こんにちは!元公務員のHiroshiです。
今回は、「『仕事がつらい』と思っている公務員の方に対するアドバイス」をテーマに取り上げます。
本記事の内容
- メンタルがつらい公務員は、無理せずに休職すべき
- 休職の仕方【超簡単です】
この記事を書いている僕は、仕事が辛くて休職した末に退職した元公務員です。
僕自身の体験をもとに書いていきますので、ぜひ参考にしてください。
仕事でメンタルがつらい公務員は、無理せず休職すべき
タイトルにもある通り、「仕事がつらい…行きたくない…」と感じている公務員の方は無理せず休職すべき。
「休職」と言うと、ハードルが高く感じる人も多いかと思いますが、メリットしかありませんよ。
※最初の3ヶ月は「療養休暇(病気休暇)」という扱いですが、休むことには変わりないので「休職」としました
休職すれば、給料をもらいながら休める
休職の最大のメリットが、給料をもらいながら休めるということ。
休職期間の給料について
期間 | 給料 | |
病気休暇 (療養休暇) |
3ヶ月 | 満額 |
休職 (合計3年) |
1年 | 80% |
1年6ヶ月 | 2/3 | |
6ヶ月 | 無給 |
ご覧のように、 2年9ヶ月はお金をもらうことができます。
ちなみに、休職に入る時期にもよりますが、ボーナスも受け取れますよ。
お金をもらいつつ、じっくりと回復にあてることができるのは非常に大きいですよね。
一定期間お休みすることで、つらい仕事で弱ったメンタルを回復させられますし、休職期間中に今後どうするか(仕事を続けるor辞める)をしっかり考えることができます。
仕事がつらくて精神が弱っている状態だと、続けるor辞めるを冷静に判断できませんよね。
一方、数ヶ月単位ゆっくりと休むことで、「自分が何に辛さを感じているのか」を冷静に分析することができるので、今後を決める上でメリットしかないです。
「仕事がつらい→辞めたい→辞めた」と安易に判断すると、収入がなくなってしまうので、精神的により追い込まれる可能性もあります。
公務員は、休職などの待遇はめちゃくちゃ恵まれているので、つらい人は無理して頑張ったり、いきなり辞めるという選択をせずに、まずは休むべきです。
休職すれば異動にも配慮してもらえる
休職をすれば、異動にも配慮してもらえるというメリットもあります。
仕事がつらくて休職したということは、今の部署の仕事が合っていないということだと人事の側も判断するので。
また、人事としても一人の職員がつらい思いで仕事をして、結果的に潰れてしまうのは本望ではありませんからね。
どの自治体でも休職経験者が無理なく働ける部署(or出先機関)があるので、そのあたりの比較的ラクな部署に行けるでしょう。
休職をすれば、復帰後も無理なく働けます。
休職は権利。周りに気を遣いすぎる必要はない
このように感じる人も多いと思いますが、まずは自分自身について考えるべき。
「つらい…」と思いながら仕事を続けていると、精神が崩壊して取り返しのつかない状況になることだってあります。
パフォーマンスも上がらないので、周りにとって逆に迷惑かもしれませんし。
休職は公務員が持っている「権利」です。
その権利は、あなたが努力して公務員試験に合格して手に入れたものなのですから、堂々と使いましょう。
また、組織というものは個人に依存しないようにできているものです。
まぁ一時的には混乱するかもですが、少し時間が経てば何も問題なく仕事は回っていきます。
なので、「つらい…」と思ったらまずは自分のことだけを考えて、休職してしまいましょう。
休職の仕方は超簡単【仕事がつらい公務員向け】
具体的な休職の仕方ですが、めっちゃ簡単です。
「心療内科に行って診断書をもらい、それを上司に提出する」
たったこれだけ。
あとは上で色々な手続きを進めてくれるので、ゆっくりとお休みすることができます。
心療内科は早めに予約しよう
ただ注意点として、心療内科は早めに予約するようにしましょう。
日本人はメンタルが病んでいる人が多いのか、どこの心療内科も予約がめっちゃ埋まっています。
僕は片っ端から心療内科に電話をかけまくったのですが、1ヶ月待ちとかはザラでしたので。
「初診は〇曜日だけ」という感じで決めているところも多かったです。
「いまが辛いからすぐに診てもらいたいのに…」と思うのが普通ですが、まぁこればかりは仕方ありませんね。
なので、「仕事がつらいな…」と思ったら、早めに心療内科に電話してみるのがおすすめ。
なお、最初の段階で診断書をゲットするのは難しいですが、2回目以降の診療で「つらくて休職したいので、診断書を書いて欲しい」と告げれば、だいたい書いてくれると思います。
まぁこのストレス社会のご時世ですからね。
公務員の仕事はつらい。周りの言うことは気にするな
ネット等には「公務員の仕事なんてつらくないだろ!」的な意見があるかもしれませんが、全て無視しましょう。
つらいorつらくないは他人が決めることではないですからね。
しかも、公務員の仕事も十分つらいですよ。
- 残業が多い
- 異動が多く、仕事が数年単位で変わる
- 住民からのバッシング
- 狭く閉鎖的な世界ゆえに、人間関係で悩みやすい
- 自分のやりたい仕事ができない
- 組織での立ち回りが難しい
公務員は仕事の中で数字が求められませんし、仕事ができなくても給料が上がっていくので、確かに民間よりはプレッシャーはありません。
でも、行政組織は基本的に巨大組織ですし、公務員は仕事のやり方も古いので、公務員が合うor合わないは人によって大きく異なります。
なので、合わない人にとって公務員の仕事は間違いなくつらいです。
実際に僕も、行政組織で仕事をすることが壊滅的に向いていなかったので、つらいなと感じていましたね。
だいたい「公務員=暇でラク」と思っている人は、公務員について何も知らない人なので、何を言われても気にする必要はありません。
何度も言いますが、休職は「権利」です。
周りの声、ネットでの意見は気にせず、「つらい」と思ったら、まずはとにかくゆっくり休んで、体調の回復に努めてください。
まとめ
本記事の内容をまとめます。
- 仕事がつらいと感じる公務員は、無理せず休職すべき
- 休職すれば2年9ヶ月はお金をもらいながら休めるので、体調を回復させつつ、今後についてじっくりと考えることができる
- また、異動も配慮してもらえるので、復帰後も安心
- 休職の仕方は非常に簡単。心療内科で診断書をもらい、それを上司に提出すればOK
- 心療内科はかなり混んでいるので、つらいなと感じたら早めに予約しよう
「仕事がつらい…」と感じた公務員の方は、まずは無理せずに休んでほしいなと思います。
自分のことを守れるのは自分だけですからね。
そのためにも、使える制度・権利は使いましょう。
今回は以上になります。ありがとうございました。