こんにちは!元公務員のHiroshiです。
公務員は、社会人の転職先としても非常に人気の職業。
しかし勉強の負担が大きいため、「仕事を続けながら合格を目指せるのか」と不安に感じる方も多いです。
そこで今回は、働きながら公務員試験を目指す方の疑問を解決していきます。
本記事の内容
- 働きながら公務員試験に合格するのは無理?
- 公務員試験対策・勉強の方法
- 社会人が公務員を目指す際の勉強のコツ・スケジュール
ちなみにこの記事を書いている僕は、県庁に首席入庁した経歴を持つ元公務員です。
公務員試験で確かな結果があるので、この記事の信頼性担保につながるかなと思います。
本記事を読むことで、働きながら公務員試験を目指す道筋が分かるはず。
3分ほどで読めるので、ぜひ最後までお付き合いください。
働きながら公務員試験に受かるのは、普通は「無理」です
![](https://public-allabout.com/wp-content/uploads/2020/10/photo-1487017159836-4e23ece2e4cf.jpeg)
働きながら公務員試験に合格するのは、普通は「無理」です。
理由は単純に「時間の問題」ですね。
公務員試験に合格するのに必要な勉強時間は、1,000〜1,500時間と言われます。
この時間は、1日3〜4時間の勉強を1年間毎日継続する計算です。
毎日仕事で疲れて帰ってきて、そこから3時間も勉強です。
日々ストレスが溜まる中、飲み会や友人との遊びも我慢して勉強します。
働きながら合格するには、平日・休日を問わず、勉強することが必須。
この生活を1年間続けないと合格はできません。
普通に考えて「無理」だと思いませんか?
他の受験生の多くは、大学生・浪人生・既に退職した人たちです。
彼らは働きながら勉強する人に比べて、当然時間があります。
働きながら合格を目指すとは、その時点で圧倒的に不利な状況にいることを意味します。
相応の覚悟がないと、合格するのは無理でしょう…
働きながら公務員試験に合格するのは無理だからこそ、チャンスでもある
![働きながら公務員試験に合格するのは無理?←可能です](https://public-allabout.com/wp-content/uploads/2019/07/thought-2123971_1280.jpg)
しかし、普通は無理だからこそ、それは「チャンス」でもあります。
なぜなら、大半は結局やり切れずに挫折して脱落するから。
あなたが努力を続けていけば、ライバルは勝手に減っています。
つまり、たった1年頑張ることさえできれば、自ずと合格の可能性が高くなるわけです。
公務員試験は倍率が高いですが、実は勝負にならない人がたくさん受けているだけです
ちなみに、僕の県庁職員時代の知り合いにも、働きながら勉強して公務員になった方は普通にいました。
実際に公務員への転職を成功させている方もいるので、努力次第で可能だとわかるはず。
たった1年とはいえ挫折する人が多いので、もちろん楽だとは言いません。
しかし、1年間我慢して頑張るだけで良いと考えれば、割とコスパ良いですよね。
ただ、何点か頭に入れておくべきこと・注意点があります。
受験先によって勉強の負担・難易度が変わる
一言で「公務員」といっても様々です。
どこを受験するかによって、勉強の負担や合格の難易度が上がってきます。
勉強の負担について
- 専門試験あり:国家総合職・国家一般職・国家専門職・地方上級など
- 専門試験なし(教養試験のみ):市役所など
勉強の負担を左右するのは、「専門試験」の有無です。
専門試験とは、簡単に言えば法律・経済・政治が出題される試験のこと(行政職の場合)。
(大学で学ぶ基礎レベルの問題が出てきます)
専門試験が課される試験は、勉強の負担が大きくなるので、合格のハードルが上がります。
一方で、教養試験のみの試験(例:市役所)では、専門ありに比べて勉強の負担は小さくなります。
(教養試験は主に高校レベルの国数英社理が出題されます)
必然的に筆記合格のハードルは下がるので、時間がない社会人もより取り組みやすいと言えるでしょう。
一般枠・社会人経験者採用枠
- 一般枠:新卒の学生と同じ枠。29歳までの場合が多い
- 社会人経験者枠:実質的に年齢制限なし。筆記の負担が軽め
また、同じ職種でも「一般枠」と「社会人枠」があります。
社会人経験者枠は、筆記試験の負担が軽めで年齢制限的にもチャンスが大きいものの、そもそもの採用者枠が少ないです。
それでいて、受ける母集団のレベルも高いので、正直難易度的にはかなり上がります。
逆に、一般枠は筆記の負担は大きくなるものの、母集団のレベルはあまり高くありません。
社会人としての実績がある方が受けに来る経験者枠に比べると、明らかに受かりやすいかと。
なので、年齢制限的に問題ない場合、基本的には一般枠で受験するべきですね。
最大のネックは「筆記試験」
働きながら公務員試験合格を目指すにあたり、最大のネックは「筆記試験」です。
公務員試験の筆記試験は、基本的に「暗記」です。
量をこなすのが非常に重要なので、忙しい中でいかに時間を捻出するかが鍵になります。
ちなみに、上でも軽く触れましたが、必要な勉強時間の目安は以下のとおり。
- 教養のみ:500〜1,000時間
- 教養+専門:1,000〜1,500時間
(時間に幅があるのは、持っている知識・これまでの学習経験に個人差があるため)
1,000時間の勉強が必要とすると、前述の通り「1日3時間の勉強を毎日継続」する計算になります。
勉強しないで合格することは、99%あり得ません。
働きながら合格を目指す上では、最大の壁は筆記試験になるので、覚えておいてください。
(勉強スケジュールについても、本記事の中で解説します)
面接の注意点は1点だけ
一般枠の場合、筆記にさえ通ってしまえば、あとはかなり有利に進められるはずです。
- 公務員試験は、2次試験(面接)の倍率はあまり高くない
- 周りの受験生は学生なので、明らかに社会人の方が面接慣れしている
理由は上記の2点。
社会人は、学生よりも経験が豊富でコミュニケーション能力がある分、面接で点数を取りやすいと思います。
しかし、1点だけ注意点があります。
それは「前職を辞めて公務員を志望する理由」を聞かれた際の答えです。
ここで前職を悪く言うと、面接官の心象としては明らかに良くありません。
前職を否定することなく、面接官を納得させられる理由を考えてください。
とはいえ、面接対策は後からでも間に合うので、まずは筆記対策からです。
働きながら公務員試験を目指す際の勉強方法
![働きながら公務員試験を目指す際の勉強方法](https://public-allabout.com/wp-content/uploads/2020/02/photo-1501504905252-473c47e087f8.jpeg)
続いて、社会人が公務員試験を目指す際の勉強方法について。
勉強方法は大きく「独学」と「予備校」に分かれます。
ただ、それを決める前に行うべきことが1つだけあります。
勉強の前に、まずは「情報収集」から
勉強の前に必ず「情報収集」を行ってください。
理由は単純。働きながら勉強をする社会人には、時間的な余裕がないから。
いきなり勉強を始めると、無駄な勉強をする可能性が非常に高くなります。
不要な勉強によって時間を無駄にすると、それが大きく響いてくるでしょう。
社会人は時間が取りづらい分、無駄なことは極力省くべきです。
(どんな人もそうでしょうが、社会人は尚更ですね)
時間を無駄にせず、効率的に勉強を進めるためにもまずは情報収集が必須。
- 公務員試験の全体像を把握する
- 受ける試験を決める
- 必要な勉強・科目、どんな問題が出るのかを知る
このあたりを把握してから、勉強に取り組んでください。
なお、情報収集は「社会人のための公務員転職ハンドブック」が便利です。
こちらは、大手予備校のクレアールが無料で出している冊子。
無料にもかかわらず、必要な情報は全て凝縮されていると言えるくらい、非常にクオリティが高いです。
(詳しい内容は、【必見】公務員になりたい社会人へ。コレを知らないと大変ですで解説してます)
クレアールの公式ホームページからもらえますが、数量限定なので要注意です。
必要事項の入力は2分ほどなので、サクッともらっておいてください。
※電話番号の入力は任意。しつこい勧誘なし
勉強方法:独学or予備校
前述のとおり、勉強方法は独学と予備校の2つ。
どちらが良いかですが、これは「人による」としか言えません。
公務員試験自体は、基本的に「暗記」なので、量をこなせば独学でも問題なく受かります。
しかし、そのためには学習習慣と高いモチベーションが必須です。
一方で予備校なら、半強制的に勉強せざるを得ない環境が手に入ります。
また、スケジュール管理なども予備校側に相談できるので、勉強が続けやすいことは間違いないかと。
つまり、独学or予備校の決め手をまとめると以下です。
自分の力でできる自信・成功体験・学習習慣があるなら独学
それ以外なら予備校
独学も予備校も合格のための「手段」にすぎません。
どちらが良いとかではなく、どちらがあなたに合っているかが大事です。
また、予備校はお金がかかりますが、公務員になれば1ヶ月の給料でペイできます。
「合格」の目的達成のために、自分にはどっちが向いているかを念頭に選んでください。
独学の方へ
独学の方向けに、公務員試験は独学で合格できる!【勉強法・スケジュールを解説】を書いています。
こちらは、独学で県庁に首席入庁した僕の経験から書いた記事です。
独学で挑戦する方は、ぜひご覧ください。
![](https://public-allabout.com/wp-content/uploads/2019/06/photo-1434030216411-0b793f4b4173-320x180.jpeg)
予備校の方へ
予備校の方には、【最新版】社会人におすすめの公務員試験予備校3選がおすすめ。
元県庁職員の目線で、働きながら合格を目指す社会人におすすめの予備校を厳選しています。
予備校選びの参考にどうぞ。
(前述のクレアールも紹介していますが、オンライン完結でどこでも学べるので、社会人にかなり良い予備校ですよ)
![](https://public-allabout.com/wp-content/uploads/2019/11/675aaf3e75b12ab800937c896b56d199_m-320x180.jpg)
【働きながら公務員を目指す】1日の学習スケジュール・勉強のコツ
![【働きながら公務員を目指す】1日の学習スケジュール・勉強のコツ](https://public-allabout.com/wp-content/uploads/2020/06/3171490_m.jpg)
公務員試験の筆記試験を突破するには、前述のとおり1,000時間ほどの勉強が必要です。
それを踏まえた上で、1日の学習スケジュール・勉強のコツを解説します。
勉強時間の目安は1日3時間
公務員試験の勉強期間は、平均して1年ほど。
合計1,000時間勉強すると考えると、1日3時間を1年間継続していく計算です。
しかし、「働きながら平均3時間の勉強をするのは厳しい」と感じる方もいると思います。
残業をする時もあると思いますし。
そこで、「1日3時間」ではなく「1週間で21時間」と考えるのがおすすめ。
- 平日(月〜金):1日2時間
- 休日(土・日):1日6時間
→1週間で22時間
仮に平日は学習時間が少なくなっても、休日にカバーできればOKです。
厳しいし、そんな時間あるかな…
こんなことを思う方がいるかもですが、正直甘すぎです。
普通に考えて、結果を出したかったら歯を食いしばって頑張る必要がありますよね。
また、「時間がない」も正直言い訳かなと。
本当に時間はないですか?
飲みに行ったり、スマホをいじったりしていませんか?
ダラダラとテレビを見て過ごしていませんか?
そもそも時間は作り出すものです。
日常の中で勉強に使える時間を絞り出せば、平日でも2時間程度は捻出できると思います。
勉強のコツ:スキマ時間の有効活用
忙しい社会人の方は、スキマ時間をうまく活用して勉強を進めてください。
通勤中や昼休みなど、ちょっとした時間でもできる勉強がたくさんあります。
- ハンディタイプの参考書を眺める
- スマホで参考書の写真を撮り、それを見て勉強する
上記のようなものなら、どこでも勉強ができるはず。
例えば、通勤時間を片道30分とすると、1日1時間も勉強ができます。
1週間で5時間・1ヶ月で20時間・半年で120時間と、長期的に見るとかなり多いです。
もちろん、スキマ時間の勉強だけでは合格はできません。
しかし、スキマ時間を有効活用できれば多くの勉強時間を確保できるので、活用しない手はありません。
日常の中で、ちょっと時間が空くシーンは意外と多いです。
そんな時、スマホゲームやネットサーフィンをするのではなく、勉強をしましょう。
【まとめ】働きながら公務員試験に合格できるかは、すべて「あなた次第」です
![【まとめ】働きながら公務員試験に合格できるかは、すべて「あなた次第」です](https://public-allabout.com/wp-content/uploads/2020/07/3159976_m.jpg)
働きながら公務員試験に受かるのは、普通は無理です。
仕事が忙しい中でも勉強時間を捻出し、かつ飲み会等も我慢しないといけないので。
しかし、大半が挫折するからこそ「チャンス」でもあります。
1年間しっかり勉強すれば、筆記には十分通ります。
2次試験の面接も、社会人の方は優位に進められるはず
総じて、あなたに努力する覚悟があるかどうか=すべて自分次第です。
確かに勉強は辛いですし、特に仕事と両立しながらだと尚更しんどいはず。
でも、たった1年の努力で人生が変わると考えれば、頑張る価値はあると思います。
当たり前ですが、早く動いた人から合格に近づきます。
思い立ったが吉日なので、どうせなら今すぐ行動した方が良いでしょう。
あなたが公務員になりたいと思うなら、まずは情報収集から始めてください。
※電話番号の入力は任意。しつこい勧誘なし
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