こんにちは!元公務員のHiroshiです。
今回は公務員試験において大きなウェイトを占める重要科目である「ミクロ経済学」の勉強方法について解説していきます。
【公務員試験】ミクロ経済学とマクロ経済学って?
経済学とは、消費活動や生産活動といった行動から、どんな行動をとれば利益が最大化されるのかを考える学問。
その経済学は、大きく分けて「ミクロ経済学」と「マクロ経済学」に分かれています。
ざっくり違いを分けると…
- ミクロ経済学:個人や企業といった小さな枠組みから経済を考えていく学問
- マクロ経済学:市場という大きな枠組みから経済を考えていく学問
という感じ。
「ミクロ=小さい」「マクロ=大きい」といった名前の通りですね。
「ミクロ経済学とマクロ経済学の違いを記述せよ」というような問題は公務員試験では出題されないので、この2つの違いはなんとなくイメージできればOKです。
公務員試験でミクロ経済学とマクロ経済学はどれくらい出題されるの?
公務員試験においては、ミクロ経済学とマクロ経済学は「経済原論」として扱われます。
そのため、ミクロから何問、マクロから何問というのは詳しく公開されていないのですが、専門試験における経済原論の出題数は次の通りです。
- 国家総合職:16問(全40問)
- 国家一般職:10問(全80問中40問回答)
- 特別区Ⅰ類:10問(全55問中40問回答)
- 地方上級:10問程度(全40問)
上の枠を見ると分かる通り、経済原論は非常にウェイトの大きい科目です。
経済学ができるかどうかが、公務員試験の合否を左右すると言っても過言ではありません。
公務員試験におけるミクロ経済学・マクロ経済学の勉強方法
それでは、「ミクロ経済学」と「マクロ経済学」の勉強方法について解説していきます。
なお、基本的な勉強方法はミクロもマクロも同じです。
公務員試験は文系受験者が多く、「経済学は数学使うからムリだよ…」と諦めてしまう方もいますが、難しい計算は使わないので決して諦めないでください。
スーパー過去問ゼミをフル活用する
経済学部以外の方だと、「経済学の勉強を始める際にはまず入門書を読もう」と考えるかもしれません。
しかし、経済学の学習をする上では、入門書などを読む必要はないです。
僕は入門書的なものを一冊読んだ記憶があるのですが、正直全く役に立ちませんでした。
経済学の勉強は、読んでいるだけじゃなかなか頭に入りませんからね。手を動かしながら勉強していくのがおすすめです。
参考書・教材はスーパー過去問ゼミ1冊でOKです。
勉強の手順は非常にシンプルで、
- レジュメ部分を熟読し、グラフ等を実際に書きながらノートやルーズリーフに自分でまとめていく
- 問題演習をする。間違ったらレジュメ部分や解説を読み込んで理解する
- テーマごとに上の2つを繰り返す
という感じです。
経済学は問題のパターンは決まっているのですが、それを確実にできるようにするためには、ちゃんと理解することが欠かせません。
そのためには、実際に自分の手を動かしてみることが大事になります。
細かくて申し訳ないのですが、僕はこのような感じで「まとめ→演習」という流れでスー過去をやっていました。
難しいテーマは1周目で完全に理解するのは難しいので、とにかくスー過去を何周も解くことが、経済学を攻略する上での一番の鍵です。
ミクロだと生産関数や外部効果、マクロだと経済成長理論や投資関数は特に難しいですが(全体的にマクロの方が難しい)、繰り返していくうちに自然とできるようになります。
1周目は「分からなくても仕方ない」くらいの軽い気持ちで、考えてもいまいち理解できない時には飛ばしても構いません。
そのような問題でも、2周目・3周目には分かるようになっているはずなので。
前述の通り、経済学の問題はある程度パターンが決まっているので、しっかりと理解できるようになれば安定して高得点が取れるようになります。
経済原論はなるべく早い時期に勉強を始める
経済原論は範囲が広く、また出題数が多い科目なので、重要度はかなり高いです。
そのため、なるべく早い時期に勉強を始めるとよいでしょう。
具体的にいうと、試験の前年の秋ごろには始めておきたいところです。理解するまでに時間がかかる科目なので、時間には余裕を持って取り掛かりましょう。
法律系の科目ばかり勉強をしていると飽きるので、憲法や民法と同時平行で勉強を進めていくとちょうど良いかなと思います。
公務員試験の経済原論は数学が苦手でも大丈夫
「自分は数学が苦手だから、経済原論はできない」と考える方もいらっしゃるでしょう。
でも、公務員試験の経済原論は難しい数学は使いません。
四則計算、分数の計算、1次関数、簡単な2次関数、簡単な微分程度ができれば問題ないですね。
しかも、レジュメを眺めているうちに計算の方法についても徐々にわかってくるので、数学が苦手だからと悲観的にならず、経済原論の勉強を進めましょう。
経済原論は5割〜6割でOK
経済原論は苦手にする人が多い科目なので、これが得意だと大きなアドバンテージになるのですが、苦手でも他でカバーできればOKな科目でもあります。
問題数が多いだけに、経済原論がほとんどできないという状態だと厳しいですが、半分以上は解けるという状態ならば大丈夫ですね。
経済原論があまりできない受験生や苦手意識を持っている受験生の方も決してマイナス思考にならず、「5割〜6割できれば他でカバーできる」と思って勉強を進めてほしいなと思います。
まとめ
経済原論の勉強についてまとめておきます。
- ミクロ経済学・マクロ経済学の勉強に入門書は不要
- 勉強の際は、スー過去を徹底的に使う。具体的には自分で手を動かしてグラフなどを書いたり、問題を繰り返し解いたりすること。
- 経済原論はなるべく早い時期に勉強をスタートさせる
- 経済原論は苦手な受験生が多い科目なので、得意ならば大きなアドバンテージになるが、苦手でもそこまでダメージはない。5割〜6割できればOK
公務員試験の1つの山場である「経済原論」ですが、繰り返し勉強をしていくことで徐々にできるようになります。
今回は以上です。ありがとうございました。
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