はありません。
文章理解は、時間を意識することが非常に重要な科目なので、自分で解く時間を決めてから問題演習に取り掛かるようにしましょう。
まとめ
文章理解についてまとめておきます。
- 現代文・古文・漢文が出題される文章理解は、教養試験において20%〜25%の出題数を占める科目
- 現代文はあまり対策はいらないが、スーパー過去問ゼミを使って早く解く練習をしておく
- 古文は出題数が非常に少なく、習得に時間がかかるため勉強しない
- 英語は、得意な人は特に対策は不要だが、苦手な人は「速読英単語」を使った基礎的な勉強からはじめる
- 文章理解で時間を節約できれば、数的処理に時間を多くかけることができるので、時間を意識して文章理解の演習を行う
なお、文章理解の勉強は年が明けた頃からやれば十分なので、それまでは他の主要な科目を重点的に学習しましょう。
今回は以上になります。ありがとうございました。
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