こんにちは!元公務員のHiroshiです。
いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は「コロナウィルスの公務員試験への影響」がテーマです。
コロナウィルスの感染が広がっている中で、公務員試験受験生の中には不安を感じている方も多いと思います。
来年以降の公務員試験を受けようと思っているから不安だ…
今回はこのあたりの疑問・悩みに対する考察を書いていきます。
本記事の内容
- コロナウィルスが公務員試験に与える影響全般
- 2020年の試験に対する影響
- 2021年以降の試験に対する影響
- 受験者は今後どうするべきか?
上記について、公務員試験経験者・元県庁職員の視点から書いていきます。
3分ほどで読めるので、ぜひ1つの参考にしてください。
※本記事の内容は、あくまで僕の意見・考察にすぎませんので、ご了承ください。
コロナウィルスが公務員試験に与える影響について【倍率・採用者数・面接】
この度のコロナウィルスの拡大により、公務員試験にはどんな影響があるのか、
既に試験の延期等については発表されていますが、今後見込まれる日程以外の影響について書いていきます。
倍率はほぼ間違いなく上がる
ほぼ間違いなく、今後は倍率が上がってくると思われます。
その理由としては「景気」です。
公務員試験の倍率は、基本的に景気と「負の相関関係」にあります。
- 景気の良いとき
→民間の人気が上がり、公務員の人気が下がる - 景気の悪いとき
→民間の人気が下がり、公務員の人気が上がる
上記のとおり。よく言われることですね。
景気の良い時は給料も上がりやすく、求人数も多い民間に人が流れます。
一方で景気が悪くなると、人は「安定」を求める傾向が強くなるので、公務員人気が高まるわけです。
今回のコロナウィルスによって、経済がやられてしまってますから、景気も確実に悪くなります。
となると、安定をより強く求める人が増え、必然的に公務員受験生も増えることが予想されますから、倍率は上がるでしょう。
注意:採用者数には影響しない
注意点として、今回のコロナウィルスは採用者数には特に影響しないかなと。
基本的に採用者数は、退職する人の数をもとに決められますからね。
公務員の場合は定年退職が大半。
コロナウィルスは退職者数には特に影響しないので、必然的に採用者数も変わりません。
近年は採用者が増えていましたが、それは単純に退職者が多かったから。
もしも今後採用者が減ったら、それはコロナの影響ではなく、「退職者の数が減少傾向になってきたから」と考えるのが自然です。
Web面接(オンライン面接)が導入される?
Web面接の話も一部あるみたいですが、僕個人としては、急にWeb面接が導入される可能性は低いかなと思います。
今回のコロナで急に導入できるほど、役所には予算もノウハウもないですし…
もちろん、オンライン面接の流れもあったりするので、将来的に導入が進むケースは考えられます。
しかし、それはちゃんと事前に、余裕を持って告知されてからでないと、公平性が損なわれる可能性がありますよね。
行政の性格などを考えると、コロナの影響で数年後にオンライン面接が増える可能性はありますが、急に切り替えられることは考えにくいです。
2020年の公務員試験に対する、コロナウィルスの影響について
2020年、つまりコロナウィルスが広がった今年における、公務員試験への影響を書いていきます。
合格へのハードルに対する影響はあまりない
これは割と断言しますが、合格へのハードルには大して影響はないんじゃないかなと。
確かにコロナウィルスによって安定志向が高まり、2020年から受験生増&倍率上昇は考えられます。
しかし、コロナが広がった時期を考えると、コロナで方針転換した人は勉強が間に合いません。
公務員試験の筆記合格には、約1,000〜1,500時間の勉強が必要とされています。
コロナの影響が高まった時期が3月なので、もう既に直前期と言える時期です。
試験が多少延期になっても、1,000時間も勉強するのは非常に難しいですよね。
となると、結局合格するのは、前々から公務員試験の準備をしてきた人達です。
見かけの倍率は上がるかもしれませんが、実際の難易度は対して変わりませんので、ビビる必要はないかと。
教養のみ市役所には影響があるかも
しかし、教養のみの市役所には多少影響があるかもしれません。
その理由は、「日程」と「難易度」です。
- 日程:教養のみの市役所は、8月や9月に開催
→試験までに比較的余裕がある - 難易度:教養のみだと、勉強時間が少なくて済む
→国立大の方などは、3月からでも間に合う可能性あり
上記のとおり。
コロナウィルスの影響で切り替えた場合でも、教養のみの市役所なら勉強が間に合う可能性があります。
なので、多少なりとも影響があるかもしれません。
試験延期→中止の可能性は?
僕のYouTubeでも、「延期→中止の可能性があるか」という質問がありました。
あくまで僕個人の考えで、誰も分からないところですが、「中止はない」と思っています。
理由は前述のとおり、「毎年退職者がいるから」です。
退職者がいる分、新規採用者で人を補充しないと、人員配置的にかなり厳しくなるんですよね…
通常の状態でも一人一人の業務量が多くて大変だったりするので、試験をやらなかったらパンクします。
健全な行政運営のためにも「人の確保」は不可欠なので、中止の可能性はかなり低いと思いますね。
2021年以降の公務員試験に対する、コロナウィルスの影響について
続いて来年以降、2021年以降の公務員試験に与える、コロナウィルスの影響について考えていきます。
専門ありの公務員試験は、あまり影響なし
前述のとおり、景気後退→受験者増は見込まれますが、専門ありの公務員試験にはさほど影響ないかなと。
その理由は、「勉強の負担の大きさ」です。
前述のように、専門ありの公務員試験に合格するのには、1,500時間ほどの勉強時間が必要とされています。
この1,500時間っていうのが結構大変です。
単純計算で、1日4時間の勉強を1年継続することが必要となります
いくらコロナだからと言って、これだけの勉強を継続できる人が急に増えるとは思えません…
1,500時間の勉強ができるのは、公務員になりたいと強く思っている人や、継続力・粘り強さ・真面目さがある人だけです。
結構多くの人は挫折すると思われるので、現実の難易度は従来とあまり変わらないと思いますね。
教養のみ・SPIの公務員試験は激戦かも
専門なしの公務員試験、つまり教養のみやSPIで受けられる公務員試験は、難易度が上がる可能性大です。
理由は単純。
勉強の負担が小さくて受験しやすいからです。
前述のとおり、専門ありだと1,500時間ほどの勉強が必要になるので、負担が非常に大きいわけです。
一方で教養試験やSPIは、いずれも難易度的にグンと下がります。
楽な方に流れるのが人間という生き物の常なので、こちらに人が集まるのは容易に想像できますよね。
しかし、そうなると必然的に倍率が非常に上がります。
そして、専門試験ありに比べると問題の難易度的に低い分、合格のハードル自体も上がることが予想されますね。
もともと、教養のみやSPIで受けられる公務員試験は、面接の回数が多かったり、倍率が高かったりします。
なので、従来から競争は激しかったりするのですが、そのハードルがより一層高くなる可能性大かと。
コロナウィルスをふまえた、公務員試験受験者の方針について
ここまでを踏まえて、公務員試験受験者が今後どういう方針で対策をすれば良いかについて書いていきます。
①:2020年の公務員受験者の方針
2020年、つまり今年の受験生は、とにかく勉強を続けるしかないです。
試験の日程が延期され、いろいろと不安な気持ちもあると思います。
しかし、いま気持ちが落ちてサボってしまうと、これまでの対策が無駄になる可能性もあります。
コロナウィルスがあっても、公務員試験の本番はやってきます。
その日に向けて勉強を頑張ることしか、今はできません。
むしろ、ここでテンションを下げるよりも、今できることを頑張った方が100倍生産的ですよね。
どうしても気分が乗らないときは、酒でも飲んでリフレッシュするのも良いと思います。
しかし、リフレッシュしたらなるべく早く勉強に戻ってください。
延期後の日程が発表されたときに焦らないよう、不安な中でも頑張りましょう!
(以下の記事にて、直前期の勉強についてお話しているので、ぜひご覧ください)
②:2021年以降の公務員受験生の方針
専門ありの公務員試験を見据えて、早めに動きましょう。
前述のように、教養のみやSPIで受けられる公務員試験は、競争が激しくなることが予想されます。
だからこそ、より学習負担が大きく、参入障壁が高い「専門ありの公務員試験」を狙うべきです。
そもそも専門ありの方が、受けられる試験も多いですしね。
試験の1年くらい前からコツコツ勉強を行えば、間違いなく筆記では合格ラインに達します。
前述のように、勉強が大変で挫折はしやすいですが、その分コロナに影響を受け辛いので、挑戦する価値はあるはずです。
挫折しにくい環境作りを行ったりと、長期戦を戦う工夫をしてみてください。
公務員試験の勉強では、まず「独学か予備校か」を決める必要があります。
ただ、いずれにしてもまずは予備校を検討しましょう。
予備校はいろいろな情報を持っていますし、公務員試験は予備校の方が主流です。
なので、無料の資料請求をしたり、説明会に行ってみるなどして情報を集めつつ、勉強方法を決めるのがおすすめです。
僕は自分で戦略を決めて勉強するのが性に合っているので、検討の結果として独学を選んだ感じです。
ネットにも情報は転がっているかもですが、情報の精度やスピードは予備校が確実に上です。
以下にて、「予備校の比較」と「独学の勉強方法」に関する記事を貼っておきます。
コロナ時代だからこそ、早めに動くのが肝心なので、ぜひこの機会に行動を始めてください。
予備校比較
独学勉強法
※ちょっと宣伝
僕のYouTubeでも公務員試験に関して発信しています。
定期的に更新しているので、よかったらチャンネル登録をお願いします。