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公務員の退職・転職

公務員を辞める手続きについて。僕が県庁を退職した流れを紹介します【国家・地方】

こんにちは!元公務員のHiroshiです。

公務員を辞めようと思っているけど、どういう流れ・手続きを踏んでいくんだろう?
また、どんな引き止めにあうのか、引き止めを避けるにはどうするべきかも知りたい。

上記のように、公務員を辞めようと思っている方向け。

本記事では、実際に県庁を辞めた僕が「公務員の退職の流れ」を書いていきます。

 

本記事の内容

  • 公務員を実際に退職する際の手続き【辞めるまでの流れ】
  • 退職に際する引き止めについて←引き止めを避ける方法も
  • 公務員退職に関するQ&A

僕自身の経験から、分かりやすくお伝えしていきます。

公務員を辞めるというのは、経験がない方が大半でしょうから、少しでも参考になれば幸いです。

3分ほどで読めるので、ぜひ最後までお付き合いください。

公務員を退職する際の手続き【辞めるまでの流れ】

公務員を退職する際の手続き【辞めるまでの流れ】

それでは早速、公務員を辞めるまでの具体的な流れの話です。

ただ、はじめに一言申しておくと、退職は別にそこまでめんどくさいことはありません

公務員を辞めるのに、自発的にやることは1つだけ

公務員の退職に際して、自分からやらないといけないのは「上司に退職の旨を告げる」ことだけです。

退職について話をする相手は、直属の上司(グループ長or課長補佐)または総括課長補佐(人事管理をしている上司)でOK。

ちなみに、退職を申し出る時期は1ヶ月前くらいが良いですね。

(法的には2週間前でOKですが、ギリギリだと後味が悪くなる可能性もあるので)

Hiroshi
Hiroshi
僕は総括に面談の時間をとってもらい、退職したい旨を告げました。

 

面談の中では引き止めを含めていろいろな話をしますが、その中で退職理由等々について説明する感じです。

そこで了承を得たら、上司がさらに上の上司(課長など)に話を通してくれます。

 

その後は課長などに呼ばれて、再度面談をすることになりますが、その都度退職理由について説明をすればOKです。

Hiroshi
Hiroshi
この時点では退職届などは一切必要ありません。
辞めたい旨を上司に伝えるだけでOKです。

書類関係は指示に従えばOK

退職に関して上司の了承を得たら、退職届などの書類関係の準備です。

とはいっても、総括補佐や総務担当職員から準備する書類の指示がありますので、それに従って書類を作成すればOK

退職届のほか、生協の脱退届など4〜5枚の書類を書いた記憶がありますが、見本もあったのでスムーズに書けました。

Hiroshi
Hiroshi
退職届には、退職理由について書く欄がありますが、「一身上の都合」とかで問題ありません。

有給消化について

有給消化については、上司との面談の際に決めることになります。

(退職の了承を得てから、退職時期や有給消化にかかる話し合いがあるはずです)

 

有給は権利なので、できるだけ取得した方が良いですね。

必要な書類作成や引継ぎなどを行ったら、フル消化してゆっくりすると良いでしょう。

(1ヶ月フルで休んでも、当然その分の給料は出ますので)

 

ちなみに僕は、療養休暇からそのまま退職しましたので、1ヶ月間まるまる有給を使いました。

3ヶ月の療養休暇+1ヶ月の有給で、4ヶ月間休んで退職したことになりますね。

(申し訳ない気持ちもありましたが、自分の人生を充実させるために決断した感じです)

Hiroshi
Hiroshi
ちなみに、退職にかかる上司との面談の際には、職場まで出向いていました。
抑うつ状態で休んでいたので職場に行くのは結構しんどかったですが、お世話になった分直接伝えたかったので、なんとか頑張って行きましたね。

退職する当日

退職が決まってしばらくすると、課の職員には課長や総括から退職が伝えられています。

なので、みんな辞めることを知っているのですが、退職する当日は、一応ひとりひとりにお菓子を配りつつ、挨拶をしました。

(大きな箱のお菓子を買って、それを配った感じです)

 

そして、最後には課内全員の前で話をする流れが定番です。

一人一人に挨拶をする際にも、前に立って挨拶をした際にも、誰も後ろ向きなことは言うことなく、明るく送り出してくれました。

内心はどう思っているかは分かりませんが、前向きな言葉をもらえたことは非常に嬉しかったですね。

Hiroshi
Hiroshi
一緒に働いていた方々が「このHiroshiって一緒の職場だったんだよ」と言えるくらい、これから頑張ろうと強く思ったことを覚えています。




退職する際の引き止めについて【公務員を辞める手続きの中で】

退職する際の引き止めについて【公務員を辞める手続きの中で】

公務員を辞める際の手続き・流れは以上のとおり。

退職する旨を伝えて了承を得れば、あとは上の指示に従えば良いので、かなり簡単だと言えますね。

 

しかし、退職したいと言っても、それがすんなりと納得してもらえるかは分かりません

というより、引き止められるのが普通です。

面談では、必ず引き止められる

上司に退職の旨を告げると、その場or後日に必ず引き止めにあいます。

もう少し考えたらどうかな?
勢いで辞めるのはもったいないし、県庁の仕事にも君がまだ気付いていない魅力があるよ。

具体的には上記の感じです。

実際に僕も退職の旨を告げたときには、上司から引き止められました(そこまで強い感じではありませんでしたが)。

 

基本的に「辞めたい」と言って、すぐに「はいそうですか」とはなりません

総括や課長、場合によっては人事課や部長などと面談をして(引き止めにもあって)、了承を得る必要があります。

Hiroshi
Hiroshi
ちなみに僕の場合は、抑うつ状態で休んでいたこともあり、主に体調面を気遣っての引き止めにあいました。
県庁に所属があればお金をもらいながら休めるので、「ゆっくり治しつつ仕事に復帰したら?」ということも言われましたね。

退職の際に引き止めを避けるコツ

引き止めを避けるコツは1つだけ。

それは「やりたいことがあるから辞める」と伝えることです。

 

いまの仕事が嫌なんです。つまらなすぎて、公務員にも魅力を感じないから辞めたいです。

上記のように伝えるのはNGです。

「仕事が嫌だから辞めたい」と伝えると、上司としては「嫌じゃなくするにはどうすべきか」「楽しく仕事をするための解決策を考えよう」となります。

それはそうですよね。

上司としても部下に辞めてほしくないですし、仕事の満足度を上げるのも上司の仕事の1つだと言えるので。

こうなると話し合いが長期化して、長い引き止めにあい、退職できないこともあり得ます。

 

しかし、「やりたいことがある」と伝えれば、上司の側も強い引き止めはできません

私は〇〇の仕事がやりたいんです!そのために、公務員を辞めて新しいチャレンジをしようと思っています。
そ、そうか…残念だけど、次の道でも頑張ってください。

おそらくこんな感じになります。

なぜなら、その人の「人生を決める権利」や「やりたいことを否定する権利」を上司は持っていないから。

実際に僕も「IT系の仕事がやりたい」「巨大な組織に縛られず、自由に生きたい」と伝え、納得していただいた感じです。

 

もちろん、退職に際しては「公務員の仕事が嫌だから」という理由の方も多いと思います。

でも、退職を上司に告げる際には、嘘でも良いので「やりたいことがある」と言うのがおすすめです。




公務員の退職手続きに関するQ&A【よくある疑問を解決】

公務員の退職手続きに関するQ&A【よくある疑問を解決】

公務員の退職手続き・流れに関して、よくある質問は以下の4つだと思います。

  1. 公務員を退職したいけど、年度途中で迷っている
  2. 引き止めが強すぎて辞められない
  3. 退職前にやるべきことはある?
  4. 退職後に必要な手続きは?

それぞれについて回答します。

①:公務員を退職したいけど、年度途中だから迷っている

公務員を退職したいけど、年度途中で辞めるのはどうなんだろう?
周りに迷惑かけるから、どうしても迷ってしまう。
でもなるべく早く退職したい。年度末まで仕事をしたくない。

こんな方も結構いると思います。公務員はとても真面目な方が多いですからね。

結論から言ってしまうと、年度途中に辞めても別に良いと思います。

確かに年度途中に辞めると、あなたの業務を課内で再分配するので、周りの職員の負担は大きくなります。

しかし、それでも組織は回っていきます

 

確かに最初は多少混乱があるかもしれません。

それでもしばらくすれば、あなたが最初からいなかったかのように組織は回るものです。

 

なので、ここはある意味で「自分勝手になっても良い」と僕は感じます。

嫌々仕事をやっていくのは辛いですし、人生の貴重な時間を無駄にしている感が否めません。

あなたの人生なんですから、まずはご自身のことだけを考えるべきです。

②:引き止めが強すぎる・退職届が受理されない

辞めたいって上司に言ったけど、引き止めが強すぎて辞められない…
辞めたいのに、どうしたらいいんだろう?

辞めたいと思って上司にその旨を伝えても、なかなか了承が得られない可能性もあります。

そんな時は「退職代行」を使いましょう。

 

退職代行を使えば、たとえ了承を得られなくてもスムーズに辞めることができます。

有給消化や退職金など、必要な手続きも代行してくれるので、かなりメリットが大きいです。

 

「退職代行なんて」と思った方もいるかもですが、退職代行は「辞めるためのツール」として超優秀ですよ。

ここで大事なのは「辞めるというゴール」です。

自分で言ってもそのゴールが達成できないのですから、他のツールに頼るのは何もおかしいことではないかと。

 

まぁ料金はかかる(最安値の退職代行ニコイチで28,000円)ものの、退職金で余裕でカバーできます。

公務員は1年で辞めても、10万円くらいは退職金がもらえるので。

引き止めが強くて辞められないなどと悩んでいる方は、ぜひ退職代行も検討してみてください。

【公式】退職代行ニコイチを見てみる

③:退職前にやるべきことは?

退職前にやるべきことってあるかな?いきなり辞めて良いのだろうか?

退職前に、次に何をするかを決めておきましょう

いきなり辞めるのはマジでおすすめしません。

 

なぜなら、いきなり辞めると収入が途切れるから。

次に何をするか決まっていない状態で辞めると、日々貯金残高が減っていき、メンタル的に不安定になります。

せっかく辞めて仕事のストレスから解放されても、金銭的な不安という別のストレスに襲われたら本末転倒です。

なので、在職中から次を見据えた行動(転職やスキルアップのための勉強)などをしておくのが重要になります。

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④:公務員を退職後に必要な手続きは?

公務員を退職後に必要な手続きは、以下のとおりです。

  1. 健康保険の切り替え
  2. 国民年金への切り替え
  3. ハローワークへの登録←失業保険がもらえるかも

必須なのは①と②ですね。退職から14日以内に行う必要があるので、忘れずに行いましょう。

こちらの記事にて、退職後に必要な手続きをくわしく解説しています。

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公務員退職の流れ、および必要な手続きについて書きました。

本記事でも書いた通り、基本的には退職の流れはかなりシンプルで、自発的に行うのは上司に退職の旨を伝えることだけです。

 

そして、その面談の際にも「やりたいことがある」と丁寧に説明をすれば、きっと納得してもらえるはず。

僕の場合もそうでしたが、情熱を持って話せば、上司の方もきっと分かってくれますし、前向きな言葉をかけてくれます。

 

まぁ場合によっては文句を言われたり、辞めさせてくれないこともあり得ますが、そんな時でも退職代行を使えば辞められます。

なので、辞める覚悟ができたら、あまり気負わずに、かつ丁寧に上司・同僚と向き合いましょう。

 

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