こんにちは!元公務員のHiroshiです。
公務員試験を考えている人の中には、「倍率」を気にする人も多いのではないでしょうか?
特に最近は、コロナの影響で不安を感じている方もいると思いますし。
実際に僕も大学生のころには、自分が受ける予定の自治体の倍率を眺めては不安に思っていた記憶があります。
そこで今回は「公務員試験の倍率」をテーマにして、上記のような疑問に答えていきます。
本記事の内容
- 公務員試験の倍率はどれくらい?【国家・地方】
- 公務員試験の倍率を気にするのは「無駄」
- 公務員試験は面接倍率もさほど気にする必要なし
- 【追記】コロナで公務員試験の倍率はどうなる??
この記事を書いている僕は、県庁に独学で首席入庁を果たした実績のある元公務員です。
受験生時代の自分に語りかけるイメージで書いていきますので、公務員試験を控えて不安に感じている方などはぜひ参考にしてください。
※動画でもお話ししているので、あわせてご覧ください。
【前提】国家公務員試験・地方公務員試験の倍率はどれくらい?【大卒】
では、そもそも国家公務員と地方公務員の倍率がどれくらいなのか見ていきましょう。
国家公務員試験の倍率【大卒行政職】
2019年に行われた、大卒行政職の国家公務員試験の倍率は以下の通りです。」
申込者数 | 1次合格者 | 最終合格者 | 倍率 | |
国家総合職 | 8,956 | 965 | 449 | 20倍 |
国家一般職 | 10,146 | 2,565 | 1,792 | 5.7倍 |
※総合職は法律区分
※一般職は関東甲信越
なお、国家公務員の場合は最終合格から「官庁訪問」を行う必要があります。
官庁訪問で省庁から内定をもらえないと、本当の意味で国家公務員になれないので要注意です。
地方公務員の倍率【大卒行政職】
続いて地方公務員の倍率ですが、数が非常に多いということで、目安としてランダムにご紹介していきます。
申込者数 | 1次合格者 | 最終合格者 | 倍率 | |
東京都 | 3,637 | 1,066 | 421 | 8.6倍 |
福岡県 | 755 | 90 | 53 | 14.2倍 |
静岡県 | 469 | 212 | 100 | 4.7倍 |
川崎市 | 1,004 | 367 | 161 | 6.2倍 |
※いずれも行政職の中で最も受験者が多い区分
地方公務員といっても結構バラつきがあるのですが、だいたい5倍〜10倍くらいに落ち着きますね。
【断言】公務員試験の倍率を気にするのは「無駄」です
上で見てきたように、公務員試験の倍率はなかなか高いです。
最近では昔に比べて低くなっているようですが、中には10人〜15人に1人しか受からないようなところもあるんですから、結構ビビりますよね。
実際に、僕も受験生のころはビビっていました(僕のいた県庁も倍率が10倍くらいで推移しているところだったので)。
でも、断言します。
公務員試験の倍率を気にする必要は一切ありません。
公務員試験は「雑魚」が大量に受けているだけ
なぜ倍率を気にする必要がないか話します。
それは、公務員試験には「雑魚」が大量に受けており、彼らが倍率を引き上げているに過ぎないから。(言い方が悪くてスイマセン)
- 全く勉強していない人
- なんとなく受験申し込みをしただけの人
- 3ヶ月くらいチョロっと勉強しただけの人
具体的にはこんな人たちですね。
公務員試験は基本的に受験料が無料です。
それ故に、上記のような全く勝負にならないような人たちも大量に受験します。(中には申込みだけして受験にこない人もいます)
そんな人たちは当然落ちるので、実質的な倍率はずっと低いところにあるということです。
しっかり対策すれば、倍率関係なく合格できる
ちゃんと公務員試験の対策をしていて、勝負になるレベルにある人たちが全体の何割いるのかは正直分かりません。
ただ、おそらくあなたが思っているよりも少ないはず。
見かけ上は倍率が高いので、一見すると難しいように感じるかもしれません。
しかしどんな試験でも雑魚はたくさん受けているので、ちゃんと勉強さえしていれば、筆記は倍率関係なく受かります。
まぁ公務員試験というのは1,000時間〜1,500時間もの勉強が必要であり、それくらいの量をこなすことができない人が多いのですが…
まぁ逆にいうとこれは「チャンス」であり、基本的には量をこなして問題集を繰り返し解いていけば、合格圏内に入ることができますよ。
【公務員試験】面接倍率もさほど気にする必要なし
このように思った方もいるでしょう。
ただ、2次試験の人物試験(面接)においても、倍率を気にする必要はさほどありません。
理由は以下の2つ。
- 面接の倍率は2倍前後
- 圧倒的なコミュ障がいる
面接の倍率は2倍前後
公務員試験は、筆記でゴッソリと落として、面接ではそんなに落とさないというスタイルの自治体がほとんどです。
そのため、基本的には面接の倍率が2倍前後しかありません。
2人に1人も受かるんですから、必然的に面接試験自体がネガティブチェック(悪い人を落とす試験)になります。
つまり、良いところを積極的にアピールしないといけないわけではなく、ミスのない面接をすれば合格できるようになっているんです。
圧倒的なコミュ障がいる上、受験生全体のレベルも高くない
面接の倍率が2倍とはいっても、このように思う方もいるかもしれません。
でも不安に感じる心配は一切ないので大丈夫。
なぜなら、2次試験の受験者には圧倒的なコミュ障が一定数混じっているからです。
- 相手の目を見て話せない
- 会話ができない
→聞かれたことに対して的外れな回答をする - 集団討論にて、議論をすべて否定するクラッシャー
例えるならこんな感じですね(すべて僕が県庁を受験したときの集団討論で同じグループだった人です)。
こういった人達は、ネガティブチェック型の公務員試験の面接において勝手にコケてくれます。
つまり、面接の倍率が2倍程度とはいっても、実際に勝負になる人は2次受験者の数よりも少ないので、難易度的にはグッと下がるということ。
リセット方式でもこれは同じなので、面接が積み上げ式だろうとリセット式だろうと、ビビる必要は全くないです。
また、そもそも公務員試験の受験生には、Googleに受かるくらい面接で無双するレベルの人なんてまずいません。
つまり、母集団のレベルも決して高くないんです。
母集団もそうでもない上、ヤバい人も一定数いるんですから、本当に基本的なことさえ押さえて大きな失敗のない面接さえできれば、十分に合格できます。
コロナで公務員試験の倍率はどうなる?←上がるけど問題なし
こんな不安を感じている方もいると思います。
確かにコロナの影響で、公務員試験の倍率はほぼ確実に上がってくるでしょう。
でも実際の考え方は上に書いた通りで、基本的に気にする必要ありませんよ。
この理由は「参入障壁」ですね。
公務員試験は、合格に1,500時間もの勉強が必要だと言われます。
この1,500時間は相当大変なので、いくらコロナだからと言っても、これを遂行できる人が劇的に増えるとは思えません。
つまり、受験者が増えて倍率が上がっても、それは筆記で落ちる「雑魚」が増えただけで、さほど関係ありません。
まぁ多少合格のハードルが上がることはあり得ると思いますが、筆記で7割取れればまず落ちることはないかと。
なので、倍率を気にせずに勉強していけば何の問題ナシ。
教養のみ等の負担の軽い公務員試験は注意【穴場が消える】
しかし一方で、教養やSPIのみで受けられる公務員試験では、競争が激化する可能性大なので要注意。
理由は単純で、学習負担が軽い=参入障壁が低いからです。
必要な勉強量が少ないんですから、そこに人が群がりますよね。
学習負担が少ない=勝負になる人が増えることでもあるので、当然倍率も上がり、競争も激しくなるわけです。
つまり、従来では「穴場」と言われた公務員試験が、コロナの影響で穴場でなくなる可能性が高いということ。
とはいえ、これに対する対処法は非常にシンプル。
それは「専門ありの負担の大きな公務員試験を狙うこと」です。
従来は「勉強負担が軽い=簡単」だと思われていましたが、コロナの影響でおそらく変わります。
「勉強負担が重い=ちゃんと勉強した人にとっては楽で簡単」となる可能性が高いです。
いずれにせよ、ガッツリ勉強を頑張れば、倍率への考え方は今までと何も変わりませんよ。
まとめ。しっかりと対策すれば、公務員試験は倍率に関係なく合格できる
ここまで書いてきたことを踏まえると、公務員試験に落ちるのは以下のような人です。
- 記念受験の人
- 明らかに勉強が足りていない人
- 圧倒的なコミュ障
あとは強いていうならば、面接で大失敗した人や筆記試験でギリギリ合格だった人くらいですかね。
公務員試験の面接に受かる人・落ちる人の特徴は?元県庁職員が分析
つまり、しっかりと対策をしていれば、公務員試験は倍率に関係なく合格できるということなんです。
実際に僕の大学の知り合いや友人の公務員志望者の中で、ちゃんと勉強していた人は全員公務員試験に受かっていましたよ。
倍率が高いからといって必ずしも難しいわけではありません。
全てはあなたが頑張るかどうかにかかっています。
倍率を見てビビったり、メンタルが不安定になってモチベーションが失われたりするのは本当に無駄。
倍率なんて自分ではコントロールできないものを気にする時間があったら、自分にベクトルを向けて、合格する確率を上げていった方が1,000万倍有益ですよ。
倍率なんて参考程度にとどめておいて、愚直に努力を続けてください。
今回は以上になります。ありがとうございました。
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公務員になりたい方向けに、公務員試験に関する情報を発信しているので、以下もあわせてご覧ください。
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以下のnoteでは、独学で公務員試験合格を目指す方向けに「いつどんな勉強をすれば良いのか」を時系列で解説しています。
僕の経験をふまえて、独学で迷いがちな点は網羅的に解決していますので、ぜひどうぞ。
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