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公務員の仕事のリアル

公務員は安定している?していない?本当はどちらか【元公務員が語る】

こんにちは!元公務員のHiroshiです。

安定している公務員になりたいって思ってるけど、将来的には安定してないっていう人もいる…一体どっちなの??

「安定職」の代名詞である公務員。

しかし、昨今では「公務員は安定していない」という声も聞かれるようになってきました。

そこで本記事では、「公務員は安定しているのか?」をテーマに取り上げます。

本記事の内容

  • 公務員の「身分」は安定している
  • 公務員は「稼ぐ力」という意味では安定しない
  • 安定志向で公務員になるのはやめるべき

この記事を書いている僕は、県庁で働いていた元公務員です。

2〜3分ほどでサクッと終わりますので、ぜひお付き合いください。

 

※YouTube動画でも話しているので、あわせてご覧ください。

公務員の「身分」は安定しているけれど…

公務員の「身分」は安定しているけれど…

今のところ、公務員は十分安定しています。

  • 安定した給料・ボーナス(民間平均の1.5倍以上)
  • 年功序列で昇給
  • 充実した休暇制度
  • クビにならない(=終身雇用)
  • 高い社会的な信頼

国家公務員・地方公務員を問わず、こうした安定性を、公務員という「身分」によって与えられているんです。

行政組織に所属しているだけで、上記のような待遇を受けられるので、安定していると考えるのが自然でしょう。

将来的にもリストラの可能性は低い

ブロガー
ブロガー
公務員は将来的にはAIに仕事が取られてリストラされるよ

こんな意見もありますが、将来的にAIが導入されたとしても、公務員がリストラされる可能性は低いでしょう。

公務員がクビにならないことは、国家公務員法や地方公務員法に規定されており、それらの法案を作るのは公務員自身だからです。

 

公務員が自分で自分の首を絞めるようなことをするのは、普通あり得ません。

そのため、公務員は将来的にもリストラされる可能性が非常に低く、雇用の安定性は保たれると考えるのが自然です。

※全体の職員数を抑制するために、採用数を減らす方向でいく可能性が高いと見ています

金銭的な安定の次元は間違いなく下がる

公務員という「身分」による安定は保たれるものの、給料という面で考えると、安定の次元・レベルは間違いなく下がります。

これは公務員の給料のシステムを見れば明らかです。

公務員の給料
  • 給料の財源は税金
  • 給料は従業員50人以上の民間企業の平均にならって決定

上記のような公務員の給料の決まり方・システムを考えると、日本の経済が成長している時には公務員の給料も上がり、逆に衰退している時には下がります。

 

いまは人口減少・少子高齢化が進行しています。

人口が減るということは経済が衰退しますし、少子高齢化が進むということは労働人口が減るわけですから、税収も当然減ります。

つまり、公務員の給料が今後下がっていくのは間違いないんです。

 

リストラはされないまでも、待遇は今より確実に悪くなるのですから、金銭的な安定の次元が低くなるのは自明ですね。

「公務員になる=日本という国と運命を共にする」とも言い換えれます。

それでいて、公務員は副業が基本的に許されていません。

要するに、低くなった給料を自分で補填する術がないので、金銭的な豊かさ・高いレベルでの安定を獲得するのはほぼ不可能ということです。

(今後、公務員に副業が解禁される可能性ももちろんありますが)

公務員は「稼ぐ力」という意味では安定していない

公務員は「稼ぐ力」という意味での安定感はなし

「安定」には2種類あります。

  • 「身分」による安定
    →属する組織によって身分が保証され、好待遇を受けられる
  • 「自分の力」による安定
    →自分で稼ぐスキルを身につけ、どこでも必要とされる&稼げる人材になる

公務員の場合、いまのところ前者の「身分による安定」は持っていますが、後者の「自分で稼ぐ力」による安定はありません。

公務員の仕事は前例踏襲ですし、3年くらいのスパンで異動がありますので。

まぁもしかしたら業務に関するそれなりの知識は身につくかもしれませんが、市場において評価される普遍的なスキルではありません。

つまり、公務員の仕事を続けても「市場価値」が上がらないんです。

スキルが身につかないリスク

スキルが身につかない・市場価値が低いことには大きなリスクがあります。

それは、「年齢を重ねると公務員にしがみつくしかなくなる」ということです。

当たり前ですよね。

年齢が若いうちならまだしも、歳を重ねたノースキルの元公務員を公務員クラスの待遇で欲しがる会社なんてないでしょう。

となると、必然的に公務員は公務員にしがみつくしかなくなり、辞められなくなります。

 

これまでであれば、それでも良かったかもしれません。

でも、これからの時代において、「公務員をやめられない」というのは非常に大きなリスクになり得ます。

  • 公務員の給料が減っているから、より高待遇の民間に転職したい
    →できない
  • 公務員の仕事がどうしても嫌になってしまった
    →次が見込めないからやめられない

このようなケースも考えられるわけなので。

 

一方、普遍的なスキルを身につけ、市場価値の高い人材になっていれば、どんな状況でも対応できます。

給料が低いと思ったら、より待遇の良い会社に転職したり、フリーになったりできますし、今の職場が嫌だなと思ったら、職場をサラッと買えることも可能です。




まとめ。安定志向で公務員になるのは危険

まとめ。安定志向で公務員になるのは危険

「公務員は安定しているのか?将来的にも安定するのか?」

という問いに対して答えると…

「公務員という『身分』による安定はあるけれど、『スキルを身につけて稼ぐ力』という意味では安定しておらず、必然的に将来的には安定のレベルは低くなっていく」

という感じですね。

 

なので、「安定しているから」と安易に考えて公務員になろうとするのは非常に危険です。(低い次元での安定で良いなら、まぁ別に良いですが…)

 

公務員もAIが導入されるこれからにおいては2極化が予想されます。

「AIに指示を出す公務員」と「AIに淘汰される公務員」です。

前者は価値が高いので受けられる待遇も良い可能性が高いですし、逆に後者はいてもいなくても変わらないので、給料はガクッと下がるでしょう。

 参考:AIが導入されても、公務員はリストラされないと思う理由【未来を予想した】

 

となると、これからの時代の公務員に求められるのは以下の2つ。

  • 公務員としての高い志
    →安定志向ではなく、「自治体を良くしたい!」と思う気持ちなど
  • 公務員になってからも継続的に勉強すること
    →勉強して知見を深めないと、その他大勢の使えない職員になります

志やモチベーションがないと仕事に邁進することはあり得ませんし、勉強してスキルを身につけていない人がAIに指示できるわけがありませんので。

 

他にも、一回公務員になって「これは違うな」と思ったら、他の勉強をしてスキルを身につけ、公務員を辞めるのも良いでしょう。
→僕はこのパターンです

 

いずれにせよ、「安定しているから」と公務員になり、思考停止でダラダラと仕事を続けている公務員の未来は明るくありません。

公務員になる前、そして公務員になってからも、自分のやりたいことや将来を見据えて行動することが大事です。

 

※現役公務員で将来に不安を感じている方は、まずはご自身の市場価値を確認してみて、今後の参考にしてはいかがでしょう?

結局、自分から行動をしないことには、不安が解消されることはありませんので。

ちょっとしたアクションで、将来が明るくなるかもしれませんよ。

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