こんにちは!元公務員のHiroshiです。
ネットで「公務員 名刺」などと検索すると、「公務員は名刺がもらえないから、自腹で作らないといけない」的な記事がヒットします。
これから公務員になる方にとって、「本当に名刺がもらえないのか」は気になるところですよね。
本記事はそんな疑問に答えるために、公務員の名刺事情について取り上げていきましょう!
- 公務員は本当に名刺がもらえず、自腹で作るのか?
- どういうデザインの名刺が多いのか(僕が他の自治体の方と名刺交換した経験をふまえて)
- 公務員が名刺を交換する機会は多いのか
- 公務員はどんな名刺入れを使っているのか
元県庁職員である僕が上のようなテーマで書いていきます。
本記事を読めば、公務員の名刺事情は完璧にわかるはずなので、ぜひ参考にしてくださいね。
公務員は名刺が支給されない?自腹って本当?
僕の場合ですが、名刺は無償で支給(公費で購入)されました。
ちなみに「年間〇〇枚」という制限等もありませんでした。
名刺がなくなりそうになったら、課の総務担当の人に「名刺がなくなりそうなので、注文をお願いします」と伝えれば後日また支給される感じですね。
僕のいた県では「名刺は自腹で作る」という話は聞いたことがなく、他の課でも無償で支給されていました。
そのため、よくネット等で見られる
- 公務員は自腹で名刺を作らないといけない
- 公務員は名刺が支給されないから、名刺を配るのを渋る
というような話が信じられないんですよね…
ただ、「公務員は名刺を自腹で作る」という記述がネットに多くあることから、やはり無料で支給されない場合も少なからずあるのだと思われます。
とはいえ、名刺は仕事上必要なものですし、名刺を渡されたら交換するのがマナーなので、それを自腹で購入させるのはおかしいかなと個人的には感じますね。
公務員の名刺のデザインは?何が書いてあるの?
名刺のデザインは基本的に自治体ごとに統一されています。
- 自治体のマーク
- 自治体のキャッチコピー(例:埼玉県「彩の国さいたま」、岐阜県「清流の国ぎふ」)
- ゆるキャラや地域の特産物のプリント
だいたいこんな感じですね。
僕の経験上、最も多いのはシンプルに自治体のマークがついたものでした。
また、部署や役職によって、同じ自治体でもデザインが一部異なることもあります。
僕は1年目、地場産業の振興の仕事をしていたのですが、名刺の後ろ側に伝統工芸品の写真がプリントされていましたし、上の役職の方の名刺には「がんばる企業を応援します!」的な文言もありましたね。
また、名刺に書いてあることも非常にベーシックで…
- 名前(フリガナ)
- 自治体・部署・役職名
- 庁舎の所在地
- 課の電話番号・FAX番号
- 個人のメールアドレス
といったところ。
ただ前述のように、名刺の裏側にはメッセージやスローガンのようなフレーズが記載されていることもあります。
公務員が名刺を使う機会は多い?
これは本当に役職や部署によりますね。
1日に何十人という方と名刺を交換する日がある方もいれば、1年を通してほとんど名刺交換をしない方もいます。
名刺を使う機会が多い公務員
- 部長や次長、課長など、上の役職の公務員
- 事業課の公務員
名刺を使う機会が多いのは、上のような公務員ですね。
簡単にいうと、組織外の人と関わる機会が多い公務員は名刺を使う機会が多いです。
上の役職の公務員は、いろいろな団体の方に挨拶される(orしに行く)機会が多いですし、また会合などに出席することもしばしばあります。
日本のビジネスの場では、初対面の方と名刺交換をするのて定例なので、上の役職の人ほど名刺を大量に消費しますね。
また、産業振興・地域振興・観光系などの「〇〇事業」を行う課(=事業課)の公務員も、名刺を使う機会が多いです。
事業課は民間企業の方や外部の団体の方と接する機会が多いので、自ずと名刺をたくさん交換しますね。
ちなみに僕も事業課(産業振興系)にいましたが、1年間に200枚〜300枚くらいは名刺を消費しました。
仕事の中で関わった民間企業の方や事業を委託している団体の方、また全国の自治体の担当者(国主催の会議などが多数あった)などなど、たくさん名刺を交換した記憶があります。
名刺を使う機会が少ない公務員
- 窓口対応をしている公務員
- 出先機関にいる公務員
- 組織内部の管理・手続きなどを行う課の公務員
- 事業課だけど、課の総務や経理を担当している公務員
名刺を使う機会が少ない公務員はこんな感じ。
仕事の中で外部の組織と関わる機会が少ない公務員は、やはり名刺を使う機会があまりありませんね。
ちなみに、名刺をあまり使わないこっちの方が多数派です。
名刺入れはどういうものを使っている公務員が多い?【おすすめはコレ】
公務員の名刺入れ事情は、男女問わず以下のような感じです。
- 黒や茶、ネイビー系のシンプルな革の名刺入れ:7割
- 地域の特産品の染物や織物を使った名刺入れ:2割
- アルミの名刺入れ:1割
基本的にはシンプルな名刺入れが多いのですが、観光・産業振興系の部署の方を中心に、自治体のPRも兼ねて地域の特産品を使った名刺入れの方もいます。
100均で売っているようなアルミの名刺入れの方はほとんどいませんでしたね。
公務員におすすめの名刺入れ
公務員におすすめの名刺入れは以下のようなものです。
- 黒・茶色・ネイビー単色の、革の名刺入れ
- ポケットが2つ以上ある
名刺入れは人目につくものですから、やはりシンプルな革製のものが無難。
あまりにも奇抜なデザインだったり、ボロボロだったりすると印象が良くないので、シンプルで上品なレザーのものを選びましょう。
また、ポケットが2つ以上あるものならば、自分の名刺と相手からもらった名刺を分けて収納できるので、非常に使い勝手が良いですよ。
ちなみに、僕の知り合いでは「ポーター」の名刺入れを使っている人が多かったですね。
男女問わず、年齢問わず使えるデザインですし、信頼のポーター(吉田カバン)なので長く使えるでしょう。
なお、僕は好きなファッションブランドである「DIGAWEL」のカードケースを名刺入れとして使っていました。
シボ革がとても上品で、また内側に仕切りがある2ポケットの仕様だったので、使い勝手もよかったですね。
公務員の名刺事情に関するまとめ
本記事の内容をまとめておきます。
- 公務員の名刺は無償で支給される場合と、自腹で作る場合がある
- 上の役職の公務員、外部の民間企業や団体と関わる機会が多い部署の公務員は、名刺を交換する機会が多い
- 名刺入れは革製のシンプルなデザインのものを使っている人が多い。
今回は以上になります。ありがとうございました。
以下のnoteでは、僕の2年間の公務員経験から「受験前・入庁前に知っておきたい、公務員のリアルと未来」を書いています。
公務員になる方・公務員を考えている方が絶対に知らないと後悔することを詰め込んでいるので、気になる方はぜひどうぞ。