こんにちは!元公務員のHiroshiです。
公務員試験の大手予備校の1つである「LEC」。
公務員試験対策のための予備校を探している方の中には、LECの評判や実績、価格などの総合的な評価が知りたい方も多いですよね?
そこで本記事では、
- LECのコース・価格
- LECの特徴・メリット
- LECのデメリット
について、元公務員の筆者が書いていきます。
予備校選びの参考になれば幸いです。
公務員予備校のLECの費用・コースは?
LECのコースと費用を見ておきましょう。
スーパースペシャルコース | 通学・通信:417,000円 |
スペシャルコース | 通学・通信:349,000円 |
※スーパースペシャル:国家一般職・国税・財務・裁判所事務官・労基・地方上級・市役所など、あらゆる公務員試験に対応したコース
※スペシャル:国家一般職・地方上級・市役所といった行政職の公務員試験に対応したコース
他にもコースはあるのですが、代表的な2コースだと上記です。
だいたい30万円以上になるのですが、公務員試験の予備校の料金としては平均的か、少し高いくらいでしょう。
以下では、LECについてさらに詳しく解説していきます。
公務員予備校LECの特徴・選ぶメリット
- 充実のサポート体制
- 信頼のおける合格カリキュラム・テキスト
- 質の高い面接対策
- 地方公務員に強い
それぞれについて順に説明していきます。
LECのメリット①充実のサポート体制
LECのサポート体制は、
- 担任講師制度
- 合格者アドバイザー制度
の2つの大きな柱からなります。
担任講師制度
LECの担任講師制度は、全国のLEC担任講師から個別サポートを受けることができる制度です。
LECではこの制度によって、全国どこの教室にいる講師に対しても、質問や相談をすることができます。
- 学習スケジュールに対するアドバイス
- 分からない箇所の質問対応
- 論文の添削指導
- 面接カードの添削・個別面接指導
- 全国に教室があり、自習室などを利用できる
などなどの手厚いサポートを受けることができるようになっているのです。
回数制限などもなく、予約をすればいつでも担任講師の指導を受けることができます。
公務員試験は「情報」が大事な面があるので、公務員試験に精通しているLECの担任講師から色々な情報をもらえるのは大きなポイントですね。
合格者アドバイザー制度
合格者アドバイザー制度とは、LECで公務員試験に合格した先輩から、直接アドバイスをもらえる制度のことです。
合格したばかりの方の生の声は情報の鮮度が高いので、本当に価値があります。
これは非常に良い制度だなと感じますね。
合格者は年齢も近い分、手軽に相談できますし、いま自分が勉強で悩んでいることも共感してもらいやすく、適切なアドバイスをくれるでしょう。
勉強のコツや受験に際しての注意点なども、たくさん教えてもらえること間違いなしなので、ぜひとも利用したい制度ですね。
LECのメリット②信頼のおける合格カリキュラム・テキスト
LECは公務員試験予備校として30年以上の実績があります。
やはりそれだけノウハウが詰まっているので、カリキュラムもしっかりとしていますし、テキストの質も高いと評判ですね。
LECが出している「過去問解きまくり」は公務員試験の定番問題集。
テキストへの信頼や質の高さは折り紙つきかと。
LECに入れば、合格に向けた正しい勉強法がわかり、さらにテキストや問題集も自分で選ぶ必要がないので、非常に効率的です。
LECのメリット③質の高い&手厚い面接対策
公務員試験のために予備校に行こうと考えている人の中には、面接対策に不安を抱いている方が多いはず。
LECでは「リアル面接シミュレーション」という制度があります。
これは、元採用担当を行なっていた講師による面接指導で、
- 模擬面接(動画を収録)
- 動画を見ながらフィードバック
以上の2ステップにより、面接力を高めていこうとするもの。
動画を見ながらプロ目線でのフィードバッグをもらうことで、より客観的に自分の面接を見返すことができるので、これはかなり有効です。
他の予備校でも模擬面接を行なっているところは多いですが、動画を収録するのはLECだけです。
また、このリアル面接シミュレーションはWeb版も用意されているので、近くにLECの本校がない通信の受講生でも利用できます。
回数が無制限なのもうれしいですね。
さらに、模擬集団討論も実施しており、自分で実際に集団討論に参加するのはもちろん、見学をすることもできます。
集団討論は面接以上に対策が難しいので、受験する自治体に集団討論の試験がある方にとっては非常にありがたいと思います!
LECのメリット④地方公務員に強い
県庁などの地方公務員は面接重視の傾向が強いのですが、LECではそれに合わせて、47都道府県別に面接・論文対策の講座を用意しています。
- 現在実施している政策
- 自治体がかかえている課題
などの重要事項を解説したテキストが都道府県ごとに用意されており、LEC講師が各都道府県に特化した講義を行なってくれるんです。
地方公務員の場合だと、面接や集団討論、また論文試験でも自治体の政策や課題を絡めたことが問われる場合が多いので、これはかなり有効ですよね。
公務員予備校LECのデメリット
様々な口コミを調査したり、僕自身が調べたりして感じた、LECのデメリットは以下の3つです。
- 模擬試験の料金が別に取られる
- 講師のレベルにバラつきがある
- 合格者数の実績が非公開
それぞれについて解説します。
LECのデメリット①模擬試験が別料金
公務員試験では、職種ごとに大手予備校が模擬試験を行なっているのですが、LECでも模試を行なっています。
しかし、LEC模試の料金はLEC生でも払わなければならないのです。
こればかりは仕方ないですね。。。
模擬試験を受けることは、自分の勉強の現在地を知ったり、自分が苦手としている部分を把握するのにとても大事です。
模試代をケチるという選択はまずありえないので、払うしかないと思います。
LECのデメリット②講師のレベルにバラつきがある
講師の質が全体的に高いと言われているLECですが、中には授業が分かりづらいなどと言われている講師の方もいます。
自分が通うLEC本校の講師の授業が分かりづらい可能性もあるので、注意が必要になるかと。
ただ、講師が自分に合わないと感じても、
- 他の本校に行って違う講師の授業を受ける
- 教室の動画ブースor自分のPCやスマホにて、Webでの動画講義を見る
という解決策があるので、さほど問題はありません。
LECは自分の所属している本校以外の校舎でも自由に出入りしたり、授業を受けたりできるので、自分と相性の良い講師を見つけやすいです。
また、LECでは評判の高い講師陣の講義を配信専用に収録しているので、ネット環境のある場所ならどこでも学習ができます。
動画(Web)学習は分かっているところは倍速にしたり、逆に理解できていないところは何度も繰り返し視聴できるので、自分のペースで勉強を進められます。
LECのデメリット③合格者数が非公表
LECでは、合格者数の実績が非公表になっています。
ただ上位合格は多く、
- 国家一般職(行政関東甲信越)
- 裁判所事務官総合職(仙台高裁管内)
- 裁判所事務官総合職(東京高裁管内)
- 裁判所事務官一般職(広島高裁管内)
- 福岡県(行政)
- 特別区(心理)
- 静岡県(建築)
といった部門で、2018年度の1位合格者を出しています。
その他の上位合格者も多いので、公務員試験合格者数自体の実績もしっかりとあると考えてよいかと。
そもそも合格者数が少なかったら30年以上ももたずに潰れているでしょうしね(笑)。
実績に関してはあまり心配する必要はありません。
LECと他の公務員予備校の比較
公務員予備校を決めるに際しては、いろいろな予備校を比較して検討したい方も多いはず。
そこで、LECと他の大手公務員予備校について、その費用や特徴面で比較していきます。
費用での比較
- LEC:約34万円
- TAC:約36万円
- 大栄:約45万円
- クレアール:約20万円
- ヒューマンアカデミー:約28万円
※費用はいずれも国家一般職・地方上級向けコースのもの
※金額にはさらに割引特典などあり。
LECの価格は標準的です。
Web通信に特化したクレアールやヒューマンアカデミーに比べたら高いですが、本記事で触れたようにサポートがかなり充実しています。
それを考えたら、決してコストパフォーマンス的に悪くありません。
ただやはり、最初からWeb通信での受講を考えている方にとっては、若干コスパが悪いのは否めませんね。
最安値のクレアールに比べると、値段が倍近くかかるので。
(クレアールの紹介記事は以下です)
特徴の比較
- LEC:筆記・面接・個別サポートなど、あらゆる面でレベルが高い。コースも豊富なので、あらゆる試験種に対応できる
- TAC:LEC同様、全体的に充実している。予備校の中でも圧倒的な合格実績
- 大栄:2次試験対策が抜群に手厚い。コースが1つしかなく価格は高いが、あらゆる試験種に対応する汎用性がある
- クレアール:Web通信に特化しており、価格が圧倒的に安い。水道橋校でも模擬面接が無制限
- ヒューマンアカデミー:通信に特化して費用を抑えつつ、学習環境も手に入る。
LECはかなりバランスが良い印象ですね。
学習環境が手に入るので、勉強の習慣がない人でも挫折しにくいですし、面接や集団討論の指導も非常に手厚くやってくれます。
持っている情報量や実績も随一なので、本校舎がお近くにある人は検討する価値が十分あるでしょう。
(以下の記事にて予備校を詳しく比較しているので、気になる方はどうぞ)
公務員予備校にLECに関するまとめ
LECは全体として、サポート体制も手厚く、さらに面接や集団討論など1人では対策が難しいところもしっかりと対応してくれます。
テキストや講師の質も全体的に高いので、筆記試験対策も万全。
選んで間違うことはない予備校だと言えるでしょう。
ただ、公務員試験の予備校は数十万円という大きな出費。
ぜひ他の予備校も見比べて、自分のフィーリングや希望に合う予備校を選ぶことが大事です。
そのためには、まず各予備校の資料請求をしてみて、予備校ごとにだいたいの雰囲気やカリキュラムをつかんでみたり、色々比較してみたりしましょう。
各予備校の資料請求はもちろん無料ですし、しつこいセールスもこないので大丈夫です(笑)。
みなさんの予備校選びがうまくいくことを願っています!
他の公務員予備校とも比較してみよう
公務員試験の予備校においては、いろいろな予備校の特徴や資料を比較しつつ、あなたに合ったところを選ぶのがおすすめ。
以下の記事にて、大手の公務員予備校5社をメリット・デメリット・特徴の観点から徹底比較しています。
なお、「公務員に転職したい!」という社会人の方は、まずは以下の記事でご紹介している無料パンフレットを取り寄せてみましょう。