こんにちは!元公務員のHiroshiです。
公務員試験は「予備校」派と「独学」派に分かれますが、独学の最大のメリットが、予備校に比べて費用をおさえられること。
とはいえ実際のところ、独学だとトータルの費用がどれくらいかかるのか、具体的に知りたい方も多いですよね。
そこで本記事では、
- 独学で公務員試験に挑むと、費用はどれくらいかかるのか(独学合格者が解説)
- 独学と予備校では差額はどれくらいか
- 独学での勉強法(科目ごと・スケジュールも解説)
について、くわしく解説していきます。
この記事を書いている僕は、独学で県庁に首席入庁した経歴を持つ元公務員です。
僕が独学で勉強していく中で、実際にどれくらい費用がかかったのかをふまえて書いていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
公務員試験に独学で挑んだときにかかる費用
結論からいきます。
独学で公務員試験の勉強をした際にかかる費用は…
総額で8万円〜9万円程度
です。
あくまで僕の場合(地方上級・国家一般職受験)ですが、おそらく金額としてはかなりリアリティがあるかと。
ちなみに金額の内訳としては、
参考書・テキスト代 | 約5万円 |
模試代 | 約1万5,000円 |
勉強場所(カフェ代) | 約2万円 |
という感じ。
それぞれについて詳しく解説していきます。
参考書・テキスト代:約5万円
最もかかるのが参考書・テキスト代になります。
公務員試験は科目が非常に多い試験なので、どうしても参考書代はかかってしまいますね。
(以下の記事にて僕が使った参考書を28冊まとめています)
なお、上の記事に載せている以外にも買って使わなかったものがありますし、情報収集のために「受験ジャーナル」もちょいちょい買っていたので、総額は5万円くらいですね。
このように感じる方もいるかと思いますが、独学の場合は参考書代は絶対にケチらない方がいいです。
予備校のように誰がか導いてくれるわけでないため、書籍などを利用して自分で勉強したり、情報を集めたりする必要があるので。
また、「買ってみたけれどなんか分かりづらい…」と思ったら、他の参考書に切り替えるのも手です。
自分に合っていない参考書を使っても勉強の効率が落ちるだけなので、迷わず他の参考書を買いましょう。そして新しい参考書を何周も解きましょう。
また、「受験ジャーナル」もちょくちょく買うのがおすすめ。
受験ジャーナルは「スーパー過去問ゼミ」で有名な実務教育出版が公務員試験情報誌で、試験に関する最新情報や、勉強法のアドバイス、合格体験記などが載っています。
毎号(毎月)買う必要はありませんが、僕は面接特集号や集団討論特集号を購入し、独学で悩みがちな2次試験対策に活用していました。
受験ジャーナルは独学で勉強をする上で必携の本だと言えますので、ぜひケチらずに購入しましょう。
模試代:約1万5,000円
大手予備校が実施している公務員試験の模試代は、1回あたり5,000円くらいかかります。
僕は3回(TAC2回・LEC1回)受験したので、総額1万5,000円ほどかかりました。
模試にかかるお金は確かに高いですが、独学の方も絶対に受験してください。
というのも、模試には以下のようなメリットがあるから。
- 自分の現在地がわかり、これからの勉強の指針が立てられる
- 本番さながらの雰囲気を味わえる
独学の方は「自分がどれくらいのレベルか分からない」という状況に陥りがちです。
模試を受けることで予備校生を含めた順位が把握できるため、自分がどのあたりの位置にいるのか(合格圏or努力圏)、また自分に足りないところは何かを把握できます。
模試を受けることで自分の現在の状況がわかるとともに、今後の勉強の指針を立てられるでしょう。
また、模試は知らない受験生とともに大きな教室で受けるので、本番さながらの緊張感を味わえます。
会場の雰囲気や試験の時間配分など、本番にかなり似た状況で試験を受けられるので、模試を受けておくと場慣れしますよ。
そのため、模試には「自宅受験」と「会場受験」がありますが、必ず「会場受験」にしましょう。
自宅受験だとぶっちゃけあまり意味ないです。
緊張感もないですし、時間配分もゆるくしがちなので、自宅受験で良い成績とってもあてになりません。
勉強場所(カフェ等)代:約2万円
僕は大学の図書館で勉強をすることが多かったのですが、気分転換に週に1回〜2回ほどカフェ等で勉強をしていました。
この勉強場所代は抑えることもできますが、1つの場所でずっと勉強していると飽きますし、環境を変えるとリフレッシュできるので、僕はケチりませんでしたね。
勉強のモチベーションを維持するためにも、勉強代に投資するのは結構おすすめです。
【公務員試験】予備校と独学で費用の差はいくらくらい?
通学型の予備校(大手のTACやLEC)だと費用はざっくり30万〜40万円でしょう。
また予備校生といっても、予備校で使っている参考書以外のものを買う場合も多いですし、模試代は予備校費用に含まれていないことが大半です。
それを踏まえて考えていくと…
独学と予備校の費用差は20〜30万円です。
だいたい公務員1年目の給料の1ヶ月分(諸手当込)くらいですね。
「お金」で独学を安易に選ぶのは危険
この費用差を高いと見るか安いと見るかは人それぞれですが、安いからといって安易に独学を選ぶのは危険です。
というのも、予備校には以下のようなメリットがちゃんとあるから。
- 予備校はカリキュラムに沿って勉強すればいいので、計画などを考えなくて済む
- 参考書も配られるので、自分で参考書を選ぶ必要がない
- 論文や面接などの対策もやってくれる
つまり、予備校の方が圧倒的に楽なんですよね。
独学でも予備校でも、ちゃんと勉強をすれば間違いなく合格できます。
ただ、予備校だとその道筋が最初からちゃんとある一方、独学はその道筋を自分で考えなくてはいけません。
その意味で、独学で公務員試験に挑む方が予備校よりも大変なので、30万円多くお金を出して、予備校という「合格のためのツールを買う」のは合理的と言えます。
まぁ予備校に行っても合格できない人もいますので、そのあたりは難しいポイントなのですが…
ちなみに僕は、以下のように考えて独学をチョイスしました。
- 大学受験のときも、塾や予備校には行かずに国立大(旧帝クラス)に現役で合格した
- 法学部だったため、法律は多少勉強していた
- 授業を聞いていると眠くなるので、参考書などを使いながら自分のペースで勉強したかった
- 予備校のカリキュラムに縛られるのがムリ。自分で考えて勉強したい
- 30万円もお金を出したくない(それなら服買いたかった)
要するに、「お金を使いたくない」と「自分で勉強したい&自信があった」が合わさったから独学にしたという感じですね。
また僕の場合は、大学受験での成功体験も影響があったと思います。
ご自分の性格や今までのことをよく考えて、予備校や独学かを判断してみてください!
公務員試験に独学で合格するための勉強法
「独学の場合は合格までの道筋を自分で考えて勉強しなくてはいけない」と前述しましたが、合格のためにすべきことはいたってシンプル。
1冊の問題集を何周も解いて完璧にする
これに尽きます。これができれば間違いなく受かります。
なお、当ブログでは独学で挑戦する方向けに、勉強のヒントになる情報を多数発信しています。
- 科目ごとの勉強法
- おすすめの参考書
- 独学の勉強スケジュール
- 独学の人のための面接・集団討論・論文の対策法
以下の記事にてこれらの情報を網羅的に扱っていますので、ぜひ参考にしてみてください。
独学で公務員試験の勉強をする方へ【学習ロードマップ公開中】
現在公開中の「独学で公務員試験に合格するためのロードマップ」というnoteでは、ブログ記事の内容をよりブラッシュアップさせ、公務員試験合格を目指す上でのより具体的な指針を提供しています。
- 合格のために必要なマインド【公務員試験の事実から】
- 独学での試験対策における全体の基本方針・戦略
- 1日の勉強のスケジュールの立て方
- 試験対策として使うべき参考書・問題集
- 僕が実践していた勉強法・スー過去の使い方
- 独学で公務員試験に合格するためのロードマップ【筆記・論文・面接】
→時期別にやるべき内容を記載
このnoteのミソは、時系列でやることを記載しているところ。
「どの時期に何をすればよいのか」を詳細に紹介しているので、独学での対策をする上では非常に参考になるかと。
さらに、僕が実践していたスー過去の活用法などもぜひ見ていただきたいポイントですね。
なお、このロードマップは県庁に独学で合格した僕の体験から書いているので、他のサイト等とは説得力が違うと自負しています。
価格は980円。ランチ1回分ですね。
独学者が悩みがちな学習の指針となるものですし、「自分が受験生の頃に欲しかった教材」をテーマに2万5,000字以上の特大ボリュームでお送りしています。
ぶっちゃけかなりお手頃かと思うので、この機会にぜひどうぞ。