こんにちは!元公務員のHiroshiです。
今日は「入庁順位と出世は関係あるのか?」という話について書いていきます。
入庁順位(合格順位)とは?
そもそも入庁順位(合格順位)とは何かについてまず説明していきます。
公務員試験というのは、大きく分けて筆記試験(1次)と面接試験(2次)の2段階で選抜を行います。
筆記試験で高得点を取って1次試験を突破した受験者が2次試験へ進み、この2つの試験の結果を合算して最終的な合格者が決まるという仕組みです。
この2つの試験の結果を全て点数化することで、「上から何名が合格」という形になっています。
つまり、合格者の中でも明確な順位が分かるのです。(順位は試験後に知らされます)
そこでの合格者の順位のことを、「入庁順位」や「合格順位」と言います。
公務員の入庁順位(合格順位)は出世に関係するのか?
結論から言うと、「ほとんど関係ない」というのが僕の考察です。
行政組織の中には、上位入庁したのに出世ができない人もいれば、ギリギリで合格したのにかなり上の役職まで登り詰めている人もいます。(僕の所属していた部の部長は、下から2番目で入庁した聞きました)
というのも、「入庁順位が高いこと」と「仕事ができること」はイコールではないから。
それもそのはず。入庁順位が高いことは、勉強や面接が得意ということにはつながりますが、仕事ができることには結びつきません。
やはり出世をするためには、「仕事ができる=能力高いこと」が必要です。
中でも役所の幹部ともなると、その地域ではかなりの影響を持つ人物になるのですから当然ですね。
入庁順位は何に影響するの?
では、「入庁順位は全く関係ないのか」というとそれも違います。
入庁順位は出世自体にはさほど関係しませんが、最初の配属先や期待度には影響するというのが僕の考えです。
入庁順位は最初の配属先に影響する
最初の配属先を決める際には、人事に対して自分の希望を出すことはできますが、その希望はほとんど通らないと言われています。
しかし、上位入庁すれば配属先の希望が通る可能性が高くなります。
というのも、大半の同期が配属希望と全く違う部署に入ることになったのに対し、僕は配属先の希望が通ったから。
新人は実績も何もないのですから、順位の高い人から希望を通していくと考えても不思議はないですよね。
同期の人とも色々話したのですが、やはり入庁順位が高い人ほど「配属希望を出した課」や「総務などの中枢の課」に配属されている印象です。
入庁順位は「期待度」にも影響する
これはあくまで僕の所感ですが、上位で入庁すると周りの上司から期待度が高まる気がします。
課の人たちは入ってくる新人の入庁順位について当然把握しています。入庁順位が高い新人が入ってくると、やはり期待せずにはいられないのでしょうか?
ちなみに僕も、2年目に入ったくらいから国(省庁)への出向についてヒアリングを受けたりしました。(行きたくないと答えましたが)
出世が早い人は民間企業や国に出向した経験を持っている多いので、上位で入庁すると環境が与えられるという意味で、「出世しやすい」とは言えるかもしれません。
まぁ出向の経験によって仕事ができるようになるという側面もありますので、その辺は「鶏が先が卵が先か」という話ですね。
公務員試験は上位合格を目指すのがおすすめ
この記事では、「入庁順位は出世に関係しない」というお話でしたが、これから公務員試験を受験する方は、ぜひ上位入庁を目指しましょう。
上位を取るくらいの気持ちじゃないと受からない
「銀メダルを狙っても銀メダルは取れない」って言いますよね。
公務員試験もこれと同じで、ギリギリの滑り込み合格を狙っても合格できません。
やはり合格するには、「トップをとってやる」くらいの気持ちで対策することが必要です。
勉強して公務員試験突破を目指すならば、上位で合格する気持ちで頑張ってください!
なお、上位で合格すると、もしかしたら入庁式で出番があったりして地元のテレビにも出られるかもしれません。
希望通りのお仕事ができる可能性が高くなります
公務員は異動が多く、やりたいと思っていた仕事ができないまま終わる方も少なくありません。
しかし前述の通り、上位で合格すると自分が希望していたお仕事ができる可能性が高くなります。
やはり、自分が全く興味を持っていなかった仕事よりも、自分が興味のある仕事をした方がモチベーションも上がりますからね。
「自分はこの仕事がやりたい!」という気持ちを持っている受験生の方は、是非上位合格を目指してください。
まとめ
今日の記事をまとめておきます。
- 公務員の入庁順位と出世はさほど関係ない
- 入庁順位は「最初の配属先」と「期待度」には影響する
- 受験者は上位合格を目指そう!
なお、入庁順位と出世をリンクさせている自治体もあるかもしれませんが、そのあたりについてはご了承ください。