こんにちは!元公務員のHiroshiです。
20代の方の中には、公務員への転職を考えている人も多いはず。
(特に20代後半になると増えます)
結論、20代で民間から公務員に転職するのはメリットが超大きいです。
本記事の内容
- 20代で公務員に転職するメリット
- 公務員に転職すると後悔する?
- 転職を成功させるための方法
ちなみに僕は、県庁に勤めていた経験を持つ元公務員。
実体験をベースに、公務員への転職について客観的に書いていきます。
3分ほどで読めるので、ぜひ最後までお付き合いください。
【最高】20代で公務員に転職するメリット
20代で公務員に転職するメリットは、大きく3点あります。
- 一般枠で受験できる
- 長期にわたって安定した生活ができる
- 公務員同士で結婚できる可能性
それぞれ詳しく解説していきます。
①:一般枠で受験できる
20代で転職する最大のメリット。
一般枠で受験できる=受かりやすいんです。
前提として、公務員への転職は2つのルートがあります。
- 一般枠:年齢制限あり(普通は29歳まで)
→定員も多い - 社会人経験者採用枠:20代後半〜
→定員も少なめ
受験者のレベルでも、社会人枠の方が当然高いです。
(民間でバリバリ働いてきた30代が多く受けます)
少ない椅子をレベルの高い受験生で奪い合う=合格はかなり難しいでしょう…
一般枠であれば、受験者は学生がメインです。
であれば、20代社会人のあなたの方が面接等で有利ですよね?
ご自身の学生時代と社会人の今とを比べたら、今の方が仕事経験も人間性も高まっているはずです。
面接等でも、民間と公務員の比較から説得力のある回答ができるでしょう。
学生の受験生に差をつけられる=合格しやすいわけです。
関連:民間から公務員への転職は難しい?←全然可能です【リアルを語る】
20代であれば、公務員に転職しやすい。
ということは、比較的容易に公務員のメリットを享受できるんです。
(そのメリットは以下に続きます)
②:長期にわたって安定した生活ができる
公務員になれば、現役時・老後ともに安定した生活ができます。
まず現役時のメリットは以下ですね。
- 平均以上の安定した給料・ボーナス
- 社会的な信頼性の高さ
- 引越しが必要な転勤がほぼない(地方公務員の場合)
- 休みがかなり取りやすい
- 産休・育休が充実
生活するのに困ることはないでしょう。
そして良い人が多いので、働きやすさもあります。
(部署によって残業や繁忙期はありますが)
そして、60歳以降も安心して暮らせます。
- 65歳まで働ける
- 2,000万円程度の退職金
- 月15〜20万円の年金がもらえる
→支給を遅らせればより増える
長きにわたってしっかり働ける上、退職金と年金も充実。
生涯を通してお金に困ることはほとんどないと思いますね。
制度もより悪くなるんじゃないかな…?
上記の疑問を持つ方も多いはず。
しかし、公務員ならあまり心配する必要はないかなと。
なぜなら、官は民の手本になるべきとされるから。
休みの制度も高齢期での雇用も、まずは役所から良い方向に変わり、その後に民間が続く形です。
また年金等に関しても、破綻しないようになっています。
支給額は少し減るかもですが、公務員なら比較的大丈夫。
現役時や退職金で貯蓄もできますし、より長く働けるようになるはずなので。
(長く働く=老後の期間が短くなります)
③:公務員同士で結婚できる可能性
独身の方限定ですが、超大きなメリット。
男女を問わず、公務員は結婚相手として超人気。
そんな公務員と結婚する最もシンプルな方法は、自分が公務員になることです。
公務員は、職場恋愛・職場結婚が超多いです。
僕の同僚にも、同じ自治体の職員同士の夫婦はたくさんいました。
- 同じ部署だった人
- 違う部署でも仕事で関わりがあった人
- 同期や違う部署との飲み会
上記のとおり、色々な出会いがあるんですね。
そこから恋愛→結婚に発展するイメージです。
(上司からも職員同士の結婚を強くすすめられます)
公務員夫婦のメリットは、やはりお金の面ですね。
2馬力で稼げるので、世帯年収で言えば以下の水準になります。
- 30歳:1,000万円くらい
- 40歳:1,300万円くらい
- 50歳:1,500万円くらい
生活にはだいぶゆとりが出そうですよね。
(ちなみに勤務先なども人事側で配慮してくれたりします)
そして公務員夫婦なら、退職金も年金も2倍です。
- 退職金:2人で4,000万円くらい
- 年金:2人で月3〜40万円(支給を遅らせればもっと)
現役時の収入が多く、かつ老後の生活にも困りません。
「準富裕層」と言われる、資産5,000万円以上もいけるでしょう。
公務員の共働きは、人生戦略として最強なんです。
もちろんお金だけで結婚するわけではないと思います。
とはいえ、お金に余裕があった方が、生活の質が上がるのは事実。
その手段として、公務員夫婦はかなり良いと思いますよ。
(ちゃんとした人・常識人も多いですし)
【現実】20代で公務員に転職して後悔しないか?
でも転職して後悔しないのかな?
仕事はつまらないって言うし…
上記の不安を抱えている人もいると思います。
公務員にもデメリットはありますので。
- 給料ダウンの可能性(現職が大手等の場合)
- 年功序列である
- 仕事がつまらない
- 異動が多くスキルが身につきづらい
よく言われるデメリットは上記ですね。
ただ、転職を後悔する可能性はかなり低いと思います。
理由としては、あなたが既に働いているからです。
仕事が嫌になる要因って、基本は「価値観のミスマッチ」だと思います。
- 自分で価値提供をしていきたい
→体裁を重視する仕事・会社だった - 残業をしてでも、とにかくスキルアップしたい
→実際にはゆるくてスキルも上がらない仕事だった - お金はそこそこで良いから定時は死守したい
→残業代は出るけど超忙しい仕事だった
上記のイメージですね。
自分の価値観と働き方が合わないと、どうしても後悔してしまいます。
このミスマッチが起こりやすいのは、特に新卒の就職です。
「働いたことがない=自分の価値観が定まっていない」からです。
僕もそのパターンで、自分の本当の価値観と公務員の仕事が合わず、退職を決意しました。
自分は安定思考だと思っていましたが、働く中で価値観が変わったわけです。
(安定よりも楽しさ・価値提供を重視する価値観になりました)
一方で、あなたは既に働いた経験がありますよね。
つまり、ご自身の中で仕事への価値観は定まっているはずです。
- 営業等のノルマに追われる仕事は嫌だ
- 休みがしっかり取れる仕事が良い
- 転勤したくない
- 地元で安定した働き方がしたい
(公務員を検討している=上記の価値観が強いのかなと)
実際に仕事をして分かったご自身の価値観ですから、新卒時とは違います。
必然的にミスマッチは起こらず、後悔もしにくいと思いますよ。
転職してよかった人が多数
僕の知り合いにも、転職して公務員になった人は多くいました。
みんな総じて「転職してよかった」と言っていましたよ。
- ノルマがないから前職より圧倒的に楽
- 上司から詰められないからプレッシャーがなくなった
- 休日に資格の勉強で潰れないから自由な時間が増えた
- 転勤がないし休み取れるのが良い
- 親がめっちゃ安心した
例えば上記ですね。
生活面・時間面を優先する価値観の人にとっては、すごく合っていると思います。
(だからこそ公務員を考えるんだと思いますが)
公務員試験に合格するのは現実的に難しい?
20代なら一般枠で受けられるとはいえ、決して簡単ではありません。
前提として、一般枠での公務員試験は以下の形式で行われます。
- 1次試験:筆記試験
- 2次試験:論文や面接
中でもネックは「筆記試験」です。
(前述のとおり面接は比較的有利です)
筆記試験の難しさ
筆記試験は、教養試験・専門試験の2つに分かれます。
一般的な事務職(行政職)の場合、具体的な中身は以下です。
- 教養試験:主にセンターレベルの英国数社理
- 専門試験:法律・経済・政治学の基礎的な問題
専門試験の有無は自治体によって異なります。
(県庁等は専門あり・市役所等は教養のみが多い)
なお6割程度で合格できる上、基本的な問題が多いです。
とはいえ科目数が多いので、やはり相応の勉強は不可欠。
- 専門+教養:1,000〜1,500時間
- 教養のみ:500〜1,000時間
上記が勉強時間の目安ですね。
(1,000時間=1日3時間弱を1年間毎日)
会社で働きながら勉強すると考えると、なかなか大変です。
転職を成功させるための勉強法
公務員試験は試験範囲が膨大で、勉強の負担は重め。
さらに働きながら目指す場合、勉強時間の確保が難しいはず。
必然的に、正しく戦略を立てて効率的に勉強するのが不可欠になるんです。
戦略を考えるために必須なのが「情報収集」です。
- 試験の全体像や流れ
- スケジュール感
- どんな問題が出るのか
- 各科目の配点
まずは上記をもとに「どんな勉強がどれくらい必要か」を見極めます。
勉強を始める前に戦略を立てることで、ピンポイントで対策可能。
限られた時間の中で、確実に合格へ近づけます。
一方、戦略なしに勉強を始めると、無駄な勉強をしてしまいます。
社会人は時間がないですから、無駄な勉強は命取り。
「頑張ったのに落ちた」なんてことになる可能性大です。
おすすめの情報収集のやり方
「社会人のための公務員転職ハンドブック」が超便利です。
こちらは、大手予備校のクレアールが無料で出している冊子です。
主な内容は以下のとおり。
- 各試験のスケジュール・区分・職種などの基本情報
- 学習負担が少ない試験のまとめ(教養のみ・その他)
- 専門・教養・論文・面接・集団討論などの例題集
- 社会人からの合格体験記
- 公務員への転職に関するQ&A
「転職を目指す際に知るべき情報は全て1冊に凝縮されている」と言えます。
これを読めば、効果的な戦略を立てられるはずです。
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【まとめ】20代での公務員転職はメリットが多い
20代で民間から公務員へ転職するのは、メリットがかなり多いと感じます。
安定した仕事であるのはもちろん、一般枠で受験できるので、30代以降に比べて比較的なりやすいです。
また20代であれば、頑張り次第で全然出世できます。
(最速で出世していた僕の元上司は、20代で転職して入庁した方でした)
社会人なら仕事への価値観も定まっているので、後悔もしにくいはず。
最大の難関は筆記試験です。
情報収集をして戦略を立てて、早めに勉強に移りましょう。
勉強方法は独学or予備校ですが、それを決めるためにも、試験の全体像やレベル感を把握するのは必須です。
いきなり勉強を始めるとほぼ失敗するので、それだけは注意してください。
(社会人の場合は時間のロスが命取りです)
当然ですが、早く動くほどに合格の可能性は高まります。
本気で公務員になりたいなら、この機会に行動を始めてください。
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