こんにちは!元公務員のHiroshiです。
今日は「公務員の服装や髪型に決まりはあるのか」というテーマで書いていきます。
公務員になろうかなと思っている方や、公務員になることが内定している方の中には、「仕事の際にどのような服装・髪型にすればよいのか」と気になる方も多いはず。
ぜひ参考にしてみてください。
【前提】公務員の服装や髪型には規則は特になし
前提として、公務員の服装には特に規則はありません。
要は、常識の中での判断が求められるんです。
まぁ公務員は割と常識人というか、ちゃんとした人が多いためか、男性・女性ともに服装や髪型で指導されている人は見ませんでしたね。
かといって「公務員の服装には決まりはないので自分で考えてください」で終わってはこの記事を書く意味がありません(笑)。
そのため、「どんな服装や髪型の人が多かったか」「状況に応じて求められる服装は何か」にスポットを当ててご紹介していきます。
男性公務員の服装・髪型について
男性公務員が仕事をする際の服装や髪型の決まりについて、またどのような服装・髪型をしている方が多いのかを詳しく書いていきます。
なお、以下の話は僕の県庁時代(本庁勤務)の話をベースに書いています。
そのため、住民の方と直接接する機会の多い部署の方の場合は、よりフォーマルな服装が求められるかと。
公務員男性の服装は基本的に自由。ネクタイをする必要もなし
前述のように、服装に関する決まりは特にありません。
クールビズ期間(5月〜10月)以外も、ネクタイを着用する必要は特になし。
そのため、どんな服装の方が多かったかというと…
- 春:Yシャツ+スラックス
- 夏:Yシャツ(ポロシャツ)+スラックス
- 秋:Yシャツ+スラックス
- 冬:ニット+Yシャツ+スラックス
という感じ。
基本的には上のような服装で、通勤時には気温に合わせてジャケットやコートを着ている方が多いですね。
僕も県庁時代はこのような服装をしていましたが、気持ちが仕事モードに切り替わるという理由で、クールビズ期間以外はネクタイを締めていました。
ただ、基本的にはちゃんとした格好をする必要はなく、スーツを着る機会もあまりないです。
服装は自由と書きましたが、あくまで「常識の範囲内」であることが必須です。
やはりTシャツやジーンズ、サンダルで出勤はまずいでしょう(そのような方は公務員ではいませんが)。
公務員男性の髪型も自由。パーマもOK
髪型についても基本的には自由です。
ワックスをつけてはいけないだとか、ツーブロックは禁止とかは一切ありません。
暗い茶色程度であれば髪を染めていても大丈夫ですし、パーマをかけてもOKです。
基本的には黒の短髪の方が多かったですが、おしゃれな職員は毎日髪をしっかりとセットしていました。
知事・副知事がいる時はネクタイ・ジャケット必須
前述の通り、公務員男性の服装は基本的には自由で、ノーネクタイでOKなのですが、知事や副知事、市長や副市長がいる仕事の場合には、ネクタイを締める必要があります。
例えば、自分が担当している仕事のイベント等に来賓として知事が来たときや、業務説明などの際に知事室に入るときです。
そのような場合、夏でもジャケットを着ないといけません(ネクタイは無しでOK)。
偉い方に会う時は、庁内だとしてもきっちりとした格好をする必要があるということでしょう。ピラミッド型の巨大組織の公務員っぽいといえば公務員っぽいですが…
知事や副知事と日常的に接する秘書課の職員は、いつでもネクタイ・ジャケットを身につけています。
急にネクタイやジャケットが必要になる場合も多いので、ロッカーの中にネクタイとジャケットを常に置いている職員が多いですね。
女性公務員の服装・髪型について
女性公務員の服装・髪型についても解説していきます。
女性公務員は私服でOK
女性公務員の服装は男性以上に自由で、私服でOKという感じです。
人によって服装はかなりバラバラなのですが、カーディガンやニット、ブラウスをサラッと着て、スカートやパンツを合わせたシンプルな服装の方が多かったですね。
中にはワイドパンツ等のやや個性的なアイテムを着ている女性公務員もいましたね。
柄の入った服や、短めのスカート等を着ていても特にダメではありませんが、そのような服を着ている女性職員は少数派でした。
まぁ女性ということで、露出の多い服を着ると「男ウケを狙っている」などと影で叩かれるのかもしれません(笑)。
ただ、新規採用職員の場合は、最初の1ヶ月はスーツを着ている女性がほとんどでした。
これに関しても特に決まりはないのですが、どのタイミングで私服にするか迷っている新人の女性職員も多かったですね。
ただ、「5月に入れば私服通勤OK」という暗黙のルールがあったように感じられました。
女性公務員の露出度の高い服装に関しては、住民からの苦情が本人に入らないように、女性職員同士で注意することがあるとのこと。
また、女性同士で服装を褒め合うこともあるようですね。
※読者の方(現役の女性公務員)からご意見をいただきました
女性公務員には髪を明るく染めている方も多い
髪型に関しても、特に決まりはありません。
長い髪の方もいれば、短い髪の方もいました。
また、男性公務員の大多数が髪を染めていないのに対し、女性の公務員にはかなり明るい茶色にしている方もチラホラ。
髪型にしても服装にしても、女性は男性以上にゆるいという印象です。
女性は知事・副知事がいるときもスーツは不要
知事や副知事と仕事で関わる際、男性公務員はスーツを着る必要があったのに対し、女性にはそのような縛りは特にありませんでした。
いつも通りの仕事の服装でOKという感じです。
あまりにも派手な格好はさすがにNGかもしれませんが、そもそも派手な服を着ている女性公務員はほとんどいないので、問題にはならないのかと。
追記:公務員の靴やバッグ事情【スニーカーやリュックOK?】
この服装や髪型に関する記事のほか、公務員の靴やバッグなどの身だしなみ全般が知りたいと思う方もいますよね。
そこで、以下のように記事を用意しています。
上記のような疑問を持つ方は、ぜひご覧ください。
まとめ
公務員の服装・髪型事情についてまとめておきます。
- 男性公務員・女性公務員ともに、基本的には服装も髪型も自由
- 男性公務員はジャケット・シャツ・スラックスといったスーツスタイルの方が多いのに対し、女性職員は落ち着いたシンプルな服装の方が多い
- 髪型について、男性は黒髪の方が多いが、女性は髪を染めている方も多く、かなり明るくしている方もいる
- 知事や副知事といった方がいる仕事の場合、男性公務員はよりフォーマルな服装をする必要がある
ちなみに全体的な印象として、仕事着(スーツ・シャツ・革靴など)にきちんとお金をかけている職員は非常に少なかったように感じます。
今回は以上になります。ありがとうございました。
以下のnoteでは、僕の2年間の公務員経験から「受験前・入庁前に知っておきたい、公務員のリアルと未来」を書いています。
公務員になる方・公務員を考えている方が知らないと確実に後悔することを詰め込んでいるので、気になる方はぜひどうぞ。