こんにちは!元公務員のHiroshiです。
将来的に公務員になろうと思っているから、詳しい人の話が聞きたい。
公務員は学生の就職先・社会人の転職先として、高い人気を誇っている職業。
公務員試験を受けるに際して、また公務員になってからを考えて、「公務員に必要な資格」の話題はよく上がります。
そこで今回は、「公務員に必要な資格・取るべき資格」について取り上げます。
ちなみにこの記事を書いている僕は、行政職(事務職)として県庁に勤めていた経験のある元公務員です。
本記事を読むことで、公務員に必要な資格がわかるので、より効率的に公務員試験の勉強を進められます。
そして必然的に、公務員になれる可能性もグンと高まるはずです。
なお、先に少し結論を言ってしまうと…
公務員になるために必要な資格は基本的にナシ。
でも〇〇だけは必ず取っておくべき
※同様の内容を動画でも話しています。
地方公務員・国家公務員になるために必要な資格は?←基本的にない
公務員になるために必要な資格は、基本的にはありません。
地方公務員だろうと、国家公務員だろうと同じです。
なぜなら、公務員試験は公平な試験で、本番の点数のみで合格を決めていく試験だから。
- 〇〇の資格を持ってなかったらアウト
- △△の資格を持ってるから大幅加点
こんなのは基本的になく、本番でどれだけ点数を取れるかが全てです。
おのずと、公務員になるのに必要な資格もないと結論づけることができます。
ただ、国家総合職などの一部の公務員試験では、資格が加点対象になることがあります。
とはいえ、資格が加点対象になる場合は100%受験要綱に書かれているので、そこまで気にする必要はありません。
関連記事:公務員試験に有利な資格は?→ないよ【でも取って損もない】
受験資格は満たす必要あり
公務員になるために必要な資格はありませんが、試験の受験資格を満たすのは必須です(当たり前ですが)。
- 年齢
- 社会人経験←経験者採用の場合
- 学歴:「〇〇程度」であれば関係なし
→高卒の方が大卒程度の試験を受けることも可能 - 身体要件:身長・体重・視力など
→主に公安系
上記のとおり。
受験資格がないと普通に失格になるので、受けようと思っている試験についてよく確認しましょう。
とはいえ、普通の行政系・技術系の場合は「年齢」くらいを確認しておけばOKですよ。
【例外】資格免許職
例外として「資格免許職」と言われる公務員は、なるために資格が必須になります。
- 保育士
- 看護師
- 薬剤師
- 保健師
- 管理栄養士
- 獣医
- 医師
たとえば上記のとおり。
資格免許職を受ける場合は、資格を持っていることor取得見込みであることが受験要件になります。
(当たり前といえば当たり前ですが)
とはいえ、これらの情報ももちろん受験要綱に書いてあるので、不安に感じる必要はないですね。
【断言】公務員は業務で役立つ・必要な資格もほぼない
ここまでは「公務員試験」での資格の話でした。
実際の業務を行う上でも、行政系等の公務員に役立つ資格・必要な資格はほぼありません。
公務員の仕事は基本的に前例踏襲で、過去のファイルを見ていけば同じように仕事をこなせるようになっています。
当然ですが、資格が必要なほどの高度な知識は不要です。
他のサイトでは「公務員におすすめの資格」等もあるけど…
他のサイト等では、以下のような資格が公務員の仕事に役立つとされています。
- 宅地建物取引士(宅建)
- FP(ファイナンシャルプランナー)
- 行政書士
- 中小企業診断士
僕の経験から申し上げると、一般的な公務員にこんな資格はマジでいらないです。
確かに、一部の業務で役立つ場面があるかもですが、公務員は異動が非常に多いです。
せっかく資格を取っても、その資格が全く関係ない部署に配属される可能性の方が高いので、非常に意味がない…
資格を持っているからと言って、給料UPとかもないですし。
(むしろ転職や独立を考えている公務員の方が、上記の資格の勉強をしているイメージです)
もちろん、興味がある・挑戦したいと思って資格を取ることは非常に良いと思います。
しかし、仕事に有利だから・必要だからという理由で取るべき資格は基本的にありませんよ。
【経験談】公務員が仕事をする上で、絶対に必要な資格【1つだけ】
これまで書いたとおり、公務員になる上でも、公務員の仕事をする上でも、必要な資格は基本的にありません。
ただ、例外として「公務員になるために必須ではないけど、必ず取るべき資格」が1つだけあります。
それは「運転免許」です。
公務員は業務を行う上で運転免許が必須
理由は単純。出張で公用車を運転するからです。
どの部署に配属になっても、多かれ少なかれ出張に行く機会があります。
運転免許がないと公用車に乗れないので、ぶっちゃけ仕事にならないですね…
こう思う方もいるかもしれません。
しかし、一人で出張に行く機会も多々ありますし、下っ端が運転をするのが普通です。
上司や先輩に運転してもらうのは、非常にいたたまれない気持ちになるはず…
東京都内などであれば少し違うかもですが、基本的に公務員の仕事に車の運転は付きもの。
別に他の資格はいりませんが、運転免許だけは取っておくべきですね。
大学生は合宿でサクッと免許を取るべき
公務員志望の学生の方で、かつ試験まで時間がある方は、早いうちに免許合宿でも行った方が良いかと。
2週間くらいでサクッと免許を取れますし。
運転免許を取りに行くのは面倒なので後回しにしがちですが、公務員になるときには確実に必要になります。
どうせ取ることになるので、まだ持っていない方は、この機会に合宿に行ってしまいましょう。
【まとめ】公務員になりたいなら、資格よりも試験勉強が必要です
本記事で書いたとおり、公務員になるために必要な資格は基本的にありません。
すべては試験の点数で決まるので、まず何よりも勉強を優先させるべきです。
もちろん、興味のある資格に挑戦するのは良いことですし、その過程を面接のエピソードに採用できる可能性も考えられます。
しかし、試験本番まで1年を切っている場合は、資格の勉強をしている場合ではないです。
唯一の例外である運転免許についても、採用までに取得できれば問題ナシ。
早く取るに越したことはないですが、試験が迫っている方は勉強を優先しましょう。
まとめると、以下の感じになります。
- 試験まで時間に余裕のある学生の方など:運転免許だけ取っておく
→免許合宿に行ってサクッと取るのがおすすめ - それ以外:とにかく勉強する
→運転免許がない人は、試験が終わってからでOK
なお、公務員試験対策については、以下の記事で詳しく書いています。
試験まで1年を切っている方は、ぜひ今すぐ試験対策を始めてください!
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