こんにちは!元公務員のHiroshiです。
本記事は上記のような疑問に答えるべく、「公務員試験の勉強とアルバイト」をテーマに書いていきます。
本記事の内容
- 大学生が公務員試験の勉強とアルバイトを両立させることは可能なのか?
- 公務員試験の勉強とアルバイトを両立させるメリット
- アルバイトを辞めて勉強に集中すべき時とは
この記事を書いている僕は、独学で勉強の末に新卒で県庁に首席入庁した経歴を持つ元公務員です。
僕自身の経験、および僕の友人の話をふまえて書いていきます。
3分くらいで読めるかと思いますので、ぜひお付き合いください。
【大学生】公務員試験の勉強とアルバイトの両立は可能?
最初に結論を言ってしまうと、普通にできます。
僕もアルバイトをしていましたし、大学時代の友人もアルバイトと公務員試験の勉強を両立させていました。
公務員試験に合格するには1,500時間ほどの勉強が必要になる(1日3時間を1年・毎週20時間ほど)と言われています。
確かにハードかもしれませんが、1年勉強すると仮定すると、アルバイトをしながらでも十分に学習時間を確保できますよ。
1週間の学習スケジュール
アルバイト | 勉強時間 | |
月曜日 | 3時間 | |
火曜日 | ○ | 1時間 |
水曜日 | 3時間 | |
木曜日 | ○ | 1時間 |
金曜日 | 3時間 | |
土曜日 | ○ | 4時間 |
日曜日 | 6時間 |
ものすごく適当に時間を割り振りました。
アルバイトや他の予定との兼ね合いにもよりますが、大学3年くらいになると授業も減るでしょう。
となると、これくらいの勉強時間(週に約20時間)を捻出することは難しくないはず。
まぁ最初からこのペースで勉強していくのは厳しい方もいるかもしれませんが、勉強を続けていくにつれて慣れるので大丈夫です。
社会人はフルタイムで働きながら勉強している
上のスケジュール表を見てこのように思った方もいると思いますが、それは甘えです。
社会人から公務員試験を目指す方は、平日はフルタイムで働きつつも学習時間を確保して、土日には丸一日勉強する勢いで頑張っていますからね。
たとえアルバイトや授業があることを考慮しても、大学生の方が時間を確保しやすいのは明白でしょう。
大学生がアルバイトや授業などの合間を見つけつつ、十分に勉強時間をとることは全く難しくないです。
注意点:アルバイトのしすぎは良くないです
公務員試験勉強とアルバイトは両立可能ですが、アルバイトのしすぎは良くないです。(言うまでもないかもしれませんが)
休日の朝から晩までアルバイトを入れたり、週に5日も6日もアルバイトを入れてしまうと、そもそも勉強をする時間を確保できませんので。
まぁ週に2〜3日くらいがちょうど良いですかね。
それくらいであれば、十分に両立ができるでしょう。
大学生が公務員試験の勉強とアルバイトを両立するメリット
大学生が公務員試験の勉強とアルバイトを両立させることは「可能」と言いましたが、それどころか、両立にはメリットがあります。
メリット①:メリハリができる
1つ目のメリットが、「勉強のメリハリができる」ということ。
公務員試験の勉強のためにアルバイトをやめれば、確かに時間的には余裕ができるのですが、多くの人がおそらくダラけます。
ダラダラ勉強しても頭には入りにくいので、かなり非効率ですよね。
アルバイトをしていると、していない場合に比べて勉強できる時間は減りますが、余裕がなくなったことで逆に勉強に集中できるようになります。
要はメリハリですね。
少し余裕がないくらいの方が自分に良いプレッシャーがかかるもの。
結果的に集中力が高まってパフォーマンスが上がるので、効率的な学習ができるようになりますよ。
メリット②:収入があるのでメンタルが安定する
2つ目が、収入によるメンタルの安定です。
アルバイトをやめると、当然ですが収入がストップします。
大学生の場合、親御さんからの仕送りや奨学金などで生活はできると思いますが、それでもアルバイトをしていた頃に比べて収入は減りますよね。
収入がなくなるor減ると、人はメンタル的に不安定になります。
(僕も公務員をやめて一時的に収入が大幅に減った時は、精神が結構不安定になったので身にしみて分かります笑)
一方、アルバイトをしていれば、当然ながら毎月お金が入ってくるわけです。
お金があればメンタル的にも安定しやすいですし、また勉強に疲れた時・やる気が出ない時などには買い物や飲み会に行ったりして気晴らしができます。
公務員試験の勉強は長丁場なので、モチベーションをうまくキープできない時は必ずあります。(もちろん僕もありました)
そんな時に「お金」があれば、気持ちを立て直しやすくなるので、アルバイトをして収入がある状態の方が望ましいですね。
メリット③:面接に良い影響がある
3つ目のメリットが、「面接に良い影響があること」です。
面接の時に話すネタができるというのも1つなのですが、それ以上に大きいのが、年齢や性別の異なる人とコミュニケーションをとる機会が必然的にできること。
アルバイトをやめてしまうと、試験までの長期間にわたって、ほとんど人と話さないor話しても大学の同級生という状況になりますよね。
となると、間違いなくコミュニケーション能力が低下します。
特に、初対面の人と話すときはキョどってしまうでしょう。
一方で、アルバイトを続ければ、嫌でも同僚やお客さんなどの人と接する機会がありますよね。
定期的に家族や友人以外の人と関わることで、コミュニケーション能力が磨かれていくので、面接に良い影響があるのは間違いありません。
【例外】公務員を目指す大学生が、アルバイトを休むor辞めるべき場合
基本的には、上記のように大学生が公務員試験勉強とアルバイトを両立させることは可能。
それどころか、メリットが大きいので両立させるべきです。
しかし、以下の3つのケースにおいては、アルバイトをやめて勉強に集中するべき。
ケース①:勉強のスタート時期が遅い
1つ目のケースが、勉強のスタート時期が遅い場合です。
上で紹介したように、試験の1年くらい前ならば両立も普通にできますが、勉強のスタート時期が遅いと、アルバイトをする余裕がありません。
- 試験の1年前に勉強開始
→1日3時間で1,500時間に到達 - 試験の半年前に勉強開始
→1日6時間で1,500時間に到達
上記のとおり。
アルバイトをこなしながら、毎日6時間を休みなく勉強をするのはほぼ不可能でしょう。
「アルバイトをしていたら勉強時間が足りませんでした」では本末転倒なので、学習時期が遅い人は、潔くアルバイトをやめて勉強に集中すべきです。
ケース②:大学が非常に忙しい(理系の人など)
普通の文系大学生は、3年生くらいになると授業がグッと減るので、アルバイトと公務員試験の両立は十分可能です(上もそれを想定しています)。
しかし、理系の方などの場合は研究室や授業で非常に忙しいでしょうから、アルバイトをするとなると体力的にも時間的にもかなり厳しいでしょう。
大学の勉強が忙しい人が、大学の勉強・アルバイト・公務員試験の勉強すべてをこなそうとすると、公務員を目指す社会人以上に負担が大きいです。
何かを捨てないと公務員試験の勉強にかけられるリソースが不足するので、アルバイトをやめることをおすすめします。
ケース③:直前期
3つ目のケースは「試験の直前期」です。
まぁ普通に考えて、直前期はアルバイトをしている余裕がなくなると思いますが、一応書いておきました。
直前期は、勉強により身が入って一気に伸びる時期です。
そのタイミングでアルバイトをしていると、最後の追い込み時期を逃す=筆記試験で落ちる可能性が高くなるので、まぁ辞めた方が賢明ですね。
辞める場合の目安ですが、だいたい試験の2〜3ヶ月前くらいでしょうか。
地方上級が第一志望の人だと、年度が明けたくらいの時期が目安になります。
ちなみに僕は、大学4年になる直前の3月でアルバイトをやめ、大学4年の前期は大学の授業をゼミ以外は取らない形にして、公務員試験の勉強だけに集中していました。
直前期に入ったら、試験勉強以外のことをなるべく排除することをおすすめします。
まとめ
本記事の内容をまとめます。
- 大学生が公務員試験の勉強とアルバイトを両立させることは可能
- アルバイトをすることで、メリハリが出て勉強にも集中できる上、収入ができるのでメンタル的にも安定する
- アルバイトを続けることは、面接にも良い影響がある
- ただ、勉強のスタート時期が遅かったり、大学の勉強が忙しかったりする人の場合は、アルバイトを辞めて勉強に集中するべき
- 直前期はアルバイトをやめて勉強だけに集中しよう
本記事で触れたように、適度なアルバイトは公務員試験の勉強をしていく上でも大きなメリットがあります。
そのため、もしもあなたが「公務員試験の勉強をするのにバイトを辞めた方がいいのかな?」と悩んでいるならば、基本的にはアルバイトを続ける方向でOKですよ。
とはいえ、アルバイトに注力しすぎると本末転倒なので、シフトの量や辞める(or休む)時期をよく考えてくださいね。
今回は以上になります。ありがとうございました。
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