こんにちは!元公務員のHiroshiです。
年功序列で安定した給料をもらえる公務員ですが、「若手=薄給」のイメージも根強いです。
「若手のうちは一人暮らしが厳しい」なんて声もよく聞こえてきます。
本記事では上記のような疑問に答えるために「若手公務員の一人暮らし」というテーマを取り上げます。
本記事の内容
- 若手公務員の一人暮らしは生活が苦しいのか?
- なぜ、ネット上には「若手公務員の一人暮らしは辛い」という意見が多いのか【考察した】
- 若手公務員が無理なく一人暮らしをするコツ
この記事を書いている僕は、県庁で新卒から2年間ほど働いていた元公務員です。
僕自身、「若手公務員の一人暮らし」を経験しておりましたので、その経験をもとにお話していきます。
3分くらいでサクッと読めますので、ぜひ最後までお付き合いください。
若手公務員の一人暮らしは生活が苦しいって本当?←そんなことないです
「公務員は若手のうちは一人暮らしが厳しい」なんて言いますが、全くそんなことありませんよ。
公務員時代の一人暮らし生活について
- 1LDK・家賃5万1,000円のアパート暮らし
- 地方なので車を1台所有
- 本や服にはそれなりにお金を使う
- 基本的に自炊
- 飲み会は月に2〜3回程度
当時の生活ぶりはこんな感じ。
ギャンブル等は一切しないので無駄遣いは少ないほうではありました。
しかし一方で、そんなに切り詰めた生活もしていません。
それどころか、毎月貯金をして、入庁から2年間で200万円ほど貯め込みました。
https://public-allabout.com/wakatekoumuin-chokin/
(以下では、若手の公務員の一人暮らしが辛くない理由を書いていきます)
公務員は住宅手当(家賃補助)が出る
公務員の場合、一人暮らしの職員には住宅手当(家賃補助)が出ます。
金額や計算方法は面倒なので省きますが、家賃の半額程度出るのが目安で、最大で27,000円〜28,000円支給されます。
※持ち家になると住宅手当は支給されません
住宅手当の例(最大27,000円)
- 家賃45,000円→住宅手当22,000円
- 家賃55,000円→住宅手当27,000円
- 家賃80,000円→住宅手当27,000円
例をあげると上のような感じ。
住宅手当が確実に出るので、家賃5万円台の部屋ならば半額程度で住めるんです。
なお、駐車場代や管理費や「家賃」ではなく、住宅手当の計算とは別になるので要注意。
とはいえ、 不動産屋に「駐車場代や管理費を家賃に入れて欲しい」と入居時に言えば、99%要望が通りますね。
(相手方からしたら払われる金額が変わらないので)
若手公務員の給料もそんなに安いわけではない
「若手公務員の給料は安い!」と言われますが、一人暮らしができないほど安いわけではありません。
僕の実例をご紹介します。
県庁時代の給料(2年目・23歳)
- 総支給額(諸手当込み):23〜24万円
- 手取り:18万円前後
※残業代によって変動あり
決して高くはありませんが、23歳くらいという年齢を考えると、全然安くはないんじゃないかなと。
貯金ができる程度の余裕のある1人暮らしはできたので、別に不満とかはなかったですね。
なぜネットには、若手公務員の一人暮らしは辛いという意見が多いのか?
上記のとおり、個人的には「若手公務員の一人暮らしは余裕」という感じです。
経験をもとに言っているので、割と信頼性があるかと。
とはいえ、ネットには僕と違う意見の人の方が多数派な印象ですよね。
なぜこういった声が多いのか、僕なりに理由を考えてみました。
理由①:無駄遣いが多い
そもそも「無駄遣い」が多いんじゃないかなと。
食事をいつも外食で済ませたり、交際費や娯楽費が多かったりすると、そりゃ生活は苦しくなりますよ。
若手公務員の給料は決して安くはないけれど、高くもありません。
支出を考えないと、辛くなるのは当然です。
特に一人暮らしは、必然的に実家暮らしよりはお金がかかりますので。
理由②:高卒区分・短大卒区分での入庁
高卒区分や短大卒区分で入庁した方の場合は、大卒よりも初任給の水準が低いです。
平成30年地方公務員給与実態調査によると、大卒・短大卒・高卒の初任給は以下のとおり。
- 大卒程度:約18.5万円
- 短大卒程度:約16万円
- 高卒程度:約15万円
ここから手当が加算されても、高卒や短大卒で入った方の手取りは15万円を切る可能性が高いです。
手取り15万円以下だと生活が結構厳しく感じる方が多いと思います。
必然的に、高卒・短大卒区分の公務員の場合、入庁して数年は生活が苦しいかもしれません。
理由③:東京23区で生活している
東京都内で生活している方の場合も、一人暮らしは厳しい可能性があります。
まぁ単純に家賃が高いですからね。
その他の地域の公務員が家賃5万円くらいで済む一方、都内でそこそこ良い部屋・立地に住もうと思ったら、一人暮らしでも10万円弱かかります。
住居手当は、東京都内でも田舎でも上限金額は基本的にほぼ同じ(27,000円程度)です。
家賃が高くなればなるほど負担が大きくなり、生活も苦しくなります。
必然的に、都内の若手公務員が1人暮らしをする場合、住む場所や部屋のスペックによっては辛い可能性も高いですね。
若手公務員が無理なく一人暮らしをするコツ【貯金できる】
高くはない給料の若手公務員が、余裕を持って一人暮らしをするコツをご紹介します。
注意点:残業代で稼ごうとするのはやめるべき
はじめに言っておくと、「残業を増やして残業代で稼ぐ」というのはナンセンスです。
- 残業をするとストレスが溜まる
→無駄遣いもしやすくなる - 時間がなく、疲れも出るので外食も増える
- 体を壊して通院・入院が必要になる可能性も上がる
理由は上記のとおり。
つまり、残業をして収入が増えたとしても、それ以上に支出が増える可能性が高いんです。
さらに、残業代で一時的に収入が増えて生活水準を上げると、残業のない部署に異動した時に非常に辛くなります。
- 生活水準を下げるキツさ←下げる方がしんどい
- 税金の支払額が増える
→税金は前年の所得を基準にかかるため
残業を当てにしている方もいるかもですが、マジでやめた方が良いですよ。
ただ、生活水準は上げないことを強くおすすめします。
コツ①:自炊する
無理なく一人暮らしをするには、とにかく「支出を減らす」ことが大事。
中でも、自炊をして食費を抑えるのが超おすすめです。
- 外食中心:毎月5万円ほどかかる
- 自炊中心:1ヶ月2万円以下も可能
上記のとおり。
毎食自炊にすれば、外食中心に比べて1ヶ月に3万円くらい支出を抑えることができます。
実際、僕は食事にお金を使いたくなかったので、毎食必ず自炊をしていました。
外食は週に1回行くかどうかでしたので、リアルに毎月の食費は2万円以下でしたね。
自炊は圧倒的に支出を減らすことができるので、可能な範囲から始めるのがおすすめです。
コツ②:固定費を減らす(特に通信費)
「支出を減らす」に関連しますが、とにかく固定費を見直すべきです。
少しでも安いものを求めてスーパーをハシゴする人がよくいますが、あれはマジで無駄。
毎月出ていく固定費を見直せば、ガツンと支出が減り、余裕のある生活につながります。
固定費の具体例としては、通信費が挙げられます。
僕が実践した例は以下の2つです。
固定費(通信費)の見直し例
- スマホを大手キャリア→格安SIM
→LINEモバイルを利用:1,500円/月くらい - Wi-Fiを固定回線→モバイルWi-Fi
→BroadWiMAXを利用:3,000円台でネット使い放題
スマホとWi-Fiをあわせて、1万円以上は固定費を抑えることができました。
※BroadWiMAXについては、こちらの節約したい公務員は必見。Broad WiMAXを最安値で申し込む方法で詳しく解説しています。
コツ③:政令指定都市を狙う(これから公務員になる人)
「政令指定都市」を狙うのもかなり有効だと思いますね。
- 給料が県庁などに比べて高め
- 物価や家賃は東京ほど高くない
- 公共交通機関が発達しているので、車なしでも生活できる
一言で「政令市」といっても色々あるのですが、基本的には上のようなことが言えます。
つまり、給料が比較的高い上に支出を抑えることができるので、余裕のある生活がしやすいんです。
「家賃がさほど高くない上に車がいらない」のが大きなポイント。
- 都内:車なしで生活できるが、家賃が高くなりがち
- 地方:家賃は安いけど、車の維持費がかかる
政令市は、都内と地方の良いところ取りと言えます。
(政令市の給料について、以下の記事でまとめています)
若手公務員の一人暮らしに関するまとめ
本記事の内容をまとめます。
- 公務員は住宅手当が出る上、給料も決して安くはないので、若手でも普通に一人暮らしする分にはキツくない
- 無駄遣いが多い・高卒公務員・東京23区在住等の要因があると、若手公務員の一人暮らしはやや辛い
- 若手公務員が無理なく一人暮らしをするには、支出(固定費や食費)の見直しをしたり、政令市を選んだりするのがおすすめ
- 残業代で稼ごうとするのはナンセンス
「若手の公務員=給料が少ない」イメージを持っている方も多いと思います。
しかし、ちょっと工夫をすれば、それなりに豊かな生活をすることができますよ。
とはいえ、一人暮らしにはお金がかかるので、最初は実家でお金を貯めてから一人暮らしにするのも良いかなと(僕もそうでした)。
これから一人暮らしをする・現在一人暮らしをしている公務員の方は、まずは支出を見直すのがおすすめ。
固定費の見直しは、大事なのに後回しにしがちです。
知らないうちにどんどんお金がなくなっていきます。
ぜひこの機会に、通信費をはじめとした固定費の見直しをしてください。
若手公務員の一人暮らしのコツ
- スマホをLINEモバイル・楽天モバイル等の格安SIMにする
- 固定回線をやめ、BroadWiMAX等のポケットWi-Fiを利用する
- 自炊中心の食事にする
最安値級のモバイルWi-Fi