こんにちは!元公務員のHiroshiです。
いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
もしも有利になる資格があるなら、勉強して取ってみようかな
公務員試験を考えている方の中には、上記のような疑問を持つ方もいると思います。
合格に向けて少しでも努力しようとする姿勢は、本当に素晴らしいですね。
こんな疑問に答えるために、今回は「公務員試験に有利な資格」について取り上げます。
ちなみに、この記事を書いている僕は、県庁に首席入庁した経歴をもつ元公務員です。
3分ほどで読めるので、ぜひ最後までお付き合い下さい。
公務員試験に有利な資格は?←資格なしで問題ない【実体験から話す】
先に結論を言うと、公務員試験が有利になる資格は基本的にありません。
何よりも大事なのは「試験の点数」なので、とにかく勉強や対策が大事です。
そもそも、公務員試験は非常に公平・公正な試験。
受験要綱に「資格による加点・減点」が書かれていないのに、資格が合否に直結したら、それは大問題になります。
つまり、公務員試験の特性を考えると、資格による有利or不利は基本的にあり得ないわけです。
僕の体験談【資格が有利にならないと悟った】
僕は大学時代に、TOEICで770点という「そこそこのスコア」を取得しました。
そして面接カードの資格欄にも、その旨をもちろん記入。
しかし、受験先のどの面接試験においても、TOEICのスコアには一切触れられず…
(まぁまぁなスコアではあったので、少しは触れられるかもと期待していましたが笑)
試験のシステムを考えても、僕自身の経験をふまえても、公務員試験において資格は特に不要です。
資格なしで全く問題ないので、資格がないからと不安に感じる必要はありませんよ。
【例外】公務員試験でも資格が有利or必須の場合あり
公務員試験の性格でも、僕の体験でも、基本的には資格は関係なし。
でも中には例外的に、資格が有利に働いたり、必須であったりする場合があります。
①:国家公務員総合職等の場合
国家総合職などの一部の公務員試験では、資格による加点があります。
(特に英語系の資格試験が多いです)
国家総合職の加点について
TOEFL | TOEIC | IELTS | 英検 | |
+15点 | 65以上 | 600以上 | 5.5以上 | – |
+25点 | 80以上 | 730以上 | 6.5以上 | 準1級 |
上記のとおり。
英語試験の結果によって、最終結果に得点が加算されます。
- 通常の人:1次+2次=最終得点
- 資格あり:1次+2次+資格による加算分=最終得点
こんな感じになるので、当然資格があった方が最終的に受かりやすくなりますね。
国家総合職のほかにも、自治体によっては資格による加点を採用している場合があります。
なので、受験先の自治体の募集要綱をチェックしてみるのがおすすめです。
(募集要綱に記載がない場合、資格による加点は100%ありません)
②:資格免許職の場合
「資格免許職」と言われる公務員は、その分野に関する資格・免許が必須です。
ちなみに、資格免許職の例は以下です。
- 保育士
- 看護師
- 薬剤師
- 保健師
- 管理栄養士
- 獣医
他にもありますが、この類の公務員試験を受ける方は資格が必須となります。
(資格がないと仕事ができないので当然ですね)
とはいえ、当然このことも募集要綱に書いてあるので問題ないかと。
書いていない要素で合否が決まることはあり得ませんよ。
【公務員試験で有利にはならないけど】資格を取って損はない
ここまで書いたとおり、一部の例外を除いて、公務員試験に資格は関係ナシ。
しかし、余裕があるのならば資格を取っておいて損はありません。
その理由は、以下です。
- 邪魔になるものではない
- 面接でのエピソードとして採用できる可能性がある
①:資格は邪魔になるものではない
確かに、資格による直接的な有利or不利はありません。
でもだからといって、資格は邪魔になるものでもありません。
資格欄になにか書いて、それが面接官に悪い印象を与えることはまずあり得ないかと。
何か面白い資格であったり、難しい資格を取れば、面接官に興味を持ってもらえる可能性もあります。
面接カードに資格欄がある以上、そこも面接官は確実に目を通します。
何かを書いて好印象につながることはあっても、悪い影響を与えることはないので、資格はあって損はないですね。
②:面接でのエピソードとして採用できる可能性
公務員試験の面接は、具体的なエピソードをどんどん掘り下げられる形式です。
資格試験の勉強を本気でやれば、その話をエピソードに採用できる可能性があります。
つまり、資格によって合格に近づくことができるんです。
なお、エピソードとして資格を使う際に、押さえるべきポイントは以下のとおりです。
- 資格を取ろうと思ったきっかけ
- 資格取得の過程で大変だったこと・苦労したこと
- その苦労を乗り越えるために努力したこと・改善したこと
この辺りを盛り込んで話ができれば、面接官にアピールすることが十分可能かと。
エピソードは、あなたの長所をアピールする材料として使うものです。
そして、そのエピソードは結果よりも「過程」が重視されます。
資格取得は努力の過程が見えやすいので、エピソードとして使いやすいと思われますね。
(アルバイトやボランティア等、エピソードはなんでもOKですが、資格取得の話も使えるということです)
公務員試験に有利な資格に関するまとめ
公務員試験に有利な資格について書きました。
記事の中でも書いたように、資格による有利・不利は基本的にありません。
とはいえ、資格は持っていて損をするものではないのも確かです。
資格取得のエピソードで面接で話せば、面接官に良い印象を与えることもできるかと思います。
つまり、資格を公務員試験で生かせるかは全て自分次第です。
となると、仮に試験本番にまで時間的な余裕があるならば、興味のあるものに挑戦してみても良いと思いますね。
「興味ある資格に挑戦→その過程が結果としてエピソードになる」程度に考えるべきかと。
試験本番まで1年を切っているなんて場合には、とにかく公務員試験の勉強が優先です。
資格取得の勉強なんてやっている場合ではありません。
資格よりも勉強の方が何倍も大事で、合否に直結していきますので、どんどん勉強を進めてください。
以下の記事にて、公務員試験対策について色々書いています。
試験まで余裕があるわけでもなく、かつ試験対策をまだ始めていない方は、ぜひ今から対策を始めてください。
公務員の予備校比較
公務員試験の独学対策まとめ