こんにちは!元公務員のHiroshiです。
民間から公務員への転職を考えている方はとても多いです。
ただ、その際にネックとなるのが「転職後の給料」だと思います。
公務員の給料は決して高くありません
また、同い年の新卒入庁者と比べて給料が下がるのかも気になります
給料は生活に直結する部分なので、不安に感じるのは当然です。
そこで今回は「公務員に転職後の給料」を取り上げていきます。
本記事の内容
- 公務員に転職した後の給料はどうなる?
- 給料は下がるけど、公務員はそれ以外のメリットが大きい件
- 公務員へ転職したい人が行うべきこと←3分で終わる
この記事を書いている僕は、県庁に勤めていた経験を持つ元公務員です。
僕自身は新卒入庁ですが、同期や先輩などには転職組の方も多数いました。
この記事を読むことで、転職の迷いが解決に近づくはず。
3分ほどで読めるので、ぜひ最後までお付き合いください。
【要注意】公務員に転職した後の給料は?←多分下がる
これは「前職が何だったか」によって異なります(当たり前ですが)。
しかし、正直「下がる可能性が高い」と思われますね。
転職後の給料の決まり方【職歴加算】
転職後の給料の決まり方は、基本的に以下です。
初任給+(民間等での経験年数×換算率×1年間の昇給額)
これらに残業代や各種手当(地域手当や住宅手当等)を加えた額が、転職後の給料になります。
社会人経験によって、初任給に給料が上乗せされていくイメージです。
「民間での経験年数×換算率×1年間の昇給額」がいわゆる「職歴加算」と言われるもの。
公務員の場合、給料は横並びで昇給していくので、重要なのは「換算率」です。
換算率について
換算率は「前職の職種」によって異なります。
ちなみに国家公務員の場合だと以下の通り。
前職 | 換算率 | |
公務員 | 同種or類似した業務 | 100% |
関連性のない業務 | 100%以下 | |
民間 | 関連性のある業務 | 100%以下 |
関連性のない業務 | 80%以下 |
-出典:人事院規則9_8
「関連性とは何か」が気になりますが、これは人事の側で個別で判断されます。
民間から転職する場合は「80%」程度が目安になるのかなと思います。
ちなみに、この換算率は自治体によって異なります。
(全体として国家公務員と似たような感じではありますが)
一概に言えない部分も多いので、気になる方は人事課に問い合わせてみてください。
例:転職後の具体的な給料
大卒後に民間企業に5年勤務→公務員に転職したと過程します。
換算率が80%だとすると…
経験年数(5年)× 換算率(0.8)=4年
つまり、初任給は「新卒から4年公務員として働いた人の給料」と同じになります。
なお当然ですが、前職がどこであってもこの換算率には影響しません。
トヨタでもGoogleでも、また規模の小さな企業でも関係ないです。
また、そもそも公務員の給料は民間企業の平均に基づいて決定されます。
目安の年収は、30歳500万円弱・40歳600万円強くらいですね。
関連:公務員の年齢別年収・給料・ボーナスまとめ。行政職の年収を完全網羅
必然的に、公務員に転職後の年収はだいたい以下でしょうか。
- 30歳:450〜500万円弱
- 40歳:600万円弱
※もちろん残業時間・地域によって異なります
※都市部の自治体なら「地域手当」が多くなるので、年収は上がります
したがって、あなたがそこそこの企業にお勤めの場合、公務員に転職したら給料が下がる可能性が非常に高いです。
公務員へ転職する際には、その辺りも踏まえて考える必要があるかと。
実際に、公務員に転職して給料が上がった方もいましたので
上記の金額はあくまで制度やデータから試算した目安です。
自治体によってもちろん異なるので、詳しくは問い合わせてみてください。
給料交渉はできませんが、年収等は教えてくれるはずです。
【給料は下がるけど…】公務員への転職にメリットを感じる人は多い
上記の通り、公務員に転職をすると給料が下がる可能性が高いでしょう。
なので、お金が目的の方は、転職先として公務員はあまりすすめません。
ただ、公務員は給料以外のメリットが大きいのも事実。
転職を後悔している方は、マジでいなかったですね
そのメリットとは「ゆとり」だと思われます。
公務員に転職すると「ゆとり」ができやすい
「ゆとり」と言うと抽象的ですが、具体的には以下です。
- 地方公務員の場合、広範囲の転勤がない
→大きな県の場合などは可能性があるものの、普通は人事で配慮してもらえる - 仕事のプレッシャー少なめ
→数字を上げなくても毎年昇給&ボーナス満額 - 休暇が充実。有給も取りやすい
→子育ても間違いなくしやすい
つまり、私生活を充実させつつ、精神的なゆとりを持って働けるんですよね。
もちろん公務員も決して楽ではなく、残業が多い部署も普通にあります。
仕事自体も正直あまり面白くはないです。笑
しかし、数字を求めるプレッシャーからは解放され、かつ私生活を楽しむ余裕もできるはず。
大手企業等のハードな仕事で消耗していた方は、この点が非常に魅力とのこと。
みんな口を揃えて「前職より全然良い」と言っていました。
仕事とプライベートを分けて考えられる方には、かなり合っていると思いますね。
前述しましたが、実際に公務員への転職を後悔している方はマジでいなかったです。
社会人として働いた経験があるからこそ、価値観とのミスマッチが小さいんだと思います。
【補足】中途採用でも出世は望める
公務員に転職した場合、最初の給料は少なくなる場合が多いです。
(転職前と比べても同い年の新卒入庁組と比べても)
しかし、中途採用(転職組)でも出世は普通に望めるので、逆転も十分あり得ますよ。
公務員は、40歳くらいまでは同期横並びですが、そこからは実力勝負です。
シンプルにできる人・上からの評価が高い人が出世していきます
それに新卒も中途採用も関係ありません。
実際、僕の2年目の上司の方は民間からの転職組でした。
でも最速で課長補佐の役職になっていましたよ。
公務員は、上を目指さずにのんびり働くことも正直できます。
しかし出世を目指すことも普通に可能。
頑張って部長クラスになれば、年収1,000万円も越えてきますよ。
公務員へ転職したい人が、今すぐ行うべきこと←3分で終わる
本記事で見たとおり、公務員に転職すると給料は下がる可能性が高いです。
しかし、それ以外の面(休暇・ゆとり)で大きなメリットがあります。
「公務員になりたい」と思った方は、まず「情報収集」から始めてください。
公務員になるには、公務員試験を受ける必要があります。
ただ「なりたい」と思っても何も始まりませんし、事前情報がないと動けませんよね。
だからこそ、まずは「情報収集」から準備を始めるべきなんです。
知るべき情報の例としては、以下ですね。
- 受験できる試験:一般枠・社会人採用枠
- 試験の内容・スケジュール・難易度など
- 必要な勉強・具体的にどんな問題が出るか
- 実際に転職を成功させた人の体験談
つまり、全体像を掴んで、公務員になるまでのルートを頭に描くことが非常に重要です。
しかし、正直これらの情報を自力で集めるのは超大変です。
当然時間もかかりますし、ネットの匿名の情報の場合だと信頼性も劣ります
そもそもどうやって調べれば良いのか迷いますし。
そこでおすすめなのが「社会人のための公務員転職ハンドブック」です。
これは、大手予備校のクレアールが出している冊子です。
転職に際して必要な情報は全て網羅しており、これ1冊で全体像を掴むことができます。
忙しい中で合格を目指す社会人には嬉しいですよね。
ちなみに、このガイドブックは無料です。
さらに電話番号の入力が任意であり、しつこい勧誘などは一切来ません。
(ただし数量限定なので要注意です)
公務員試験は情報戦の側面もあり、情報がない人は確実に損をします。
必要事項の入力は3分で終わるので、この機会に忘れずに手に入れてください。
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転職を目指す方には、間違いなく良い選択肢になるはず。
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