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公務員の休暇・休職

うつ病で病気休暇・休職中の公務員の過ごし方!3ヶ月しっかり休もう

公務員の病気休暇(療養休暇)とは?取得・延長の仕方を簡単に解説

公務員の病気休暇(療養休暇)とは?取得・延長の仕方を簡単に解説

公務員の病気休暇(療養休暇)とは、公務員がうつ病などの病気になった時に最大3ヶ月間取得できる休暇制度です。

休暇期間中は基本給(俸給+地域手当+扶養手当)と一部手当(住宅手当など)が満額支給されます。

簡単にいうと、有給と同じような感じで最大3ヶ月休めるイメージですね。

時間外手当や通勤手当は当然支給されませんが、出勤できない期間でも通常の生活を保証してくれる制度という意味で、公務員の強い味方となっています。

 

取得の方法は非常にカンタン。

課の総務担当or上司(総括課長補佐)に心療内科医の診断書を提出するだけです。

なお、病気休暇(療養休暇)については以下の記事にてさらにくわしく書いているので、あわせてご覧ください。

【診断書の提出でOK】公務員の療養休暇の取り方を解説【うつ病など】本記事では、公務員の療養休暇(病気休暇)について、取り方や日数、その間の給料事情を書いています。療養休暇取得経験のある元県庁職員が書いているので、つらいと悩んでいる方はぜひ読んでみてください。...

病気休暇(療養休暇)を延長したいときは?

病気休暇を延長したい時はどうすればいいの?

最初はおそらく「1ヶ月の休養を要する」的な診断書が出ます(いきなり3ヶ月とかはあまりありません)。

しかし症状が良くならない時には、療養休暇を延長したいですよね。

そんな時には、再度心療内科医に「さらに〜ヵ月の休養を要する」という診断書を書いてもらい、面談の際などに上司に提出すればOKです。

そうすれば総務や上司の方で必要な手続きをしてくれるので、安心して休むことができますよ。




公務員の病気休暇(療養休暇)は必ず3ヶ月間マックスで取得しよう

公務員の病気休暇(療養休暇)は必ず3ヶ月間マックスで取得しよう

公務員の病気休暇(療養休暇)は最大3ヶ月取得できると書きましたが、「最大」なので1ヶ月や2ヶ月で復帰することもできます。

しかし、病気休暇はMAXの3ヶ月間取得することを強くおすすめします。

  1. うつの治療には時間がかかる(最低3ヶ月は休まないと治らない)
  2. 治りきっていないのに無理して仕事をすると、再発の可能性が高くなる
  3. 3ヶ月は給料が満額出るので、安心して休める

理由としてはこのあたり。

 

僕も抑うつ状態になったからこそ分かるのですが、1ヶ月や2ヶ月休んでも仕事ができる状態にはなりません(くわしくは後述)。

治っていない状態で復帰しても、また症状が悪化してしまう可能性が高いです。

ちなみに、僕のカウンセリングを担当してくれた産業医の方も「とりあえず3ヶ月は休んで、そこから復帰について考えましょう」というスタンスでした。

長年公務員のうつ病を診てきた方でもそうおっしゃるんですから、じっくりと時間をかけて治療をしていくのが大事なのでしょう。

 

また、どうせ3ヶ月間は給料が満額もらえるんです。

働いていないのに働いた分と同じくらいの金額をもらえるんですから、フルで休んでお金ももらっておきましょう(笑)。

「そんなの申し訳ない…」と思う方もいるかもしれませんが、これは公務員が持っている1つの「権利」です。難関の公務員試験を勝ち抜いたあなたの特権だといえます。

「働いていないのに給料をもらうなんて…」と感じるなら、しっかりと休んで体調を万全にし、復帰してからその分がんばればいいだけです。

 

なお、「最低でも3ヶ月」という感じなので、3ヶ月休んでも回復しない方もめずらしくありません。

そんな時は「休職」を利用して回復するまでじっくり休めばOKです。休職中でも給料の8割はもらえるので、生活にはあまり困りませんよ。

(以下の記事にて公務員のうつ病事情、休職の期間や給料の扱いについて詳しく書いているのであわせてご覧ください)

【経験から語る】公務員にうつ病が多い7つの理由。出世や異動、給料への影響は?公務員のうつ病事情が知りたいですか?本記事では、公務員のうつ病が多い理由を解説するとともに、うつになった公務員が利用できる病気休暇・休職の制度について、うつで休職した経験を持つ元公務員が書いています。出世や給料への影響にも触れているので、公務員のうつ病について知りたい方は必見です。...




病気休暇1ヶ月目の症状・過ごし方【公務員のうつ病】

病気休暇1ヶ月目の症状・過ごし方【公務員のうつ病】

僕の体験をもとに、病気休暇1ヶ月目の症状がどんな感じだったのか、またどのようにして過ごせばよいのかを書いていきます。

病気休暇1ヶ月目の症状

  • 夜眠れない→昼は眠れるから昼夜逆転生活
  • 何もやる気が起きない
  • 家から出る気が起きない
  • 食欲がない
  • 仕事を休んでいることに申し訳ない・情けない気持ち

症状・状態としては上の4つが主なものです。

僕も1ヶ月目は病気休暇に入ったばかりということもあり、状態としてはボロボロでした。
おそらく、うつで休んでいる方の大半と同じだと思われます。

 

眠れない・食べられない・倦怠感で体力的にきつかったのですが、それ以上に病気休暇中は周りの職員が自分の仕事をしてくれているわけですから、それに対する申し訳なさがかなり大きかったです。

まぁでも行政組織のような巨大組織の場合、人がひとり抜けたところで問題なく仕事は回っていくんですけどね。

でも1ヶ月目は仕事のことがずっと気にかかっており、精神的にかなり苦しかったのを覚えています。

病気休暇1ヶ月目の過ごし方

とにかく休む

1ヶ月目はこれに尽きます。

心療内科医にも産業医にも、「なるべくストレスのかからない生活をするように」と言われていたので、精神的にも体力的にも苦しい中でも、とにかく休むようにしました。

具体的には…

  • 無理に起き上がらない
  • 寝たい時に寝て、起きたい時に起きる(昼夜逆転を受け入れる)
  • ダラダラした生活を自分に許してあげる

という感じでOK。

「何かをしないと!」を思うのをやめ、「ダラダラしていよう」という感じのスタンスにしてなるべくストレスのない生活にするのが大切です。

ちなみに僕は、頭を使う読書やスキルアップのための勉強もすべてやめ、脳を休息モードに切り替えました。

 

病気休暇1ヶ月目は「とにかく休むこと」が大事です。

仕事のことを頭から排除し、ダラけた生活をしている自分を受け入れてあげましょう。

また、外に出て太陽の光を浴びると良いリフレッシュになるので、「なんか今日調子が良いな」という日には外を軽く散歩するのもおすすめです。

病気休暇2ヶ月目の症状・過ごし方【公務員のうつ病】

病気休暇2ヶ月目の症状・過ごし方【公務員のうつ病】

病気休暇2ヶ月目になると1ヶ月目よりも症状がよくなり、過ごし方も変わってきます。

病気休暇2ヶ月目の症状

  • ちょっとずつ、何かをしようとする気持ちが湧いてくる
  • 家からも出られるようになる
  • 食欲も出てくる
  • 昼夜逆転は治らない
  • 仕事を休んでいることへの申し訳なさは無くなってくる
  • まだ調子には波がある

2ヶ月目に突入すると症状もかなり回復してきました。

もちろん個人差はありますが、1ヶ月間なにもしないと休んでみると、体調的にはだいぶ良くなっていきます。

1ヶ月目が「絶望」だとしたら、2ヶ月目は「ちょっとだけ明るくなれた」というイメージですね。

「何かをしてみよう」という気力も湧いてくるので、1ヶ月目から考えるとだいぶ進歩しています。

病気休暇2ヶ月目の過ごし方

2ヶ月目に入るとちょっとずつ気力が湧いてくるので、自分の好きなことをしましょう。

  • 映画やドラマを見る
  • おいしいご飯を食べにいく
  • ショッピングに行く
  • 旅行に出かけてみる

こんな感じ。

ちなみに僕は、療養休暇2ヶ月目に入ったくらいから家の外に出ることが億劫ではなくなったので、買い物に行ったり、カフェでゆっくりしたりしていました。

 

好きなことをする&外に出かけてみるということも1ヶ月目はできない(or非常に難しい)ことですから、これでも大きな進歩ですよね。

ちょっとした行動1つ1つが社会復帰のための準備になるので、 「これやってみたい」「ここ行きたい」と思ったら、その思うままに行動してみましょう。

 

とはいえ、本調子にはまだまだ程遠いので無理は禁物。

外に出ると思いのほか体力を使うので、疲れたら休みつつ、あくまで無理のない範囲で行動するのが大事です。

 

また2ヶ月目だと、気分や体調にかなり波があります。

実際に僕も体調の波がかなり激しく、調子が良いと運動もできるのに、調子が悪いと起き上がる気力すら湧かないという感じでした。

でもそんな自分を否定してはいけません。

悪い波のとき(体調が優れない・やる気が湧いてこない)でも、「自分はダメだ」とは思わずに「まぁいいや〜ダラダラしてよう」くらいの軽いスタンスでいるのが大切です。




病気休暇3ヶ月目の症状・過ごし方【公務員のうつ病】

病気休暇3ヶ月目の症状・過ごし方【公務員のうつ病】

2ヶ月間しっかり休んで3ヶ月目に入ると、症状的にはかなり落ち着いてきます。

いわば「治りかけ」のような感じですね。

人によっては3ヶ月じゃ十分に回復しないこともありますが、そんな時には気長にゆっくり治していこうというスタンスでいることが大切です。

病気休暇3ヶ月目の症状

  • 昼夜逆転は治ってきて、睡眠もだいぶ取れるようになる
  • 食欲もほぼ平常運転
  • 割と普通に外に出られる
  • 調子の波もなくなってくる
  • 集中力も続くようになる

2ヶ月間しっかり休むと症状はかなり回復し、うつになる前に近い状態になります。

もちろん個人差はありますが、僕も病気休暇3ヶ月目に入ったあたりから体調が改善しているのを強く実感しましたね。

病気休暇3ヶ月目の過ごし方

  • 好きなことをする(2ヶ月目から継続)
  • 今後について考える(復帰・休暇の延長・退職)
  • 徐々に生活リズムを整えていく

3ヶ月目も基本的には2ヶ月目と同じです。

好きなことをして過ごして、うつからの回復を優先させましょう。

今後についても徐々に考えよう

しかし、病気休暇の最終月ということで、今後どうするかを考えないといけません。

復帰するのか、休暇を延長して休職に突入するのか、また別の道にいくのかを自分でよく考えましょう。

  • 体調が良くなって「復帰したい」と思うのならば、主治医や産業医と相談の上、復帰の方向で上司に報告する
  • まだ体調に不安があるのなら、休暇を延長する「休職」を検討する
  • 公務員をやめて転職や独立などのチャレンジがしたいと思うのなら、退職する意思を上司に報告する(有休消化なども含めて)

僕は退職の意思を固めていたので、その旨を上司に報告しましたが、迷ったら「休職」で良いと思います。

迷うということは、「復帰できると思うほど体調が回復していない」ということですので、焦らずじっくり治していきましょう。

 

退職を考えている場合には、徐々に新しく動いてみるのがおすすめ。

具体的には、転職サイトに無料登録して求人を少し見てみたりですね。

中でもリクナビNEXTは、大手の安心感もある上に求人数も多く、使いやすいのでおすすめです。

Hiroshi
Hiroshi
とはいえ焦る必要は全くありません。
ただ登録は完全無料ですし、退職を考えている方はこれを機に登録して求人を見てみるだけでも、視野がかなり広がるのでおすすめ。

 

また、復帰する目処がたったら、徐々に生活リズムを整えて社会復帰の準備をしましょう。

  • 朝起きる時間を徐々に早めていく
  • 出勤を見越し、毎日外に出かける
  • 昼寝をしない

という感じですね。

ただ、3ヶ月目といえども本調子ではないので、あくまで無理のない範囲でOKです。




まとめ。うつ病になった公務員は最低3ヶ月しっかり休もう。病気休暇中は好きなことをしてOK

本記事の内容をまとめます。

  • うつ病になってしまった公務員は、病気休暇の3ヶ月間はフルで休もう
  • うつを治すのには最低3ヶ月はかかる。3ヶ月休んでも回復しなかったら休暇を延長(=休職)しよう
  • 病気休暇の期間中は好きなことをして過ごしてOK
  • 自分を甘やかしつつ、ストレスのない生活をしよう

うつ病で病気休暇を取得した公務員の過ごし方について、1ヶ月目・2ヶ月目・3ヶ月目という時系列で解説しました。

 

うつ病になった時には、最低3ヶ月間はとにかく自分の好きなようにして過ごすのが大事です。

そのようにしてストレスのない生活をすることで、心も体も休息モードに入ることができ、症状がよくなっていきます。

たくさん眠ったり、おいしいものを食べたり、旅行に行ったりと思いのままに生活し、しっかりと心を回復させてあげましょう。

 

そしてちょっとずつ具合が良くなってきたら、次に向けて徐々に動いてみてください!

 

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