こんにちは!元公務員のHiroshiです。
でも公務員と結婚するメリットとデメリットって何があるんだろう??
結婚したい職業ランキングで常にトップクラスを走る「公務員」。
公務員と結婚したいなと漠然と思いつつも、「公務員と結婚することでどんなメリットやデメリットがあるんだろう?」と考えている方もいるのでは?
そこで本記事では、
- 公務員と結婚するメリット・デメリット
- どうすれば公務員と出会えるのか
について、元県庁職員の僕が書いていきます。
公務員と結婚したいと思っている方、またどんな職業の人と結婚するのがよいのかと考えている方の参考になれば幸いです。
【勝ち組かの前に】公務員と結婚したら専業主婦は厳しい

公務員との結婚が勝ち組かの前に、1つ言わないといけないことがあります。
それは「公務員と結婚したら、専業主婦になるのは厳しい」ということです。
理由は簡単。収入的な問題です。
公務員の収入は確かに安定していて、かつ年功序列で上がっていくものの、決して高くはありません(詳しくは後述します)。
2人で食べていく分には問題ないかもですが、子どもができるとカツカツなのは間違いないいかと。
そして、そのことは公務員自身もわかっているので、公務員男性は夫婦共働きを求める方が圧倒的に多いです。
なので、専業主婦になりたいと思う人は最初から公務員の人の結婚対象から外れる可能性が高いと言わざるを得ません。
まぁ官僚(国家公務員総合職)の人を捕まえられたら別かもしれませんが、普通の公務員(県庁や市役所)だと専業主婦は厳しいので、よく覚えておいてください。
勝ち組で羨ましい?公務員と結婚するメリット

公務員と結婚するメリットは以下の6つです。
①:安定した収入
公務員と結婚する最大のメリットとも言えるのが「安定した収入」ですね。
生活するのには全く困らないレベルの収入が安定して振り込まれるのは、公務員という仕事の魅力。
年功序列で上がっていくので、ライフプランも立てやすいです。
収入の額についても、公務員の給料は大手企業の平均をベースにして決定されるため、そこそこの金額をもらうことができます。
(公務員の収入については、以下の記事で年齢別・自治体別にまとめています)

給料・ボーナスのカットも基本的になし
また民間企業は業績が悪いと、給料がカットされたり、ボーナスが出ないことも起こり得ます。
一方で、公務員は景気が悪くても給料が減らされたりしませんし、ボーナスも4ヶ月分程度しっかりと出ます(景気によってボーナスが若干減ることはありますが)。
このように、給与面の安定性の面では、公務員は非常に高い水準にあるので、結婚する上では大きなメリットかと思います。
②:クビ・リストラがない【雇用の安定性】
公務員がクビになる(懲戒解雇)のは、飲酒運転や薬物乱用、横領など、法を犯した時だけです。
つまり、普通にしている分にはまずクビになることはありません。
一方で、民間企業の場合だとそうもいきませんよね。
業績が悪いと大企業でもリストラされる時代ですし、実際に富士通やNECといった超大手でも希望退職者を募っていますから。
公務員は民間と違い、どんなに仕事ができない人でも、また仕事をサボってばかりの人でも絶対にクビになりません。
さらに年功序列で給料も上がる(どんな人でも最終的には700〜800万円くらいはもらえる)仕組みなので、雇用の安定性は抜群です。
③:社会的な信用
公務員の社会的信用は非常に高いです。
ローンの審査ではトップクラスに優遇されるので、マイホームも建てやすいでしょう。
また、公務員という仕事自体が非常にポジティブなイメージを持たれている職業なので、親や親戚、また知り合いなどに紹介したときに、それだけで好印象を得られます。
僕も県庁職員時代には、社会的な信用の高さは感じていました。
初めて会った人とは、こんな会話になることが多かったですね。
県庁職員のネームバリューは、誰もが知っているような大手企業並み(特に地方だと)にあるので、社会的な信用も非常に強いかと。
④:福利厚生が非常に充実している
公務員は非常に福利厚生が整っています。
特に休暇面の制度はすばらしく、女性職員の産休や育休はもちろんのこと、男性職員の育児休暇も積極的な取得が呼びかけられています。
時短勤務などの制度も進められているので、子どもがいる家庭の方は非常に安心です。
また、僕は公務員時代に体調を崩し、療養休暇をとっていたことがあるのですが、その間(3ヶ月)の給料が満額出ました。
職員を守るため、また職員が豊かな生活ができるようにするための福利厚生制度はしっかり整えられていますし、またそれがちゃんと機能しているので、魅力的かと思います。
⑤:充実の休暇(土日祝日が休み+有給+夏季休暇)
土日祝日がしっかり休めるのも公務員の魅力。
家族との時間を取ることも十分できます。
民間企業の場合だと、年間休日が決まっていて土曜も出勤する場合も少なくありませんからね。
お盆休みはありませんが、代わりに5日間の夏季休暇が7月〜9月の間に自由に取れます。
これをお盆にあてることもできますし、時期をずらして旅行に行くことも可能です。
さらに有給休暇も年間20日あります。
なかなかフル消化は難しいですが、平均して10日程度は消化できますので、トータルで考えると休暇はかなり多いかなと思います。
公務員といっても毎日定時帰りというわけにはいきませんが、家族で過ごす時間が比較的多いのは間違いありません。
⑥:真面目な人が多くて安心
どんなにお金を持っている人でも、また社会的な地位が高い人でも、ギャンブルばかりしていたり、浮気性だったりする人は嫌ですよね。
その点、公務員は真面目な人が非常に多いので、「ハズレ」を引く可能性は低いかと思います。
僕も県庁職員として働いてきましたが、みなさん仕事熱心で本当に真面目でした。
遊びが激しい方はあまりいなかったですね。
それもそのはず。
公務員になるには、1年程度も勉強をして、難関とも言える試験を突破しないといけません。
それだけ勉強を続けられるということは、真面目で努力家である証拠ですし、公務員という職業を選んでいることからも、堅実な性格がうかがえます。
実は勝ち組じゃない?公務員と結婚するデメリット

公務員との結婚にはメリットだけでなく、デメリットもあります。
給料がさほど多いわけではない&副業禁止
公務員は給料が安定していて、なおかつ年功序列で上がっていくと前述しました。
しかしその一方で、給料の金額はさほど多いわけではありません。
もちろん、生活に困らないだけの金額をもらうことはできます。
でも、地方公務員だと40代で600万円〜700万円、50代でも700万円〜800万円程度が平均なので、そこまで多いわけではないです。
また身を粉にして働いて、部長・局長クラスまで出世(ほんの一握り)して、ようやく年収1,000万円を突破する感じ。
頑張った分だけお金が稼げるわけではありませんね。
副業も禁止なので、余裕のある生活をしたい方の場合は前述のように共働きが必須になるかと。
ちなみに、僕の県庁時代の同僚や上司と話している感じでも、「共働きなら公務員は強い」「奥さんが専業主婦だとキツい」という声が多々聞こえてきました。
残業が多い
「公務員は毎日定時帰り」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、公務員は意外と残業が多いです。
(夜中にお住まいの自治体の役所の前を通ってみてください。結構電気がついているはずですので)

都道府県庁の本庁勤務だと、定時で帰れる部署はごく稀です。
平均すると、だいたい毎日2〜3時間の残業をしている方が多い印象ですね。
中には日付が変わるまで仕事をするのが日常的な部署もありますし、そうでない部署でも議会中や予算要求の時期は、残業がかなり増えます。
また、残業代は予算がついている分しか出ないので、サービス残業も普通にあります。

「残業をたくさんしていて家族と過ごす時間が少なくなっているのに、お金ももらえない…」ということも十分にあり得ますので、このあたりは知っておくべきかと。
世間では公務員を良く思わない人もいる
「公務員というだけで印象が良くなる」と前述しましたが、その一方で公務員を良く思わない人たちも一定数います。
「俺たちの税金で飯食いやがって」「給料もらいすぎ」などと、公務員は常に批判の対象になっています。
県庁舎や市役所には、嫌がらせの電話をかけたり、常に職員を監視しているような意味不明の住民もいるほどです。
まぁその類の批判には、職員(公務員)も慣れているのですが、自分の夫(or妻)が批判の対象であることには理解が必要かと思います。

将来が不透明
先ほどは、「公務員は年功序列で給料が上がっていくから安定している」と書きましたが、これからはどうなるか分からないというのが正直なところ。
これだけ日本の人口が減っているのだから、公務員の人件費である税収も下がっていきますしね。
また、AI等の技術が公務員の仕事に取り入れられれば、業務効率が飛躍的に上がり、今ほどの職員数は必要ではなくなります。
つまり、公務員がジリ貧になっていくと考えるのが自然です。
世界のトヨタすらも「終身雇用はできない」と言っている時代ですからね、公務員でももはや一生安泰とは言えないかもしれません。
とはいえ、公務員の待遇などに関するルール(法律や条例)を決めているのは公務員自身なので、公務員の安定が続いていく可能性も十分あると僕は踏んでいます。
自らの首を締めるのは、住民からの批判が激しくなったり、財政面がどうしようもなく苦しくなった時の最終手段だと思うので。

公務員との結婚は本当に勝ち組なのか?

結局のところ、公務員との結婚は勝ち組なのでしょうか?
まぁ元公務員の僕が思うに、「引き分け」といったところでしょうかね笑。
上で見たように、公務員は今のところは安定していて、かつ恵まれた職業であることには間違いありません。
しかし、公務員は収入的に「中の上」で、そこまで裕福・ぜいたくな暮らしをすることはできないので、勝ち組とまでは言えないかなと。
もちろん負け組ではないので、間を取って「引き分け」という感じです。
勝ち組かどうかを決めるのは「職業」じゃない
「公務員と結婚したら勝ち組」なんてよく言いますが、そもそも結婚相手の「職業」で勝ち負けって決まるんですかね?
本当に良いと思う方と出会って結婚できれば、楽しい日々を過ごすことができるので、その意味では十分に勝ち組と言えると思います。
一方で、どんなにお金を持っている人であっても、別に好きでもない人と結婚したら、それは勝ち組とは言えないと感じます。
「勝ち組or負け組」って、他の人からどう見えるかという尺度で考えてしまいがちですが、自分が幸せならば十分に勝ち組だと言えるのではないでしょうか。
結婚となると生活をともにするので、お金はもちろん大事です。
なので、「良い人に出会えたらお金がなくても幸せ=勝ち組」だとは必ずしも言えませんが、公務員はまぁまぁなお金はもらえます。
その意味で、客観的に公務員との結婚は「引き分け」ですが、巡り合わせによっては主観的な要素が足されることで「勝ち組」になれる可能性は十分にありますね。
【公務員と結婚したい人向け】どうすれば公務員と出会えるの?

公務員と結婚するメリット・デメリットを書きましたが、どちらが大きいと感じましたか?
メリットが大きいと感じた方が多いと思いますが、そんな方は、
と感じると思います。
元県庁職員の僕が提案する、公務員とである方法は以下の通り。
- 自分も公務員になる(臨時職員・嘱託職員などを含む)
- 合コン
- Pairs(ペアーズ)
等のマッチングアプリ(女性は無料)
なお、公務員と出会う方法については以下の記事にくわしく書いているので、ぜひ参考にしてみてください。

個人的に街コンは全くおすすめしません。
街コンに行く公務員は年齢が高い人ばかりだと予想されますし、僕の県庁時代の経験から、40歳以上で独身の公務員は「あぁ〜独身なの納得だわ」という方が多かったので。
公務員は人気の職業なので、良い感じの人は遅くても30代の中盤までには結婚する傾向が強いですね。
街コンに行くくらいならば、他の手段で公務員に出会うのをおすすめします。
マッチングアプリは結構あり
公務員と出会う方法として、マッチングアプリはかなりアリです。
公務員は職場恋愛→職場結婚が多いのですが、中には職場恋愛はしたくない人も意外と多くいます。
でも、公務員は職場以外で出会いがなかなかありません。
だからこそ、出会いを求めている公務員はマッチングアプリを結構使うんです。
なお、僕の知り合いの公務員はみんなPairs(ペアーズ)を使っていました。
こんな感じで評判も良さげでしたし、職業で検索できるので公務員を見つけやすいです。
女性は無料で利用できるので、公務員と出会いたい方はぜひ利用してみてください。
公務員との結婚は勝ち組かに関するまとめ
本記事をまとめます。
- 公務員と結婚するメリットは、安定や社会的な信用、充実した福利厚生などがある
- しかし、公務員は給料がそこまで多いわけではないので、余裕のある生活をするためには共働きが必要
- 公務員との結婚は客観的に見て「引き分け」くらい
- 公務員と出会うには、自分も公務員になったり、合コンをしたり、ペアーズ
などのマッチングアプリを利用するのが効果的。
公務員と結婚したい、または結婚相手に公務員はどうなんだろう?と疑問に思っている方の参考になれば幸いです。
公務員男性と出会いたい方は、ぜひマッチングアプリなどを使って自分から行動してみてください。
結局、偶然の出会いなんてものはほぼなく、アクションを起こさないといけないので。
公務員の結婚・恋愛・出会い等に関するまとめ記事はこちら
